ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

2012年 フォーンと無人島に行くならこの10本

2012-12-29 15:31:42 | Weblog
----9年目を迎えたフォーンとの映画おしゃべり」。
今年は珍しく“10本”ピッタリだね。
「ぼくはベスト10なんてガラじゃないし、
あえて10本だけを選ぶ意味も
実のところよく分かんない。
普通に好きな作品をあげていたら
今年は
日本映画だけでも20本超えちゃう。
そこで今年は初心に帰って
10日間を無人島で暮らすとき、
どれを持っていったら楽しいか?
そこを基準にしてみたんだ。

だから、アート系の作品はあまり入れていない。
サプライズをくれた『私が、生きる肌』『ライク・サムワン・イン・ラブ』の2本だけは、
あえて入れてみたけどね。
ほんとうは『ミステリーズ 運命のリスボン』
『ポエトリー アグネスの詩』『裏切りのサーカス』『ヒミズ』 あたりも入れたいところだけどね。
そうそう、作品としては素晴らしいけど、
テーマがヘビーすぎる『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』『ルート・アイリッシュ』
バイオレンス度が強い『アウトレイジ ビヨンド』『莫逆家族 バクギャクファミーリア』
引かれる作品ではあるけれど省いちゃっている 」

----あれっ?その『ライク・サムワン・イン・ラブ』は
ブログアップしていないよね?
「そうなんだ。
この中では『ウェイバック-脱出6500km-』もね。
まあ、今年はそれだけ忙しかったということで…」

----ほんとかニャ?(笑)
「まあまあ。
あっ、それと観ている間、日常を忘れさせてくれること。
これは変わらないよ」



「それでは…。

●1日目●『僕達急行 A列車で行こう』
■出発はココから。音楽に乗って楽しくGO!
●2日目●『おおかみこどもの雨と雪』
■無人島で暮らすこと。その意味を考えよう。
●3日目●『幸せへのキセキ』
■新しい生活への希望でワクワク。
●4日目●『サニー 永遠の仲間たち』
■でも、やはり昔は懐かしい。
●5日目●『桐島、部活やめるってよ』
■でも、今の時代の現実ってこうなのかなとも思う。
●6日目●『私が、生きる肌』
■あらら。ちょっと悪い心が頭をもたげてきたぞ。
●7日目●『ライク・サムワン・イン・ラブ』
■だからって、こんな歳の取り方はよくないと、東京に戻った後のことも考える。
●8日目●『ポテチ』
■やはり、やさしい心を持ちたいよね。
●9日目●『ウェイバック-脱出6500km-』
■ヤバい、そろそろ無人島を脱出したくなってきたぞ。サバイバルな用意はいいかな。
●10日目● 『人生の特等席』
■何事も終りよければすべてよし。気持ちよく新年を迎えよう!



----ニャんだか、あっさりだね。

「よく言うじゃない。
『たかが映画、されど映画』。
来年はもっとオモシロい映画が続々待機しているから
もう少しは喋られると思うよ」



フォーンの一言「果報は寝て待てニャのニャ」
もう寝る


※2012年の五つ星だ度


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『テッド』

2012-12-26 22:58:40 | 新作映画
(原題:http://www.tedisreal.com/site.html)



---- この映画って、全世界興収歴代No.1ニャんだって?
「うん。
R指定オリジナルコメディ”のただし付きだけどね」

----オリジナルコメディというのは分かるけど、
そのR指定というのは?
子どもが観られないと意味ないじゃん。
「そうだね。
でも、これかなりヤバいところあるからなあ。
ぼくなんか、
笑って泣けて、お正月映画にピッタリと思ったけど、
一緒に観た後輩が言うには
『下品だから…』だったし…」

----フォーンは大丈夫かな?
「そうだね。
『メリーに首ったけ』あたりを想像するといいかも。
あれがOKならこちらも大丈夫。
ということで、まずは
お話から説明しよう。
この物語、1985年のクリスマスの夜から動き出す。
友だちがまったくいない少年ジョンは、
神様に、大好きなテディ・ベアのテッドと
ほんとうのお友達になりたいとお願いする。
奇跡的にもその祈りは通じ、
なんとテッドは自分で動き喋り始めるようになり、
ふたりは、
一生友だちでいようとの約束を交わす。
そして27年後。
最初こそ珍しさからマスコミでちやほやされたテディも
その栄光はもはや過去のものに。
すっかり生活の中に溶け込んでいる。
いや、普通というよりもダメな生活と言った方がいいか。
なにせ、このテッド(セス・マクファーレン)、
見た目は可愛いクマのぬいぐるみなのに、
下品なジョークと女の子が大好き。
しかも大麻まで吸うダメな中年オヤジになり下がっていたのだ。
一方、成長したジョン(マーク・ウォルバーグ)には
ロリー(ミラ・クニス)という彼女ができる。
しかし、いっつもテッドとくっついているジョンに、
彼女はブチ切れ寸前。
私とどっちを選ぶか決めてと迫るロリーに
はっきりとした態度が取れないジョン。
そんな中、子供の頃からテッドが好きだったというドニー(ジョヴァンニ・リビシ)が
彼を誘拐しようとして…」

----へぇ~っ。盛りだくさんの内容だね。
「そう。基本はファンタジー・コメディ。
そこに、ラブロマンスとサスペンスが絡んでくる。
銃こそ飛び出さないものの
カーチェイスだってあるしね。
この映画、ぼくが好きなのは、
それぞれのジャンルを内包しながらも
しつこさがないこと。
たとえばカーチェイスだって
延々と見せるワケじゃなく、
ポイントだけを押さえているから
決して飽きることがない。
それと、映画の小ネタの豊富さだね。
一番使われているのは
ジョンとテッドのヒーロー、『フラッシュゴードン』
なんと主演のサム・ジョーンズまでが登場。
重要な役を担っている。
他にも『007/オクトパシー』『ブリジット・ジョーンズの日記』『スター・ウォーズ エピソード1』『トップガン』などなど。
なかでも『エピソード1』では
映画初日の長い行列にふたりが並ぶシーンが…。
そのときのテッドのコスチューム、
これは想像つくよね」





----う~ん。あの大きさからすると…
分かった。ヨーダだ!
「正解(笑)。
カメオ的出演、あるいはスチールだけも含めると、
俳優の登場も数知れず。
トム・スケリット、ブランドン・ラウス、テイラー・ロートナー…。
ノラ・ジョーンズに至ってはで歌まで披露。
インドではなくイスラムとのハーフと間違われるというおまけ付き。
そうそう、懐かしいコリー・フェルドマンの名前もあったっけ。
彼と同じ扱いだったのは
チャニング・テイタムだったかな。
まあ、そんなことなども含め、
これは観た人同士であえこれ語り合える、
オフ会にもってこいの映画。
あっ、もうひとつ付け加えるならば
町山智浩さんの日本語字幕監修。
これは大きかったね。
映画の魅力、
そのすべてを伝えようという意志がビシビシ伝わってきたな」






                    (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「テッドはモーションキャプチャー。監督のセス・マクファーレン自身が演じているのニャ」ご不満


※マーク・ウォールバーグが音痴な歌を披露。
これは『ベスト・フレンズ・ウェディング』のキャメロン・ディアスに匹敵する度


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『マーサ、あるいはマーシー・メイ』

2012-12-20 22:28:12 | 新作映画
(原題:Martha Marcy May Marlene)

※注:ラストシーンに触れています。
鑑賞ご予定の方は、その後で読んでいただいた方がより楽しめるかも。




---- このタイトル、どういう意味?
「マーサ(エリザベス・オルセン)というのは、
この映画の主人公の名前。
その不幸な生い立ちから、
いまなお孤独な境遇にある彼女は、
家族の愛情を求めてカルト集団の門をたたく。
そこで彼女に与えられた新しい名前、
それがマーシー・メイ。
この映画は、
その集団から抜け出したマーサが、
姉夫婦の住む湖畔の別荘に身を寄せるものの、
そのときの生活がさまざまな形でフラッシュバックする、
その現在と過去の両方を並列的に描いたものなんだ」

----スゴク恐いって聞いたけど…。
「うん。
ほんとうに恐かった。
それは、この映画の語り口にある」

----おっ、久しぶりに出た、語り口…。
この映画では、
というのも、シーンとシーンを
<暗転>を始めとする真っ暗な画面でつないでいく。
オーバーラップというのとも少し違う。
その暗闇の次に出てくる映像が
現在か過去か分からない…
こういう手法を取っているんだ

----ニャるほど。
それは不安だよね。
「うん。
全体的に不穏な空気が漂っているしね。
カルト集団を扱った映画というのは、
是枝裕和監督の『DISTANCE』や、
昨年の『八日目の蝉』のようにこれまでにもなかったわけではないし、
まあ、そこで描かれた閉ざされた世界は
想像していた域を出るワケじゃないけど、
その<洗脳>の影響をここまで見せてくれた映画は、
寡聞にしてあまり知らない。
姉夫婦の元に身を寄せたマーサは、
湖で全裸で泳いだり、
姉夫婦のセックス中の寝室に入りこんだり…。
集団での生活で叩きこまれた教えを
それらが自然で正しいこと、
マーサの言葉を借りれば
<模範的行動>として日常に持ち込むんだ。
それが沸点に圧するの姉夫婦が開いたパーティでの奇行。
暴れるマーサとそれを制止する姉夫婦のシーンは圧巻。
演技というには、あまりにも真に迫っている」

----でも、その集団は
よく脱走を許したね。
普通、追っかけてくるもんじゃないの?
「そこなんだよね。
この映画のラスト、
それは次のようなショット。
マーサを入院させようと町の病院に向かう姉夫婦。
その車の後ろに張り付くような一台の車。
乗っているのは果たして?
陽炎のような人影は、
追手だとも言えるし、そうでないとも取れる。
だが、少なくともマーサの心には
それは<ヤツら>として映っているのは間違いない」

----トラウマがマーサを支配しているということ?
「うん。
人を殺すことさえ辞さぬ狂気の集団。
彼らが自分を逃がすはずはない。

記憶がある限り、たとえどこへ行こうと、その恐怖はつきまとう。

これは、唸りたくなるほど素晴らしいラストだったね」





                    (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「並のホラーより恐いのニャ」もう寝る



※『レッド・ライト』『サイレント・ハウス』…エリザベス・オルセン、見逃せない度
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『よりよき人生』

2012-12-19 19:27:27 | 新作映画
※映画のラストカットに触れています。
鑑賞ご予定の方は、その後で読んでいただいた方がより楽しめるかも。



(原題:50/50)

---- この映画の監督のセドリック・カーンって
フランスの人だよね。
本来、苦手としているんじゃなかった?
「うん。
近頃のフランス映画って、
ドラマトゥルギーで押していくよりも
観る方の感性を問うかのような受身の作品が多い感じで、
ちょっと苦手。
でも、この映画は、分かりやすかったなあ」

----どういうお話ニャの。
「主人公は、
学生食堂の調理人として働く35歳のヤン(ギョーム・カネ)。
シェフとして身を立てようと就職活動中に、
面接先のレストランでウエイトレスの
ナディア(レイラ・べクティ)と出会い、
その日のうちに結ばれる。
最初、この映画がこんなにも苦い物語になるとは思わず、
このナンパの仕方はスゴイな…なんて
感心しながら観ていたんだけど、
実はここから急展開。
彼女はシングルマザーでひとり息子のスリマンがいる。
ある日、3人で出かけた湖畔で、ヤンは廃墟を見つけ、
そこを自分たちの人生のために買い取り、
レストランとして開業しようとする。
ところが先立つものがなく、
ヤンは頭金を捻出するために
数社の消費者金融に手を出し、
瞬く間に多重債務者となってしまう。
しかも営業に必要な安全面の設備を怠ったために、
当局から許可が下りない。
しかし、開業の夢を捨てきれないヤンは、
借金地獄に陥らないため店を手放せというカウンセラーの言葉にも耳を貸さない。
そんな中、より高い賃金を求め、
ナディアはカナダへ。
残されたヤンとスリマンは…というお話」

----これは暗いニャあ。
「うん。
これ、いまの日本の風潮である自己責任、
あるいは新自由主義の立場から見れば、
もう完全に自分たちが悪い、
見通しが甘いということになってしまう。
もし、映画を、ストーリーやキャラ設定で観るんだったら、
それだけで、この映画はアウト、受け入れられない…
こういう人も多いと思う。
だけど、別の角度から観ると、
これが映画として、なかなかオモシロいんだ」

----どういうところが?
「ひとつは
ヤンとスリマンの疑似的父子関係。
それまで一人暮らしだったヤンは、
残されたスリマンの面倒をも見なくてはならなくなる。
彼は実の父親ではないわけだけど、
息子を施設に入れることだけはしようとしない。
救貧の中、スリマンは万引きに手を染める。
それを叱るヤン。
だが、とうとうふたりは
食べ物を盗んで売るようなことにまで手を染めてしまう。
そんな中、融資返済が立ち行かなくなった彼が取った手段とは…」

----えっ、どうするんだろう?
「ここがまた、モラル的には受け入れられない人もいるかも。
ただ、もしこれが普通のクライムサスペンスだったら、
当然ありというか、胸がすく解決かも。
その部分については、さすがに喋るわけにはいかないけどね。
さてこの作品、
興味深いことに、
主人公がだれかに会おうとすると、
絶対と言ってもいいほど一度では会えない。
そして、映画はそれを丁寧に何度も写すことで、
彼の人生が巧くいっていないことを告げ、
しかも、同時に
あるリズムをもたらしているんだ。
それとと触れておきたいのがラスト。
この物語、ラストカットはどうなるんだろうと、
あれこれ想像したんだけど、
すべて見事に裏切られた。
それは真っ白な雪の平原。
そしてそこに溶け込んでいくようなヤンとスリマン。
詩的で美しい、ほんとうに忘れられないエンディングだったね」





                    (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「もう、国外脱出しかないのニャ」悲しい


※ビターだけど引き付けられる映画だ度
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『人生、ブラボー!』

2012-12-15 13:04:08 | 新作映画
(原題:Starbuck)




---- あれれ、いつの間にか
『ホビット 思いがけない冒険』始まっちゃったね。
でも、この映画を喋るの?
「そう。
このごろ忙しくて、
なかなかブログにまで手が回らなくて…。
あまり自分が乗り気じゃない映画はどうしてもね。
『ホビット』に関しては、
まあ、何人かの人が言っているけど、
あの新方式映像がクリアすぎて映画とは違うものに見えちゃうこと、
それと、個人的には、
クライマックスの戦いが
あっち行ったりこっち行ったりのドタバタを
延々と長くやって時間を使っているようで…」

----この分じゃ、あのミュージカルも
喋りそうにないね。
「しっ。
世の中、
まだまだオモシロい映画はあるからね。
この『人生、ブラボー!』もそのひとつ。
主人公は42歳の独身男性ダヴィッド。
家業の精肉店で配送などの手伝いをしている彼は、
日々、借金の取り立てに追われ
恋人との関係もうまくいかないでいる
そんなある日、彼は突然、
過去に“スターバック”という偽名で行なった693回の精子提供を通じて、
533人の子供の父親になっていたという驚愕の事実を知らされる。
その中の142人の子供たちから身元開示の裁判を求められたダヴィッド。
初めはそんなこと冗談じゃない!と、
友人の弁護士に相談。
匿名を守るために裁判への準備を始めた彼だが、
ふと1枚だけ観たプロフィールの中に、
自分が応援するサッカーチームのスター選手の名を発見。
これをきっかけに、ダヴィッドは身分を隠して子供たちを訪問するが…」

----訪問って?
「たとえば、
ピザ屋の振りをする。
あるいは、
プールの監視員、
売れないストリートミュージシャン、
史跡案内係…。
それぞれの仕事をしている息子の客になったり、
ドラッグ中毒で倒れている娘を病院に送り届けたりも。
そんな彼らと接するうちに
ダヴィッドは自分が守護天使として
彼らを見守る責任があると思い始める…」

----でも、自分が“スターバック”であるとは名乗らないわけでしょ。
「うん。
そこが難しいところ。
この“533人の父親”のニュースは全国的に広まり、
“カナダの恥”として
みんなから笑われ、反感を持たれてしまう。
もちろん兄妹家族、そして恋人からもね。
そんな中、自分の借金のせいで
父親が取り立て屋から襲われたことを知ったデヴィッドは、
名誉棄損で反訴することで
大金を得ようと割り切るが…」

----うわあ、どういうところに落ち着くんだろう?
「この映画の魅力は、
だれにでも慕われる主人公のキャラ設定。
もともと、なぜ彼が精子提供までして
多額のお金を得ようとしたかも
それが分かると、
ふ~むという感じ。
でも、それ以上に、
ぼくがこの映画を高く買っているのは
本作の中に、
ぼくが求める映画の理想形が含まれているから」

----どういうところ?
「よく、
映画は脚本が命というようなことを言う人がいて、
それはそれでもちろん正しいけど、
でもそれってあえて言うほどのことでもなく
ベースだと思う。
じゃあ、ぼくがどこに“映画”を感じるかと言うと、
その映画の中に、人生の“秘密”、
あるいは生きる“喜び”が覗けたとき。
本作でいえば、
デヴィッドが自分の息子のひとり、
重度の脳性まひの少年に、
そっと、自分が父親だと語りかけるシーン。
それを聞いたときの少年の微妙な変化。
その見せ方のなんと美しいことか。
そして続く次のカットがこれまた秀逸。
秘密にしていたことをようやく打ち明けた彼は、
それだけで肩の重い荷が下り
人生が明るくなったと感じている。
そのデヴィッドの姿が
本筋とは直接関係ない映像(でもそれも彼の人生の一部)で映し出される。
ここが最初の涙のポイント。
もうひとつは、大団円の結末を迎えた後、
みんなが肩を抱き合う姿。
言葉なんていらないよな…
そう思わせたら、その映画は勝ちだね」





                    (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「暖かい涙が出てくる映画らしいのニャ」いいねぇ



※この手の映画には、コメディリリーフの友人は欠かせない度」

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『フライト』

2012-12-09 19:27:40 | 新作映画
(原題:Flight)


----この映画って
デンゼル・ワシントンが主演。
確か、パイロットのお話だよね?
「そう、
あの“ハドソン川の奇跡”を思い起こさせる内容」

----ということは、
コントロールを失った旅客機を無事、
不時着陸に成功するというお話かニャ?
「そうだね。
ただ、死者はいなく、
乗員・乗客の全員救出されたあの事故と違い、
こちらはスタッフも含み、数名が犠牲になっている。
それと、興味深いのは
そのデンゼル・ワシントン扮するウィトカー機長が
マスコミの前に姿を現さないこと」

----それはまたなぜ?
「実は彼はアルコール依存症…というより中毒に近く、
前日もほとんど食べずに飲み、
規約質乗務員のトリーナ(ナディーン・ヴェラスケス)とベッドイン。
そういうこともあって、
家族の信頼もなく、
これは昨今のアメリカ映画によくあることだけど、
妻とは別れ、
愛する息子も妻の方に引き取られている。
それにも懲りずウィトカーは
今回のフライトの間もウイスキーの小瓶を空けて熟睡。
ところがそこに機体トラブル。
起こされた彼は、
背面飛行という
サーカスのような離れ業で緊急着陸に成功。
多くの人命を救いはしたが…
と、こういう設定なんだ」

----ニャるほど、
それは難しいニャあ。
そのことがバレたら免許取り上げどころか
逮捕も免れニャい。
「うん。
そこに、莫大な賠償金の問題も絡んでくる。
航空会社は会社の責任ではなく
パイロット個人の問題にしたいことは自明の理だしね。
自分に非がないわけではないことを知っている彼は
会社が用意した弁護士ラング(ドン・チードル)への疑念を抱えたまま、
泥酔の事実を知っている副操縦士たちの口止めに向かう。
そしてついに、
彼の運命を決める公聴会の日がやってくる…」

----ドキドキしてきた…。
「うん。
実際の映画はこんなものじゃない。
公聴会を前に
ウィトカーは禁酒を貫くことができるのか?
アカデミー賞はこれまでにも
『リービング・ラスベガス』のニコラス・ケイジのように
アルコール依存症など
ハンディキャップを抱える主人公の演技には
賞を授与することが多い。
その事実を差っぴいても
今回のデンゼル・ワシントンの演技は見モノ。
主演男優賞を受賞した『トレーニング デイ』も“悪”の警官を演じていたけど、
彼はこういう役がほんと巧いね。
そうそう、最後になったけど監督はロバート・ゼメキス
最近は『ポーラー・エクスプレス』『ベオウルフー呪われし勇者ー』『Disney's クリスマス・キャロル』など
モーション・キャプチャーを使ったCG映画を相次いで発表。
そんな彼の実写作品は、
なんと『キャスト・アウェイ』以来12年ぶり。
それがデジタルではなくフィルム作品だったことが
実に感慨深い」

----それ、どうして分かったの?
「だって、
エンドクレジット中に立ちあがった人の頭の影が
スクリーンに映っていたもの、
あ、そうそう。
この映画でジョン・グッドマンがウィトカーの友人を好演。
『アルゴ』『人生の特等席』 などとの併せ技で助演男優賞をあげたくなる怪演だったよ」


フォーンの一言「テーマは“真の正義”とは何か?なのニャ」複雑だニャ
※このラストは救われる度

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『黒猫の不思議な旅~それはメールを届けるための一瞬の物語』

2012-12-06 23:09:32 | Weblog


それはメールを届けるための一瞬の物語




-----今日は、フォーンが喋っちゃいます。
というのも
3日前ほどに知ったこの動画、
ニャんと言ってもタイトルがいい。
『黒猫の不思議な旅』
う~ん、そそられちゃうよね。
お話のほうは、
『メールが届くまで』を例に、
DNSの仕組みをわかりやすく物語に見立てたもの。
フォーンもさっそく観てみたけど、
これが実に壮大。
まるでファンタジー映画。
この冬公開される映画の中の、
あの白の魔法使いそっくりな人も出てくるよ。

でも、それ観ただけで
ほんとうにDNSの仕組みなんて分かるのか…だって?

まあ、試しに観てみてよ。

観終わったとき、
その心に浮かぶ気持ちがそのまま字幕に出てくるから。

えっ、どこが作ったのかって?

「.jp」ドメイン名の登録管理業務と
ドメインネームシステムの運用を行なっている
株式会社日本レジストリサービス(JPRS)。

これはそのプロモーションってワケ。
いやあ、フォーンもこの世界に入ってみたいニャあ。

身を乗り出す

    (byフォーン)


※えいより一言※だけど、フォーンよりかなり痩せた黒猫さんだ度

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『スシガール SUSHI GIRL』

2012-12-04 22:25:25 | 新作映画
(原題:SUSHI GIRL)

ネタバレ注意。※映画の核に触れる
部分もあります。
鑑賞ご予定の方は、その後で読んでいただいた方がより楽しめるかも。



---- “寿司ガール”ってどういう意味?
「う~ん。
少し言いにくいけど、
これは全裸の女性の上にお寿司を載せた
いわゆる“女体盛り”からきている。
バブル華やかなりし頃、
新潟だかどこかの老舗旅館でもやっていて、
深夜テレビで紹介されたのを見たことがある」

----でも、それと
70年代ホラーのような、狂気とバイオレンス”が
どう繋がるの?
どっちかというと、エロ系だと思うけど…。
「そうなんだよね。
実は、この女性(コートニー・パーム)、
強盗の罪により刑務所で6年間服役したフィッシュの出所祝いとして
用意されているという設定。
フィッシュは、一緒に強盗を起こした仲間たちのことは一切喋らないでいた。
そんなフィッシュに、
かつてのメンバーたちは、行方不明となったままのダイヤのありかを吐かせようとする」

----それがこのパーティの真の目的というワケだね?
「そういうこと。
彼らは、それぞれの方法でフィッシュに拷問を始める。
で、この拷問が思わず目を背けたくなるもの。
『ホステル』、あるいは『スマグラ- おまえの未来を運べ』を思わせる凄惨なもの。
そして、その中には、ある裏切りも隠れていた…」

----はは~っ。
これで、この映画が『レザボア・ドッグス』
引き合いに出される理由が分かってきた。
「うん。
構造的にも似ている。
ダイヤモンド強盗の件を回想として入れたりとかね。
しかも、
この映画には『キル・ビル』の要素も入っている。
メインビジュアルの旭日旗を見ても分かるように日本への言及が多いこと。
そして、決定的なのが“復讐”が最後に立ち現れること…。
あんまり言うとネタバレになるから止めておくけど、
ここは、ニコラス・ツェー主演の
『ビースト・ストーカー/証人』を思い出したね」

----あっ、ヤバい。
そこまででいいよ。
この映画、キャスティングもオモシロいんだよね。
「フィッシュにはノア・ハサウェイ
彼は『ネバーエンディング・ストーリー』のアトレイユで一世を風靡。
パーティの主催者に“キャンディマン”ことトニー・トッド
異常さをむき出しにする変態チックな金髪メガネに『スター・ウォーズ』のマーク・ハミル
回想シーンでは名優マイケル・ビーン
『マチェーテ』のダニー・トレホも出ている」

----あれっ、千葉真一は?
「寿司職人(笑)。
最初だけかと思ったら、
最後もきちんと締めてくれる」

----こういう、カルトチックな作品に出演って、
ニャんか嬉しいよね



                    (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「あのビジュアルからは、どんな映画か、想像がつかなかったのニャ」小首ニャ


※残酷シーンはあれだけ度…

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『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』

2012-12-02 22:59:53 | 新作映画
(原題:Life of Pi)

「この映画。
実は次の言葉ですべてを言い表せられる。
『Miracle&Beautiful』
ほんとうは、もうそれだけで語らなくてもいいほど。
導入部、
少年パイが船に乗るまでのエピソードこそ、
少しもたつくものの、
あとは、もう
眼前に展開する大海原での奇跡、
それに身をゆだねていればOK。
かつてない映像体験を味わうことができる」

----また、大きく出たニャあ。
もう少し詳しく教えてよ。
この映画、タイトルからすると“漂流記”ニャんだよね。
監督はアン・リーって聞いたけど…。
「うん。
彼は、ほんとうにいろんなジャンルの映画を手がける人だよね。
でもその理由が、これを観て分かった気がする。
彼は、観客がほんとうに観たいものを見せようとしているんだね。
そして、それが観客の期待を遥かに超えるモノであろうと
常に心がけているんだ」

----またまた、意味深ニャことを…。
ちょっとストーリーを教えてよ。
「インド・ポンディシェリに生まれた少年パイは、
父親が経営する動物園で
さまざまな生き物と触れ合い、
普通に青春時代を過ごしていた。
ところが1976年、
16歳になったばかりの彼の人生を根底からひっくり返すような出来事が起こる。
パイとその家族、そして動物園の動物たちが乗り込んだ日本の貨物船が
洋上で嵐に見舞われて沈没。
生き残ったのは、
必死の思い出救命ボートに避難したパイと、
脚を追ったシマウマ、ハイエナ、オランウータン、
そしてベンガルトラのリチャード・パーカーだけだった。
やがてシマウマらが相次いで命を落とし、
パイはトラのパーカーと共に、
はてしなく広大な太平洋を彷徨うことになる」

----そんなの絶対無理、
そのパイって少年、トラに食べられてしまうに決まっている。
「普通はそうなるはずだよね。
でも、それだったら映画にはならない。
さあ、果たして彼はどうやって
この絶体絶命の危機を乗り切ったのか?
そのサバイバルに向けての知恵が、
大自然の、
これまでだれも絵にしたことのない映像と共に語られる」

----その初めて観る絵って?
「トビウオの群れや嵐の恐怖などはまだしも、
水面を蒼く光らせるクラゲの大群、
蒼いクジラの親子など、
この世のものとは思えない幻想的な瞬間が立ち現れるんだ。
生死の境でギリギリの闘いを続けている者に、
神がそっと見せてくれた大自然の神秘。

この映画は、これらいくつかの
Miracle&Beautifulを観るだけで
十分にお釣りがくる。
映画が後半にさしかかった頃、
少年とトラは、
ミーアキャットが住む不思議な島にたどり着く」

----不思議な島って?
「その島は、昼と夜とでその顔を変えるんだね。
ここは、夜になると死の帳が下りる島。
実は、ここで
ぼくも含め、多くの観客は気づく。
あ~、そうだった。
これは実話じゃなかったんだなって…。
そう、
どう考えてもありえない、
古典的SFの展開を迎えるんだ。
でもね。
アン・リーはそれをあえてやったような気さえする」

----どういうこと?
「う~ん。
そこはネタバレになるから、
さらりと行こう。
同じ、遭難の映画、サバイバルの映画でも
人間同士が争って一人だけ生き残るよりは、
トラの恐怖と戦いながら、
最後は心通わせ、共に生き延びる。
そういうお話の方が観たくなる。
さっきも言ったように、
映画で人が観たいモノ、
そして自分はどういうものを描きたいか?
これは、アン・リーの映画論的映画…。
そういう気がしたな」




                    (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「海での遭難なんて『タイタニック』みたいだニャ」おっ、これは


※そう、SFXとビジョン、物語が高いレベルで握手している度{

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