(英題:Gulliver's Travels)
※エンディングについても触れています。ご注意!

----これって、誰もが知っているあのお話だよね。
ガリバーが小人の国に行くという…。
「そう。
ただ、原作では確か四部作になっていて、
次が巨人の国。あと、空の上に浮かぶ国に行ったり、
人間と馬とが主従逆になっている国に行ったりする。
ぼくは最後の『馬の国』が
いちばんオモシロかった記憶がある」
----よく知られている割には
意外に映画になっていないよね。
「そうなんだ。
なぜだろう?
CG登場までは、合成が難しかったのかな?
小人との比率があまりにも大きすぎるし…。
ただ、他の物語をも含めれば、
『天空の城ラピュタ』や
『猿の惑星』に影響を与えているなど、
まったく映画と無縁というわけでもないけどね。
東映動画には『ガリバーの宇宙旅行』というのもあるし…。
さて、この映画、
誰もが知っているお話だけに、
ストーリーを語っても仕方がない。
今回の映画化に際しては、
舞台を現代に移し替えていることを意識すればそれでいいと思う。
ガリバーを演じているのはジャック・ブラック。
ここがまずポイントだね。
彼は、ニューヨークの新聞社に勤める郵便係。
旅行記者になる夢も、5年越しの恋もかなえられないでいる彼が、
ひょんなことからバミューダ・トライアングルの取材の仕事をゲット。
ところが、その海で遭難し、
小人たちが住む“リリパット王国”へ。
図体の大きさを生かして王国の危機を救ったことから、
ヒーローとしてあがめられていく存在となるが…」

----ジャック・ブラックだと、
コメディ色が強くなりそう。
「そうだね。
ぼくも観る前は、それを心配したんだけど、
そこが絶妙のさじ加減。
体は大きいけど中身は小さいという情けなさを見事に演じていた。
そこに、彼ならではの個性、
“ロック”が生かされていて、
おとぎ話の中に現代性を融和させた
なんともユニークな作品となっていた。
実は、エンディングで突如ミュージカルになるんだけど、
そこで使われる曲が秀逸。
エドウィン・スター『黒い戦争』。
これもジャック・ブラックのアイデアらしいよ」
----へぇ~っ。監督は誰ニャの?
「やはり巨大化した女性がヒロインだった、
『モンスターVSエイリアン』のロブ・レターマン。
こういう100%どころか200%ありえないお話って、
メリエス『月世界旅行』の頃から映画の持つひとつの特性。
この映画では、
そこにiphoneやコーラの缶など、
こちらの世界のそれも現代のモノを持ちこみ、
さらには
映画『タイタニック』『スター・ウォーズ』を合体させた
ほら話を芝居で上演させるという楽しいお遊びも。
セット、CG合成にも手を抜いていないし、
はたまた、巨人の国も一部登場させるなど楽しさ満点。
オスカーとかにはまったく無縁だけど、ぼくは大好きな一本だね」

(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「初めにジャック・ブラックありきの映画なのニャ」
※ただ、3D効果は感じられなかった度


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----これって、誰もが知っているあのお話だよね。
ガリバーが小人の国に行くという…。
「そう。
ただ、原作では確か四部作になっていて、
次が巨人の国。あと、空の上に浮かぶ国に行ったり、
人間と馬とが主従逆になっている国に行ったりする。
ぼくは最後の『馬の国』が
いちばんオモシロかった記憶がある」
----よく知られている割には
意外に映画になっていないよね。
「そうなんだ。
なぜだろう?
CG登場までは、合成が難しかったのかな?
小人との比率があまりにも大きすぎるし…。
ただ、他の物語をも含めれば、
『天空の城ラピュタ』や
『猿の惑星』に影響を与えているなど、
まったく映画と無縁というわけでもないけどね。
東映動画には『ガリバーの宇宙旅行』というのもあるし…。
さて、この映画、
誰もが知っているお話だけに、
ストーリーを語っても仕方がない。
今回の映画化に際しては、
舞台を現代に移し替えていることを意識すればそれでいいと思う。
ガリバーを演じているのはジャック・ブラック。
ここがまずポイントだね。
彼は、ニューヨークの新聞社に勤める郵便係。
旅行記者になる夢も、5年越しの恋もかなえられないでいる彼が、
ひょんなことからバミューダ・トライアングルの取材の仕事をゲット。
ところが、その海で遭難し、
小人たちが住む“リリパット王国”へ。
図体の大きさを生かして王国の危機を救ったことから、
ヒーローとしてあがめられていく存在となるが…」

----ジャック・ブラックだと、
コメディ色が強くなりそう。
「そうだね。
ぼくも観る前は、それを心配したんだけど、
そこが絶妙のさじ加減。
体は大きいけど中身は小さいという情けなさを見事に演じていた。
そこに、彼ならではの個性、
“ロック”が生かされていて、
おとぎ話の中に現代性を融和させた
なんともユニークな作品となっていた。
実は、エンディングで突如ミュージカルになるんだけど、
そこで使われる曲が秀逸。
エドウィン・スター『黒い戦争』。
これもジャック・ブラックのアイデアらしいよ」
----へぇ~っ。監督は誰ニャの?
「やはり巨大化した女性がヒロインだった、
『モンスターVSエイリアン』のロブ・レターマン。
こういう100%どころか200%ありえないお話って、
メリエス『月世界旅行』の頃から映画の持つひとつの特性。
この映画では、
そこにiphoneやコーラの缶など、
こちらの世界のそれも現代のモノを持ちこみ、
さらには
映画『タイタニック』『スター・ウォーズ』を合体させた
ほら話を芝居で上演させるという楽しいお遊びも。
セット、CG合成にも手を抜いていないし、
はたまた、巨人の国も一部登場させるなど楽しさ満点。
オスカーとかにはまったく無縁だけど、ぼくは大好きな一本だね」

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(英題:Black Swan)

----これは大興奮で帰ってきた映画だよね。
「うん。クライマックスなんて、もうただただ唖然。
ぼくなんて、こういう瞬間を味わいたいがために
映画を観ているようなものだから、
立ちあがってブラボーなんて
ガラにもないことをやりたかったくらい」
----あらあら。
まだ興奮冷めやらぬって感じだけど、
ほかの映画と、どこがどう違うの?
「簡単に言えば、
<画>と<音>で語ってくれているってこと。
物語自体は、そうたいしたものじゃないんだ。
――それは、チャイコフスキーの『白鳥の湖』のプリマをめぐってのお話。
ナタリー・ポートマン扮する主人公ニナ。
彼女は、元ダンサーの母親の寵愛の元、
人生のすべてをバレエに捧げていた。
彼女は、白鳥にふさわしい可憐なバレリーナ。
しかし、プリマの座を射止めるには、
魔性に染まった“黒鳥”にもなりきらねばならない。
芸術監督ルロイ(ヴァンサン・カッセル)から、
『君には、黒鳥を演じる激しい感情を表現できていない』との
手厳しい言葉を浴びせられ、落ち込むニナ。
そんな彼女の前に、エキゾチックな色気を発散するリリー()が現れる。
自分にはない官能的な魅力を備えたリリーに
嫉妬にも似た複雑な思いを抱くニナ。
やがて、彼女の前には不可解な出来事が次々と襲いかかる」
----不可解な出来事って?
「うん。それがこの映画の最大のポイント。
途中から、目の前で起こっていることが
現実なのか、はたまた彼女の妄想なのか、
すべて混濁して分からなくなってくる」
----そういう映画って、過去にも多いよ。
「いや。
この映画では、
そのニナの脳内混乱を観客にも同化させ、
眩暈にも似た高揚感を与えるんだ。
まるで強い劇薬でも注射されたかのように、
自分の感覚がおかしくなり、
いま見ているものに対して自信が持てなくなってしまう。
たとえば、ニナの母親。
彼女のあまりの娘への溺愛に、
観客は、それが事実かどうか疑いを抱いてしまう。
もっと言えば、その母親が存在しているのかどうかさえ分からなくなる。
彼女自体も妄想ではないかと…。
一例を出してみよう。
途中、ニナの家をリリーが訪ねるシーンがあるんだけど、
ここで、キャメラは、
もしかしてリリーの目には母親が見えていないのではないかというような
絶妙のアングルを選び取るんだ。
これは、すぐに解消はされるけどね。
この映画には、いわゆる、
こういったスリリングな、
というよりも危険な瞬間が
至るところに散りばめられている。
かくして、映画は虚実の間を浮遊しながら
驚愕のクライマックスへと突き進んでいく。
このなだれ込み方は、
監督ダーレン・アロノフスキーの傑作、
映画史上、(おそらく)もっとも観客を落ち込んだ気分にさせるた、
あの『レクイエム・フォー・ドリーム』を思い起こさせる」
----あれって、ドラッグ中毒にお散った人たちの悲惨な結末を、
これ以上、救いがない描き方をしていたよね。
「うん。ドラッグの体験がない自分でも、
うわあ、これはたまらないと…。
あれをアッパーと呼ぶのか、ダウナーと呼ぶのか知らないけど、
現実から、遠く離れたところへと連れて行かれた。
この映画は
いわば、メジャー版、エンターテイメント版の『レクイエム・フォー・ドリーム』。
もし、彼の映画を『レスラー』でしか観ていなかったとしたら、
かなり戸惑うことは間違いないだろうね。
描写もリアル。目を開けられないほど痛覚を刺激するシーンもあるし」
----ツイッターでは、
『ファントム・オブ・パラダイス』と
『オーケストラ!』を引き合いに出していたよね。
その二本って、まったく違う感じだけど…。
「確かに。
でも、共通点がないでもないんだ。
両作品とも、クライマックスは劇場。
さらには、チャイコフスキーの音楽とともに、
ドラマが最高潮に達してゆく。
ただ、本作がそれら二作と違うのは、
その重要なクライマックスを、
ナタリー・ポートマンひとりの演技に負わせているところ。
そのシーンを観た観客だれしも思うこと、
それは『パーフェクト』の一言。
そして、それを見透かしたかのように
この映画は、“あること”を用意するんだ。
そのとき、ぼくら観客は、
ダーレン・アロノフスキーという魔術師の手の上で
自分たちも踊らされていたことに気づく。
いやあ、まさしくこれぞ映画。
ゾクゾクする瞬間がエンディングには待ち構えているよ」

(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「アカデミー賞一押しなのニャ」
※『ファントム・オブ・パラダイス』にもスワンが出てきた度



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「うん。クライマックスなんて、もうただただ唖然。
ぼくなんて、こういう瞬間を味わいたいがために
映画を観ているようなものだから、
立ちあがってブラボーなんて
ガラにもないことをやりたかったくらい」
----あらあら。
まだ興奮冷めやらぬって感じだけど、
ほかの映画と、どこがどう違うの?
「簡単に言えば、
<画>と<音>で語ってくれているってこと。
物語自体は、そうたいしたものじゃないんだ。
――それは、チャイコフスキーの『白鳥の湖』のプリマをめぐってのお話。
ナタリー・ポートマン扮する主人公ニナ。
彼女は、元ダンサーの母親の寵愛の元、
人生のすべてをバレエに捧げていた。
彼女は、白鳥にふさわしい可憐なバレリーナ。
しかし、プリマの座を射止めるには、
魔性に染まった“黒鳥”にもなりきらねばならない。
芸術監督ルロイ(ヴァンサン・カッセル)から、
『君には、黒鳥を演じる激しい感情を表現できていない』との
手厳しい言葉を浴びせられ、落ち込むニナ。
そんな彼女の前に、エキゾチックな色気を発散するリリー()が現れる。
自分にはない官能的な魅力を備えたリリーに
嫉妬にも似た複雑な思いを抱くニナ。
やがて、彼女の前には不可解な出来事が次々と襲いかかる」
----不可解な出来事って?
「うん。それがこの映画の最大のポイント。
途中から、目の前で起こっていることが
現実なのか、はたまた彼女の妄想なのか、
すべて混濁して分からなくなってくる」
----そういう映画って、過去にも多いよ。
「いや。
この映画では、
そのニナの脳内混乱を観客にも同化させ、
眩暈にも似た高揚感を与えるんだ。
まるで強い劇薬でも注射されたかのように、
自分の感覚がおかしくなり、
いま見ているものに対して自信が持てなくなってしまう。
たとえば、ニナの母親。
彼女のあまりの娘への溺愛に、
観客は、それが事実かどうか疑いを抱いてしまう。
もっと言えば、その母親が存在しているのかどうかさえ分からなくなる。
彼女自体も妄想ではないかと…。
一例を出してみよう。
途中、ニナの家をリリーが訪ねるシーンがあるんだけど、
ここで、キャメラは、
もしかしてリリーの目には母親が見えていないのではないかというような
絶妙のアングルを選び取るんだ。
これは、すぐに解消はされるけどね。
この映画には、いわゆる、
こういったスリリングな、
というよりも危険な瞬間が
至るところに散りばめられている。
かくして、映画は虚実の間を浮遊しながら
驚愕のクライマックスへと突き進んでいく。
このなだれ込み方は、
監督ダーレン・アロノフスキーの傑作、
映画史上、(おそらく)もっとも観客を落ち込んだ気分にさせるた、
あの『レクイエム・フォー・ドリーム』を思い起こさせる」
----あれって、ドラッグ中毒にお散った人たちの悲惨な結末を、
これ以上、救いがない描き方をしていたよね。
「うん。ドラッグの体験がない自分でも、
うわあ、これはたまらないと…。
あれをアッパーと呼ぶのか、ダウナーと呼ぶのか知らないけど、
現実から、遠く離れたところへと連れて行かれた。
この映画は
いわば、メジャー版、エンターテイメント版の『レクイエム・フォー・ドリーム』。
もし、彼の映画を『レスラー』でしか観ていなかったとしたら、
かなり戸惑うことは間違いないだろうね。
描写もリアル。目を開けられないほど痛覚を刺激するシーンもあるし」
----ツイッターでは、
『ファントム・オブ・パラダイス』と
『オーケストラ!』を引き合いに出していたよね。
その二本って、まったく違う感じだけど…。
「確かに。
でも、共通点がないでもないんだ。
両作品とも、クライマックスは劇場。
さらには、チャイコフスキーの音楽とともに、
ドラマが最高潮に達してゆく。
ただ、本作がそれら二作と違うのは、
その重要なクライマックスを、
ナタリー・ポートマンひとりの演技に負わせているところ。
そのシーンを観た観客だれしも思うこと、
それは『パーフェクト』の一言。
そして、それを見透かしたかのように
この映画は、“あること”を用意するんだ。
そのとき、ぼくら観客は、
ダーレン・アロノフスキーという魔術師の手の上で
自分たちも踊らされていたことに気づく。
いやあ、まさしくこれぞ映画。
ゾクゾクする瞬間がエンディングには待ち構えているよ」

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※少し見どころにも触れてます。
ネタバレにもなりますので、先に映画をご覧になった方がいいかも。
(英題:True Grit)

----やっと、この映画のお話だね。
観たときは、気に入っていたようだけど、
喋るまで、ずいぶんとかかっていない?
『ウォール・ストリート』『ヒアアフター』のように、
もう、やんないままなのかと…。
「いや。アカデミー作品賞の有力候補。
さすがに、これをスルーするわけはいかない。
フォーンも知っていると思うけど、
これはジョン・ウェインがアカデミー主演男優賞を受賞した
『勇気ある追跡』のリメイク。
実は、観る前に、
まずここがぼくのもっとも引っ掛かったところ。
大御所ジョン・ウェインと
今回、彼が演じた役をやるジェフ・ブリッジスとじゃ、
あまりにもキャラが違いすぎる…。
片や、アメリカがそうありたいと強く願っている“強い西部男”。
一方、こちらは、カウンター・カルチャー、
アメリカン・ニュー・シネマあがり。
歳月を経てからも
『ビッグ・リボウスキ』だの『クレイジー・ハート』だの、
落ちぶれた男というか、アメリカの影というか、
一言で言えば、しゃきっとはしない役が多かった。
でも、さすがだね。
観ているうちに、そんなことはどこかに吹き飛んで、
彼ならのアプローチでこの役を演じ切っていた」
----そういえば、ヒロインの少女を演じた
ヘイリー・スタンフェルドも話題になっているよね。
「うん。そうだね。
でも、その前に物語から。
この映画は一言で言えば、
父親を雇い人のトム・チェイニー(ジョシュ・ブローリン)に殺された少女マティ・ロスの復讐譚。
彼女は、大酒飲みのアイパッチをした連邦保安官ルースター・コグバーグ(ジェフ・ブリッジス)に彼の追跡を依頼。
そこに、別の容疑でチェイニーを追っていた
若きテキサス・レンジャーのラビーフ(マット・デイモン)も加わること…
という、まあシンプルなお話だ。
3人それぞれの思惑が入り乱れながら、犯人を追っての旅。
言うまでもなく、映画は、ロードムービーの形を取る。
まだ年端もいかないマティ・ロス。
最初は、適当にやり過ごそうとするコグバーグが、
いかにして彼女に協力するようになるか?
その心の変容が映画を牽引していく」
----ニャるほど。
そこに西部劇ならではの見どころを入れているわけだね。
「そういうことだね。
たとえば、こんなシーンがある。
コグバーグとマティが小高いところから小屋を見張る。
と、そこに、ラビーフが現れる。
いったん小屋に入り、再び出てきたところに、
今度は敵の一味が!
この一部始終を、ふたりの視線だけで見せきる。
つまり、画としては大俯瞰。
迫力あるシーンなのに人間は豆粒のよう。
しかも、すべてワンショットの中に描かれ、
カメラの切り返しなどはまったくない。
でも、それがスリルを盛り上げるんだ。
ぼくらも、マティたちの視線になるからね。
そして、そして、ここが声を大にして言いたい、
最後の馬上の銃撃戦。
複数の敵を相手に、コグバーグが一人で立ち向かう」
----いくら彼が強くてもそれは無理なのでは?。
「いや。だからこれが西部劇。
ヒーロー伝説ってヤツだね。
ところが、この後、映画は急に現代的な視線を獲得するんだ。
すべてのカタがついた後、
コグバーグとマティが乗った馬が死体累々の平原を駆け抜けていく。
それを彼女の目線で見せるんだ。
こういう映像は、初めて見たね。
深くは明かせないけど、この後の廃馬を撃つシーンも含め、
マティは、復讐には代償がつきものだということを実感するわけだ。
ヘイリー・スタンフェルドの演技は、
ここの意味を十分に理解してのモノ。
そこが、役に深みをもたらしている。
ここで映画は
9.11以降のアメリカの傷にもしっかり触れているんだ。
そんな悲惨な地にもかかわらず、
空には無数の星がまたたいている。
美しい大自然の夜。
映画としての興奮も最高潮。
これぞリメイクのお手本」
----めちゃくちゃ誉めちぎってニャい。
「う~ん。ただね。
この後の、
後日談のシーンが惜しい。
成長したマティが登場するんだけど、
ここは、あの『殺し屋判事/ロイ・ビーン』のように、
ジャクリーン・ビセット並の大物女優を使って
伝説の人への憧憬のまなざしで締めくくってほしかったな」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「“トゥルー・グリット”とは“真の勇気”なのニャ」

※この映画をリメイクする意味は十分あった度


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ネタバレにもなりますので、先に映画をご覧になった方がいいかも。
(英題:True Grit)

----やっと、この映画のお話だね。
観たときは、気に入っていたようだけど、
喋るまで、ずいぶんとかかっていない?
『ウォール・ストリート』『ヒアアフター』のように、
もう、やんないままなのかと…。
「いや。アカデミー作品賞の有力候補。
さすがに、これをスルーするわけはいかない。
フォーンも知っていると思うけど、
これはジョン・ウェインがアカデミー主演男優賞を受賞した
『勇気ある追跡』のリメイク。
実は、観る前に、
まずここがぼくのもっとも引っ掛かったところ。
大御所ジョン・ウェインと
今回、彼が演じた役をやるジェフ・ブリッジスとじゃ、
あまりにもキャラが違いすぎる…。
片や、アメリカがそうありたいと強く願っている“強い西部男”。
一方、こちらは、カウンター・カルチャー、
アメリカン・ニュー・シネマあがり。
歳月を経てからも
『ビッグ・リボウスキ』だの『クレイジー・ハート』だの、
落ちぶれた男というか、アメリカの影というか、
一言で言えば、しゃきっとはしない役が多かった。
でも、さすがだね。
観ているうちに、そんなことはどこかに吹き飛んで、
彼ならのアプローチでこの役を演じ切っていた」
----そういえば、ヒロインの少女を演じた
ヘイリー・スタンフェルドも話題になっているよね。
「うん。そうだね。
でも、その前に物語から。
この映画は一言で言えば、
父親を雇い人のトム・チェイニー(ジョシュ・ブローリン)に殺された少女マティ・ロスの復讐譚。
彼女は、大酒飲みのアイパッチをした連邦保安官ルースター・コグバーグ(ジェフ・ブリッジス)に彼の追跡を依頼。
そこに、別の容疑でチェイニーを追っていた
若きテキサス・レンジャーのラビーフ(マット・デイモン)も加わること…
という、まあシンプルなお話だ。
3人それぞれの思惑が入り乱れながら、犯人を追っての旅。
言うまでもなく、映画は、ロードムービーの形を取る。
まだ年端もいかないマティ・ロス。
最初は、適当にやり過ごそうとするコグバーグが、
いかにして彼女に協力するようになるか?
その心の変容が映画を牽引していく」
----ニャるほど。
そこに西部劇ならではの見どころを入れているわけだね。
「そういうことだね。
たとえば、こんなシーンがある。
コグバーグとマティが小高いところから小屋を見張る。
と、そこに、ラビーフが現れる。
いったん小屋に入り、再び出てきたところに、
今度は敵の一味が!
この一部始終を、ふたりの視線だけで見せきる。
つまり、画としては大俯瞰。
迫力あるシーンなのに人間は豆粒のよう。
しかも、すべてワンショットの中に描かれ、
カメラの切り返しなどはまったくない。
でも、それがスリルを盛り上げるんだ。
ぼくらも、マティたちの視線になるからね。
そして、そして、ここが声を大にして言いたい、
最後の馬上の銃撃戦。
複数の敵を相手に、コグバーグが一人で立ち向かう」
----いくら彼が強くてもそれは無理なのでは?。
「いや。だからこれが西部劇。
ヒーロー伝説ってヤツだね。
ところが、この後、映画は急に現代的な視線を獲得するんだ。
すべてのカタがついた後、
コグバーグとマティが乗った馬が死体累々の平原を駆け抜けていく。
それを彼女の目線で見せるんだ。
こういう映像は、初めて見たね。
深くは明かせないけど、この後の廃馬を撃つシーンも含め、
マティは、復讐には代償がつきものだということを実感するわけだ。
ヘイリー・スタンフェルドの演技は、
ここの意味を十分に理解してのモノ。
そこが、役に深みをもたらしている。
ここで映画は
9.11以降のアメリカの傷にもしっかり触れているんだ。
そんな悲惨な地にもかかわらず、
空には無数の星がまたたいている。
美しい大自然の夜。
映画としての興奮も最高潮。
これぞリメイクのお手本」
----めちゃくちゃ誉めちぎってニャい。
「う~ん。ただね。
この後の、
後日談のシーンが惜しい。
成長したマティが登場するんだけど、
ここは、あの『殺し屋判事/ロイ・ビーン』のように、
ジャクリーン・ビセット並の大物女優を使って
伝説の人への憧憬のまなざしで締めくくってほしかったな」
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(英題:The Fighter)

「よし。
今週は、アカデミー賞関連の作品について喋っちゃおう。
まずは、この『ザ・ファイター』」
----でも、これって想像ついちゃうよね。
いわゆる、ダメ男のサクセス・ストーリーでしょ?
「うん。それはそうなんだけど、
この映画がこれまでたくさん観てきた作品と異なっているのは、
そのダメ男が、主人公のミッキー・ウォード(マーク・ウォールバーグ)本人ではなくて
義理のお兄さんディッキーだということ」
----お兄さんをクリスチャン・ベイルがやってるんだっけ。
「そう。彼は、今でこそヤク中でどん底に堕ちてはいるけど天才ボクサーー。
かつて伝説のボクサー:シュガー・レイと対戦してダウンを奪ったことが勲章。
その彼が、テレビ映画のインタビューを受けて
ハイになっていうところから始まる。
テレビ局のもくろみはドラッグの恐ろしさを訴えるドキュメンタリーを作ること。
でも、本人は自分の復活のドラマと思いこんでいる。
というわけで、いきなり、この兄貴ディックが登場するんだけど、
いやあ、驚いたね。
この田舎のあんちゃん誰?と思ったら、
なんと、クリスチャン・ベイル。
この映画の見どころは、一にも二にも、
体重ガリガリどころか、髪の毛を抜いて葉並びまで変えたという彼の演技に尽きる。
そうそう。それと、ふたりの母親アリスを演じているメリッサ・レオ」
----あまり聞かに名前だけど…?
「ほら。『フローズン・リバー』で
戦うヒロインを演じた女性だよ。
兄のディッキーは、弟のトレーナーを
体がボロボロなのに、やりたくてたまらない。
自分の夢を弟に託しているんだね。
同じようにありすは、マネージャーとして出しゃばる。
でも、ここが難しいところで、
どうしても身内に甘くなるものだから、
ディッキーがミッキーに悪影響を及ぼしていることを認めようとしない。
で、ディッキーは、とんでもない体重差の試合をミッキーに組んで完敗してしまうんだ。
そんな中、ミッキーはバーで働くシャーリーン(エイミー・アダムス)に出会い恋に落ちる。
一方のディッキーは、くだらない窃盗を働き逮捕され、
巻き込まれたミッキーも拳をつぶされてしまう。
それを見て、シャーリーンは決意する。
『いま、ミッキーを家族から引き離さなければ、
ボクサーとしてはもちろん、人としてもダメにされてしまう』と。
かくして、家族だけでやっていこうと、
多くの娘たちを抱えてアリスの家まで乗り込む母親と、
シャーリーン、そして新しいトレーナーたちの対立は激化。
そんな中、ミッキーは?
と、まあ、こういうお話だね」
----それはオモシロそうだ。
実話なんだよね。
「そう、ふたりは実際に今も生きている。
もちろん、映画用の脚色もあるだろうけど、
それにしても見ごたえある。
とりわけ、ぼくが好きなシーンは
ディッキーが車の中で、『ジョーク』を口ずさみ始め、
アリスもそれに合わせるところ。
これはビージーズの名曲。
『ジョークを言ったつもりだったけど、
みんなはぼく自身っ笑っていたんだ』というような寂しい歌詞。
いつも、バカやって、陽気なディッキーの心の内が出ていて、しみじみ。
あとは、やはりボクシングの試合。
やはり、向こうの映画は写し方が上手い。
残っているHBOの記録映像を基にして、
実際にHBOのキャメラマンも撮影に参加したのだとか…。
それと、ファイトの合間に、観客や関係者を写すことも。
それによって、映画として盛り上げているんだね。
これは、ビジュアルにもなっているし、
史実だから言ってもいいだろうけど、
ラストの試合で勝った後のみんなの喜び。
バラバラになった家族を一つにするのは、
やはり夢の達成が一番だと、そう思ったね」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「兄弟愛が泣かせそうだニャ」
※エイミー・アダムスも、いつもと違う面を出している度


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「よし。
今週は、アカデミー賞関連の作品について喋っちゃおう。
まずは、この『ザ・ファイター』」
----でも、これって想像ついちゃうよね。
いわゆる、ダメ男のサクセス・ストーリーでしょ?
「うん。それはそうなんだけど、
この映画がこれまでたくさん観てきた作品と異なっているのは、
そのダメ男が、主人公のミッキー・ウォード(マーク・ウォールバーグ)本人ではなくて
義理のお兄さんディッキーだということ」
----お兄さんをクリスチャン・ベイルがやってるんだっけ。
「そう。彼は、今でこそヤク中でどん底に堕ちてはいるけど天才ボクサーー。
かつて伝説のボクサー:シュガー・レイと対戦してダウンを奪ったことが勲章。
その彼が、テレビ映画のインタビューを受けて
ハイになっていうところから始まる。
テレビ局のもくろみはドラッグの恐ろしさを訴えるドキュメンタリーを作ること。
でも、本人は自分の復活のドラマと思いこんでいる。
というわけで、いきなり、この兄貴ディックが登場するんだけど、
いやあ、驚いたね。
この田舎のあんちゃん誰?と思ったら、
なんと、クリスチャン・ベイル。
この映画の見どころは、一にも二にも、
体重ガリガリどころか、髪の毛を抜いて葉並びまで変えたという彼の演技に尽きる。
そうそう。それと、ふたりの母親アリスを演じているメリッサ・レオ」
----あまり聞かに名前だけど…?
「ほら。『フローズン・リバー』で
戦うヒロインを演じた女性だよ。
兄のディッキーは、弟のトレーナーを
体がボロボロなのに、やりたくてたまらない。
自分の夢を弟に託しているんだね。
同じようにありすは、マネージャーとして出しゃばる。
でも、ここが難しいところで、
どうしても身内に甘くなるものだから、
ディッキーがミッキーに悪影響を及ぼしていることを認めようとしない。
で、ディッキーは、とんでもない体重差の試合をミッキーに組んで完敗してしまうんだ。
そんな中、ミッキーはバーで働くシャーリーン(エイミー・アダムス)に出会い恋に落ちる。
一方のディッキーは、くだらない窃盗を働き逮捕され、
巻き込まれたミッキーも拳をつぶされてしまう。
それを見て、シャーリーンは決意する。
『いま、ミッキーを家族から引き離さなければ、
ボクサーとしてはもちろん、人としてもダメにされてしまう』と。
かくして、家族だけでやっていこうと、
多くの娘たちを抱えてアリスの家まで乗り込む母親と、
シャーリーン、そして新しいトレーナーたちの対立は激化。
そんな中、ミッキーは?
と、まあ、こういうお話だね」
----それはオモシロそうだ。
実話なんだよね。
「そう、ふたりは実際に今も生きている。
もちろん、映画用の脚色もあるだろうけど、
それにしても見ごたえある。
とりわけ、ぼくが好きなシーンは
ディッキーが車の中で、『ジョーク』を口ずさみ始め、
アリスもそれに合わせるところ。
これはビージーズの名曲。
『ジョークを言ったつもりだったけど、
みんなはぼく自身っ笑っていたんだ』というような寂しい歌詞。
いつも、バカやって、陽気なディッキーの心の内が出ていて、しみじみ。
あとは、やはりボクシングの試合。
やはり、向こうの映画は写し方が上手い。
残っているHBOの記録映像を基にして、
実際にHBOのキャメラマンも撮影に参加したのだとか…。
それと、ファイトの合間に、観客や関係者を写すことも。
それによって、映画として盛り上げているんだね。
これは、ビジュアルにもなっているし、
史実だから言ってもいいだろうけど、
ラストの試合で勝った後のみんなの喜び。
バラバラになった家族を一つにするのは、
やはり夢の達成が一番だと、そう思ったね」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「兄弟愛が泣かせそうだニャ」

※エイミー・アダムスも、いつもと違う面を出している度




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※画像はオフィシャル(壁紙ダウンロードサイト)より。
(英題:The Runaways)

----アカデミー賞の発表まで一週間。
そのノミネート作のどれかを話してくれるかと思ったら、
まさか、この作品とは…?
「まあ。“お楽しみはこれからだ”ということにして、
これがなかなかオモシロいんだ。
なにせ、物語の重要な転機は日本で起こるしね…」
----ん。どういうこと?
「この映画は、70年代に一世を風靡した実在のガールズバンド、
平均年齢わずか16歳の“ランナウェイズ”を描いたもの。
彼女らは
日本人にとっては、スージー・クアトロと並んで忘れることができない存在。
大ヒット曲、『チェリー・ボム』は、
ほんとうに衝撃的だった」
----実話の映画化か…。
じゃあ、ストーリーについて、
あれこれ言ってもしょうがないよね。
「うん。でも
映画の楽しみ方はいろいろ。
この映画は、
彼女らのバンドが生まれたいきさつ、
そして、どうして解散したかを
つまびらかに見せてくれる。
日本で彼女らの人気がピークに達したのは、
リード・ヴォーカル、シェリー・カーリーの人気に負うところが多い。
下着としか思えないようなコスチュームと、
ある意味、卑猥とも言えるポーズで男たちを悩殺。
それが元でメンバーに亀裂が起き、やがて彼女は脱退。
その裏に、日本が絡んでいたというのが、
ぼくはオモシロかった。
まあ、これも事実を映画化しただけとしたら
『知ってるつもり?!』と変わりないわけで、
そのあたりを突っつかれてしまったら、
しょうがないんだけどね。
そういう意味では、
『チェリー・ボム』という曲が生まれた瞬間、
さらには、バンドが解散した裏にある
メンバーの間の相克、
シェリーの精神のバランスの崩壊とかもそう」
----じゃあ。どこがいいの?
「やはり、ヒロインを演じた女優ふたりの成りきりぶりだろうね。
シェリーを演じるのは、
あの名子役ダコタ・ファニング。
当時のシェリーと同じ年齢になったというのも驚きだけど、
改めて、シェリーは若かったんだなと…。
最初は、その歌詞の内容から『チェリー・ボム』を歌うのもためらっていた彼女が、
ピンナップガール顔負けのポーズまで決めるようになっていく。
片や、今なお現役のミュージシャンとして活躍している
ジョーン・ジェットに扮する
『トワイライト』シリーズのクリステン・スチュワート。
何も知らずにこの映画を観たら、
彼女は最初からミュージシャンと間違えかねないほどだ」
----ニャるほど。
じゃあ、俳優の演技が最大の見どころってわけだ。
「確かに。
でも、この映画にぼくが引き付けられたのは、
やはり映画の話法。
監督のフローリア・シジスモンディは、
その時代を再現しつつ、
さらには、ストーリーの流れに沿った
映像表現を選び取っているんだ」
----いわゆる時代の空気感ってヤツだニャ。
「そういうことだね。
これはプレスに書いてあったんだけど、
プロダクション・デザイナーのユージェニオ・カバレロは、
70年代の雰囲気を出すために飽和色を使い、
彼女たちのいのセンスが失われた後では
もっと褪せた色を使ったのだとか。
残念ながらぼくには、
そういう細かいことまでは分からなかったけど、
来日公演のシーンは、
街の風景、人々の服装のみならず、
マスコミの空気まで
ぼくの記憶の中の70年代とかなり近いのは確か。
日本映画で、あの時代を再現しても
あそこまで巧くはいかない。
こういったところにまで手を抜かないハリウッド。
やはり恐るべしだね」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「難しいこと言う前に、ただただノレるのニャ」
※あの時代を描くと、それだけで甘くなっちゃう度


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----アカデミー賞の発表まで一週間。
そのノミネート作のどれかを話してくれるかと思ったら、
まさか、この作品とは…?
「まあ。“お楽しみはこれからだ”ということにして、
これがなかなかオモシロいんだ。
なにせ、物語の重要な転機は日本で起こるしね…」
----ん。どういうこと?
「この映画は、70年代に一世を風靡した実在のガールズバンド、
平均年齢わずか16歳の“ランナウェイズ”を描いたもの。
彼女らは
日本人にとっては、スージー・クアトロと並んで忘れることができない存在。
大ヒット曲、『チェリー・ボム』は、
ほんとうに衝撃的だった」
----実話の映画化か…。
じゃあ、ストーリーについて、
あれこれ言ってもしょうがないよね。
「うん。でも
映画の楽しみ方はいろいろ。
この映画は、
彼女らのバンドが生まれたいきさつ、
そして、どうして解散したかを
つまびらかに見せてくれる。
日本で彼女らの人気がピークに達したのは、
リード・ヴォーカル、シェリー・カーリーの人気に負うところが多い。
下着としか思えないようなコスチュームと、
ある意味、卑猥とも言えるポーズで男たちを悩殺。
それが元でメンバーに亀裂が起き、やがて彼女は脱退。
その裏に、日本が絡んでいたというのが、
ぼくはオモシロかった。
まあ、これも事実を映画化しただけとしたら
『知ってるつもり?!』と変わりないわけで、
そのあたりを突っつかれてしまったら、
しょうがないんだけどね。
そういう意味では、
『チェリー・ボム』という曲が生まれた瞬間、
さらには、バンドが解散した裏にある
メンバーの間の相克、
シェリーの精神のバランスの崩壊とかもそう」
----じゃあ。どこがいいの?
「やはり、ヒロインを演じた女優ふたりの成りきりぶりだろうね。
シェリーを演じるのは、
あの名子役ダコタ・ファニング。
当時のシェリーと同じ年齢になったというのも驚きだけど、
改めて、シェリーは若かったんだなと…。
最初は、その歌詞の内容から『チェリー・ボム』を歌うのもためらっていた彼女が、
ピンナップガール顔負けのポーズまで決めるようになっていく。
片や、今なお現役のミュージシャンとして活躍している
ジョーン・ジェットに扮する
『トワイライト』シリーズのクリステン・スチュワート。
何も知らずにこの映画を観たら、
彼女は最初からミュージシャンと間違えかねないほどだ」
----ニャるほど。
じゃあ、俳優の演技が最大の見どころってわけだ。
「確かに。
でも、この映画にぼくが引き付けられたのは、
やはり映画の話法。
監督のフローリア・シジスモンディは、
その時代を再現しつつ、
さらには、ストーリーの流れに沿った
映像表現を選び取っているんだ」
----いわゆる時代の空気感ってヤツだニャ。
「そういうことだね。
これはプレスに書いてあったんだけど、
プロダクション・デザイナーのユージェニオ・カバレロは、
70年代の雰囲気を出すために飽和色を使い、
彼女たちのいのセンスが失われた後では
もっと褪せた色を使ったのだとか。
残念ながらぼくには、
そういう細かいことまでは分からなかったけど、
来日公演のシーンは、
街の風景、人々の服装のみならず、
マスコミの空気まで
ぼくの記憶の中の70年代とかなり近いのは確か。
日本映画で、あの時代を再現しても
あそこまで巧くはいかない。
こういったところにまで手を抜かないハリウッド。
やはり恐るべしだね」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「難しいこと言う前に、ただただノレるのニャ」

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----この映画、「困ったことにオモシロい」とか言ってなかった?
オモシロいんだったら、いいじゃニャい。
ニャにが困るの?
「う~ん。どういったらいいかな。
その映画興行戦略だね。
実は、この『SP 革命篇』公開のちょっと前に、
TVで『SP 革命前日』というドラマがオンエアされる。
この試写が始まる前にも断りがあったけど、
それを観ていないと“違和感”を感じるということのようなんだ。
まあ、話が単純だから、
そこまでのことはないけど、
でも、結局は、そういうメディア戦略の一環を
映画が担ってしまっている。
それはどうかなと…。
でも、そんなことはさておき、
映画として楽しめるし、
わくわくドキドキしちゃうんだからしょうがない」
----へぇ~っ。
そういえば“すべては、革命(ここ)で明かされる”んだよね。
いったい、ニャにが明かされるの?
「うん。テレビシリーズを観ていない立場からの想像も含めて言うと、
井上薫(岡田准一)をSPに引き入れたにもかかわらず、
理解不可能な行動を取る緒形総一郎(堤真一)の真意。
そしてもう一歩進めて言えば、
与党幹事長・伊達國雄(香川照之)との関係だね。
まあ、そのあたりも、さして驚きじゃないけど、
この映画、何がオモシロいかというと、
主たる舞台となる国会議事堂を再現し、
そこでの人質ドラマとしたことだね。
こんな日本映画観たことがない」
----ふうん。よくロケできたね。
「いや、そうじゃないよ。
この内部はセット。
でも、そんな感じが全くしない。
美術が本当にすごい。
これぞプロの仕事だ。
その完璧に再現された議事堂の中で、
本会議が始まり、
しかも、そこが緒形らSPによって占拠される。
武器を手にした彼らは、テレビ中継をそのまま続けさせ、
その中で、閣僚たちに銃を突きつけ、
彼らの汚職の自白を導いていくんだ。
占拠実行犯たちは、
SP以外は銃を携行できないことを利用して、
やすやすと、国会議事堂内を手中に収めるんだ」
----えっ。中に警察はいないの?
「三権分立上、
立法府の最高機関が行政府の一下部組織に
警察権を委ねるのは好ましくないということらしい」
----そんなんじゃ、簡単に占拠されそう。
おかしいよ、そんなの。
「そう、おかしい。
形式ばかりを気にしている。
この映画は、
日本のこういった
“ここが変だよ”を
革命を起こそうとしている一派の手によって
白昼の下に明らかにしようとしているんだ。
政治家という“弁が立つ”連中が
きりきり舞いにされるという、
その設定がまず巧い。
そんな中、上意下達の警察機構に属するはずの井上たちが、
いかにして、自分たちの意見のみで行動を起こすことを正当化するか?
この論理的な進め方も納得ならば、
議事堂内に、地雷やトラップが仕掛けられた中で、
井上たちが彼ら占拠犯と肉弾戦を演じる、
そのスリルとアクションも見逃せない。
なかでも、SP同志の戦いは、
何もかも安易に銃で解決してしまういまのアクション映画の中にあって、
ひときわ目を引く。
と、まあ、ほめたいところは他にもいくつもあるけど、
最後にこれだけは言っておこうかな。
今回の演技賞は麻田総理を演じた山本圭。
自分の負けを見せたときの表情は、
彼のこれまでの役者経験の頂点峰に位置していると思うね。
これだけでも、この映画がつくられた価値はある。
ぼくはそう思うね」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「まあ、よく誉めたニャ」
※少し勇気がいった度

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オモシロいんだったら、いいじゃニャい。
ニャにが困るの?
「う~ん。どういったらいいかな。
その映画興行戦略だね。
実は、この『SP 革命篇』公開のちょっと前に、
TVで『SP 革命前日』というドラマがオンエアされる。
この試写が始まる前にも断りがあったけど、
それを観ていないと“違和感”を感じるということのようなんだ。
まあ、話が単純だから、
そこまでのことはないけど、
でも、結局は、そういうメディア戦略の一環を
映画が担ってしまっている。
それはどうかなと…。
でも、そんなことはさておき、
映画として楽しめるし、
わくわくドキドキしちゃうんだからしょうがない」
----へぇ~っ。
そういえば“すべては、革命(ここ)で明かされる”んだよね。
いったい、ニャにが明かされるの?
「うん。テレビシリーズを観ていない立場からの想像も含めて言うと、
井上薫(岡田准一)をSPに引き入れたにもかかわらず、
理解不可能な行動を取る緒形総一郎(堤真一)の真意。
そしてもう一歩進めて言えば、
与党幹事長・伊達國雄(香川照之)との関係だね。
まあ、そのあたりも、さして驚きじゃないけど、
この映画、何がオモシロいかというと、
主たる舞台となる国会議事堂を再現し、
そこでの人質ドラマとしたことだね。
こんな日本映画観たことがない」
----ふうん。よくロケできたね。
「いや、そうじゃないよ。
この内部はセット。
でも、そんな感じが全くしない。
美術が本当にすごい。
これぞプロの仕事だ。
その完璧に再現された議事堂の中で、
本会議が始まり、
しかも、そこが緒形らSPによって占拠される。
武器を手にした彼らは、テレビ中継をそのまま続けさせ、
その中で、閣僚たちに銃を突きつけ、
彼らの汚職の自白を導いていくんだ。
占拠実行犯たちは、
SP以外は銃を携行できないことを利用して、
やすやすと、国会議事堂内を手中に収めるんだ」
----えっ。中に警察はいないの?
「三権分立上、
立法府の最高機関が行政府の一下部組織に
警察権を委ねるのは好ましくないということらしい」
----そんなんじゃ、簡単に占拠されそう。
おかしいよ、そんなの。
「そう、おかしい。
形式ばかりを気にしている。
この映画は、
日本のこういった
“ここが変だよ”を
革命を起こそうとしている一派の手によって
白昼の下に明らかにしようとしているんだ。
政治家という“弁が立つ”連中が
きりきり舞いにされるという、
その設定がまず巧い。
そんな中、上意下達の警察機構に属するはずの井上たちが、
いかにして、自分たちの意見のみで行動を起こすことを正当化するか?
この論理的な進め方も納得ならば、
議事堂内に、地雷やトラップが仕掛けられた中で、
井上たちが彼ら占拠犯と肉弾戦を演じる、
そのスリルとアクションも見逃せない。
なかでも、SP同志の戦いは、
何もかも安易に銃で解決してしまういまのアクション映画の中にあって、
ひときわ目を引く。
と、まあ、ほめたいところは他にもいくつもあるけど、
最後にこれだけは言っておこうかな。
今回の演技賞は麻田総理を演じた山本圭。
自分の負けを見せたときの表情は、
彼のこれまでの役者経験の頂点峰に位置していると思うね。
これだけでも、この映画がつくられた価値はある。
ぼくはそう思うね」
(byえいwithフォーン)
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(英題:Bedevilled)
またまた、ゾンビものっぽいタイトルだけど、
えっ、これって韓国映画ニャの?
「そうなんだ。
それもはやりの残酷バイオレンスね。
今回は、ソウルの銀行に勤める独身女性へウォンが
トラブル続きの都会生活から逃れるように、
子供のころに暮らした思い出の島にやってくるところから話が始まる。
そこは、たった9人の住民が暮らす絶海の孤島。
彼女を出迎えたのは、生まれてから一度も島から離れたことのない
幼なじみのキム・ボンナム。
人懐っこい笑顔でへウォンの帰郷を喜ぶボンナムだったが、
その表情の陰には、地獄のような苦しみがあった。
昼は村の老人たちに奴隷のようにこき使われ、
夜は男たちの慰み者に…。
ソウルへ逃げ出す。
それが彼女の願いだったが…」
----ニャるほど。
これは、そのボンナムが
怒りを爆発させる話だニャ。
「怒りなんてものじゃない。
それは、絶望の果ての狂気にも似たもの。
まあ、プロットはシンプルなんだけど、
この映画、
観ながら、『これ変…』と思ったことが、
最後に全て納得させられるという、
見事な作りになっている。
実は、最初、主人公はヘウォンかと…。
彼女は、とにかく面倒なことに関わるのがいやで、
でも、自分自身に振りかかった火の粉は、
すぐにカッとなって、事実関係も確かめずに、反逆に出るという、
もう、どうしようもない女。
こんなのがヒロインだったら、
多少は、怖い目にあわされても仕方ないと思って観ていたら、
なんと、島に着いてからは、
ほとんど出番なし。
友人のボンナムがひどい目に遭っているときは、
寝ていてまったく気づかないし、
何この人?って感じ。
で、実際の主人公は『チェイサー』(ナ・ホンジン監督版)で
被害者役を演じたソ・ヨンヒ演じるボンナム」
----そうか。ヘウォンの方は傍観者ニャんだ。
「そういうこと。
冒頭、ソウルでのエピソードは、
そんなヘウォンの生き方を示すために用意されている。
ひとりの女性が、3人の男に暴行されている。
彼女は助けを求めるけど、知らんふり。
しかも警察に目撃者として呼び出されても、
関わることを避けようと、知らんぷり。
その態度が島でも繰り返されるわけだ」
----ひどいニャあ。
でも、寝ていたんじゃ仕方ないか…。
「さあ。そしてそこなんだ。
この傍観者としての立場。
それがこの映画の構成、
そしてテーマとも密接に繋がってくる。
クライマックスのはずの島での大惨劇。
その後、いったいどうして映画が続いていくの…?
と思ったら、こういうワケがあったとは!?
ラストショットの象徴的映像も含めてこれは必見。
監督は『お金がなかったから』と言っているけど、
いわゆるカッコいい映像ではなくオーソドックスな作り。
骨太な、その演出に目はスクリーンに釘付けだよ」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「監督はキム・ギドクの助監督らしいのニャ」
※ちょっと今村昌平『神々の深き欲望』を思い出した度

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またまた、ゾンビものっぽいタイトルだけど、
えっ、これって韓国映画ニャの?
「そうなんだ。
それもはやりの残酷バイオレンスね。
今回は、ソウルの銀行に勤める独身女性へウォンが
トラブル続きの都会生活から逃れるように、
子供のころに暮らした思い出の島にやってくるところから話が始まる。
そこは、たった9人の住民が暮らす絶海の孤島。
彼女を出迎えたのは、生まれてから一度も島から離れたことのない
幼なじみのキム・ボンナム。
人懐っこい笑顔でへウォンの帰郷を喜ぶボンナムだったが、
その表情の陰には、地獄のような苦しみがあった。
昼は村の老人たちに奴隷のようにこき使われ、
夜は男たちの慰み者に…。
ソウルへ逃げ出す。
それが彼女の願いだったが…」
----ニャるほど。
これは、そのボンナムが
怒りを爆発させる話だニャ。
「怒りなんてものじゃない。
それは、絶望の果ての狂気にも似たもの。
まあ、プロットはシンプルなんだけど、
この映画、
観ながら、『これ変…』と思ったことが、
最後に全て納得させられるという、
見事な作りになっている。
実は、最初、主人公はヘウォンかと…。
彼女は、とにかく面倒なことに関わるのがいやで、
でも、自分自身に振りかかった火の粉は、
すぐにカッとなって、事実関係も確かめずに、反逆に出るという、
もう、どうしようもない女。
こんなのがヒロインだったら、
多少は、怖い目にあわされても仕方ないと思って観ていたら、
なんと、島に着いてからは、
ほとんど出番なし。
友人のボンナムがひどい目に遭っているときは、
寝ていてまったく気づかないし、
何この人?って感じ。
で、実際の主人公は『チェイサー』(ナ・ホンジン監督版)で
被害者役を演じたソ・ヨンヒ演じるボンナム」
----そうか。ヘウォンの方は傍観者ニャんだ。
「そういうこと。
冒頭、ソウルでのエピソードは、
そんなヘウォンの生き方を示すために用意されている。
ひとりの女性が、3人の男に暴行されている。
彼女は助けを求めるけど、知らんふり。
しかも警察に目撃者として呼び出されても、
関わることを避けようと、知らんぷり。
その態度が島でも繰り返されるわけだ」
----ひどいニャあ。
でも、寝ていたんじゃ仕方ないか…。
「さあ。そしてそこなんだ。
この傍観者としての立場。
それがこの映画の構成、
そしてテーマとも密接に繋がってくる。
クライマックスのはずの島での大惨劇。
その後、いったいどうして映画が続いていくの…?
と思ったら、こういうワケがあったとは!?
ラストショットの象徴的映像も含めてこれは必見。
監督は『お金がなかったから』と言っているけど、
いわゆるカッコいい映像ではなくオーソドックスな作り。
骨太な、その演出に目はスクリーンに釘付けだよ」
(byえいwithフォーン)
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(原題:The Tourist)
これってジョニー・デップと
アンジェリーナ・ジョリーの初共演の映画。
それだけでも、ヒット間違いなしって感じだよね。
「うん。ただ、それよりも驚くのが、
エンターテイメント以外の何ものでもないって感じのこの映画が、
『善き人のためのソナタ』のフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督の映画ってこと。
内容も、イタリアを訪れたアメリカ人旅行者フランクが
謎の美女エリーズに翻弄される…という、
まあ、昔からよくある設定のドラマに、
サスペンスの味付けをお施したもの。
このエリーズは、捜査当局と大物マフィアの双方から追われている、
大物犯罪者アレキサンダー・ピアスの恋人。
自分と似た体形の男と接近するよう指示を受けたエリーズ。
彼女は、パリからヴェネチアへ向う列車の中で、
フランクに接近する。
そんな裏があるとは、まったく思いもしないフランクは、
誘われるままに、ヴェネチアの超一流ホテルにチェックインし、
夢のようにゴージャスな一夜を過ごすが…」

----うわあ、それは危険だ。
捜査当局もマフィアもそんなこと知らないわけだから、
そのフランクって男、両方から狙われちゃう。
ん?ちょっと待って。
そのフランクとエリーズに恋は芽生えないの?
「いいところ突いてきたね。
この手の映画の定石として、
最後は、ヒロインがどちらを選ぶのかというのが…。
でも、この映画って、実はとんでもない結末が待ち構えている。
と言っても、途中から読めないわけでもないんだけどね。
ただ、その結末、これにはかなり無理がある。
あとで、思い返して、
じゃあ、あの写し方や夢のシーンは、どんな意味があったのよ?
と、ふだんはツッコミをしたくないぼくでも、
思わず、言ってしまいたくなるほど」
----あらら。じゃあ、楽しめなかったってわけ?
「いや、途中はけっこう楽しい。
美男美女が超高級なファッションで、
風光明媚なヴェネチアの街を駆け抜けるわけだから…。
よくいえば、
フレッド・ジンネマン監督あたりのロマンチック・サスペンスに
ショーン・コネリーの『007』フレーバーをブレンド。
ベルエポック期のハリウッド映画って感じで郷愁を誘う。
ドンパチも抑えてあるし、
この手の映画に必須のカーチェイス(僕はあまり好きじゃない)がまったくなく、
代わりに、ボート・チェイスというのも嬉しい。
それだけに、無理矢理、あんなオチを持ってこなくても…
と、くどいようだけど、ほんとそう思ったね」
(byえいwithフォーン)

フォーンの一言「ヴェネチアの中を、ジョニデがパジャマで駆け回るのニャ」

※ルーファス・シーウェルの使い方、あれはない度



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(原題:A Serious Man)

あれっ?これもコーエン兄弟の映画ニャの?
確か、『トゥルー・グリット』が
アカデミー賞に多数ノミネートされて話題になっているよね。
いつ作ったんだろう?
「そう思っちゃうよね。
実はこの映画、
昨年のアカデミー賞作品賞にノミネートされているんだ。
しかし、観てみてほんとかな…って感じ」
----あらら、問題発言だ。
「いや、決して悪くはないんだよ。
それどころか、ぼくは実にオモシロかった。
このコーエン兄弟って、
こういうブラックなお話を描いたら天下一品。
ただ、この映画がどういうジャンルに分類されるのか?
コメディというには、あまりにも寒々しいし。
主人公の悲惨な状況は、思い出すだけでもかわいそう」
----それって、シリアス・ドラマってことじゃニャいの?
「シリアス・ドラマといえばシリアス・ドラマなんだろうけど、
あまりにもミニマム。
あっ、でももしかしたら
『アメリカン・ビューティー』的な受け方をしたのかな。
いずれにしろ、ユダヤ社会というコミュニティが背景となっているため、
深い部分で理解するのは、ぼくには無理だったけどね。
でも、それでも楽しめたんだから、
やはりコーエン兄弟は<映画を楽しませる術>を知っているんだろうな」
----う~ん。よくわからニャい。
どんなお話ニャの?
「時は1967年。
ユダヤ人の大学教授ラリーは、
ひ英凡な人生を歩んできたマイホーム・パパ。
ところが、そんな彼に暗雲がのしかかる。
落第点をつけたアジア系の学生から賄賂を贈られ、
断ると父親が乗り込んできて名誉棄損で訴訟騒ぎになりそうになる。
さらにはラリーを誹謗する匿名の投書が大学に舞い込み、
会員制のレコード会社から記憶にない請求の電話が入る。
家では、隣人トラブルで境界線に悩まされ、
息子ダニーはマリファナ代の未払い問題を抱え、
娘サラは密かに鼻の整形をもくろんでいる。
と、まあ、これくらいならまだしも、
兄のアーサーは無職で無気力で彼の家に居候。
そして、決定的なのが、
妻が自分を捨て、
厚かましくて気取り屋の、
ラリーの友人サイと暮らすから
出ていけ…と彼に宣告を下したこと」
----ニャに、その流れ?
ラリーは不倫か何かしたの?
「いや。なんにも悪いことしていない。
ところが妻もサイも『ラリーが出て行ってモーテル暮らしするのが一番』と言い、
疑問を挟むと『なんで?』と、さもそれが当たり前のような顔をされてしまうんだ。
あっ、ここまで話して思ったけど、
これはどちらかというと、
安部公房『闖入者』のような不条理な世界。
というのも、この後、
ラリーには、そしておそらく観ている方にとっても、
思いもよらない人生のハプニング、アクシデントが
次々と襲いかかってくるんだ。
こうしたことの積み重ねで、ラリーは
悪夢にうなされ始め、現実との境目さえも怪しくなってくるんだ。
この、“ちょっとの悪いこと”が雪だるま式に転がり膨れ上がっていく感覚。
『うん。ありそうだよな』と思わせるのがコーエン兄弟の巧さだろうね。
で、ひとつ言っておかなくてはということがあって…。
実は、この映画にはオチのない
ふたつの小話が挿入されていて、
それがあまり本篇とは関係がないんだ。
でも、それが妙にオモシロい。
冒頭のエピソードなんて、
まるでテレビ『ヒッチコック劇場』の趣。
そうそう、あとラストのワンショットもいい。
これは長く瞼に焼き付くなあ」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「あのメインビジュアルからは想像がつかないのニャ」
※『監督主義プロジェクト』の中ではいちばん好きだ度

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あれっ?これもコーエン兄弟の映画ニャの?
確か、『トゥルー・グリット』が
アカデミー賞に多数ノミネートされて話題になっているよね。
いつ作ったんだろう?
「そう思っちゃうよね。
実はこの映画、
昨年のアカデミー賞作品賞にノミネートされているんだ。
しかし、観てみてほんとかな…って感じ」
----あらら、問題発言だ。
「いや、決して悪くはないんだよ。
それどころか、ぼくは実にオモシロかった。
このコーエン兄弟って、
こういうブラックなお話を描いたら天下一品。
ただ、この映画がどういうジャンルに分類されるのか?
コメディというには、あまりにも寒々しいし。
主人公の悲惨な状況は、思い出すだけでもかわいそう」
----それって、シリアス・ドラマってことじゃニャいの?
「シリアス・ドラマといえばシリアス・ドラマなんだろうけど、
あまりにもミニマム。
あっ、でももしかしたら
『アメリカン・ビューティー』的な受け方をしたのかな。
いずれにしろ、ユダヤ社会というコミュニティが背景となっているため、
深い部分で理解するのは、ぼくには無理だったけどね。
でも、それでも楽しめたんだから、
やはりコーエン兄弟は<映画を楽しませる術>を知っているんだろうな」
----う~ん。よくわからニャい。
どんなお話ニャの?
「時は1967年。
ユダヤ人の大学教授ラリーは、
ひ英凡な人生を歩んできたマイホーム・パパ。
ところが、そんな彼に暗雲がのしかかる。
落第点をつけたアジア系の学生から賄賂を贈られ、
断ると父親が乗り込んできて名誉棄損で訴訟騒ぎになりそうになる。
さらにはラリーを誹謗する匿名の投書が大学に舞い込み、
会員制のレコード会社から記憶にない請求の電話が入る。
家では、隣人トラブルで境界線に悩まされ、
息子ダニーはマリファナ代の未払い問題を抱え、
娘サラは密かに鼻の整形をもくろんでいる。
と、まあ、これくらいならまだしも、
兄のアーサーは無職で無気力で彼の家に居候。
そして、決定的なのが、
妻が自分を捨て、
厚かましくて気取り屋の、
ラリーの友人サイと暮らすから
出ていけ…と彼に宣告を下したこと」
----ニャに、その流れ?
ラリーは不倫か何かしたの?
「いや。なんにも悪いことしていない。
ところが妻もサイも『ラリーが出て行ってモーテル暮らしするのが一番』と言い、
疑問を挟むと『なんで?』と、さもそれが当たり前のような顔をされてしまうんだ。
あっ、ここまで話して思ったけど、
これはどちらかというと、
安部公房『闖入者』のような不条理な世界。
というのも、この後、
ラリーには、そしておそらく観ている方にとっても、
思いもよらない人生のハプニング、アクシデントが
次々と襲いかかってくるんだ。
こうしたことの積み重ねで、ラリーは
悪夢にうなされ始め、現実との境目さえも怪しくなってくるんだ。
この、“ちょっとの悪いこと”が雪だるま式に転がり膨れ上がっていく感覚。
『うん。ありそうだよな』と思わせるのがコーエン兄弟の巧さだろうね。
で、ひとつ言っておかなくてはということがあって…。
実は、この映画にはオチのない
ふたつの小話が挿入されていて、
それがあまり本篇とは関係がないんだ。
でも、それが妙にオモシロい。
冒頭のエピソードなんて、
まるでテレビ『ヒッチコック劇場』の趣。
そうそう、あとラストのワンショットもいい。
これは長く瞼に焼き付くなあ」
(byえいwithフォーン)
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※画像はオフィシャル(Articles)より。
「今日は、
観てみて“あら、ビックリ”だった映画のお話。
この『市民ポリス69』って
タイトルからして、
まあ、軽いおふざけギャグムービーだろうとタカをくくって、
最初は観る気力ほとんどなし。
ところがところが、
なんとこの映画、監督があの『本田隆一』」
----誰だっけ、その人?
「ほら、ボクの一作年のベストワンムービー『GSワンダーランド』の監督。
ほとんど前情報はなく、
胸の内を語れば、
原作が柳沢きみおってこともあって、
お色気路線を期待していったというのが正直なところ。
でも、早見あかりを始めとする
桃色クローバー(と言ってもぼくは知らなかったわけだけど)という
いわゆるアイドルを中心に起用しているだけあって、
そちらの方は抑え気味。
せいぜい、元AV]女優原紗央里のポロリがある程度。
あと草食系の中学生を食っちゃう役で
斎藤陽子が出ているくらいかな」
----へぇ~っ、そうニャンだ。
で、どんなお話ニャの?
「犯罪の増加に手を焼く東京都は、
警察の手が回らない軽犯罪を取り締まるため、
善良な一般市民の中から100名を選出し、
犯罪検察組織“市民ポリス”を誕生させる。
この映画は、その中のひとり、
小づかい一日わずか200円(のちに100円)のサラリーマン芳一が、
コンビニで働く美少女・桃(早見あかり)と出会ったことから、
自分の内なる欲望に目覚め、
なんとか彼女をデートに誘えるようになろうと、
手にした権力を使う使わないの葛藤に悩まされていく…と、
まあ、こういうお話だね」
----小づかい一日200円は悲惨だニャあ。
でも、権力を手中にするってどういうことニャの?
「それまで日常に波風を立てないように生きてきた芳一。
ところがひょんなできごとから、
麻酔銃で悪者を撃つ快感を覚えてしまう。
そんな彼に、
同じく市民ポリスで金がない佐々木(桐生コウジ)という男が、
強盗を持ちかけるんだね。
そして、映画はその物語と並行するように、
市民ポリス制度の崩壊を企む組織の動きも描いていく。
さて、ここでキャスティングの妙を。
芳一を演じるのは
本作が映画初主演の酒井敏也。
このヌーボーとしたキャラが、
おそらく原作にはあったであろうエロ系の匂いをすっかり消し去っている。
で、代わりに監督が取り入れているのがギャグ」
----そう言えば佐藤二郎が出ているみたいだね
「うん。
彼が演じるのは、強盗に入られるコンビニ店長。
でも、そのパートは、
彼のいつもの独演で、
まあ、オモシロいことはオモシロいけど、意外性に乏しい。
それよりも見どころは、後半、強盗に入った屋敷でのドタバタ。
緊張からトイレが近くなった酒井と佐々木が
撃ち合いの最中にもかかわらず何度もトイレへ。
で、ついにはトイレのドアを壊してしまう。
しかも彼らは律儀にそのドアを修理してまたトイレへ。
いわゆるスラップスティックに近いかな。
そして一方では、その間に、銃撃戦も展開するわけだけど、
その写し方がまるで香港アクション。
ヤクザたちをどアップで、
しかもジョン・ウーばりのキメのポーズで見せるんだね。
ここだけでもこの映画は観る価値あり。
そうそう、音楽の使い方も軽快で小じゃれている。
さすが『GSワンダーランド』の監督って感じ。
気楽に楽しむにはいいかもね」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「レイトショーを紹介するのは珍しいのニャ」
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観てみて“あら、ビックリ”だった映画のお話。
この『市民ポリス69』って
タイトルからして、
まあ、軽いおふざけギャグムービーだろうとタカをくくって、
最初は観る気力ほとんどなし。
ところがところが、
なんとこの映画、監督があの『本田隆一』」
----誰だっけ、その人?
「ほら、ボクの一作年のベストワンムービー『GSワンダーランド』の監督。
ほとんど前情報はなく、
胸の内を語れば、
原作が柳沢きみおってこともあって、
お色気路線を期待していったというのが正直なところ。
でも、早見あかりを始めとする
桃色クローバー(と言ってもぼくは知らなかったわけだけど)という
いわゆるアイドルを中心に起用しているだけあって、
そちらの方は抑え気味。
せいぜい、元AV]女優原紗央里のポロリがある程度。
あと草食系の中学生を食っちゃう役で
斎藤陽子が出ているくらいかな」
----へぇ~っ、そうニャンだ。
で、どんなお話ニャの?
「犯罪の増加に手を焼く東京都は、
警察の手が回らない軽犯罪を取り締まるため、
善良な一般市民の中から100名を選出し、
犯罪検察組織“市民ポリス”を誕生させる。
この映画は、その中のひとり、
小づかい一日わずか200円(のちに100円)のサラリーマン芳一が、
コンビニで働く美少女・桃(早見あかり)と出会ったことから、
自分の内なる欲望に目覚め、
なんとか彼女をデートに誘えるようになろうと、
手にした権力を使う使わないの葛藤に悩まされていく…と、
まあ、こういうお話だね」
----小づかい一日200円は悲惨だニャあ。
でも、権力を手中にするってどういうことニャの?
「それまで日常に波風を立てないように生きてきた芳一。
ところがひょんなできごとから、
麻酔銃で悪者を撃つ快感を覚えてしまう。
そんな彼に、
同じく市民ポリスで金がない佐々木(桐生コウジ)という男が、
強盗を持ちかけるんだね。
そして、映画はその物語と並行するように、
市民ポリス制度の崩壊を企む組織の動きも描いていく。
さて、ここでキャスティングの妙を。
芳一を演じるのは
本作が映画初主演の酒井敏也。
このヌーボーとしたキャラが、
おそらく原作にはあったであろうエロ系の匂いをすっかり消し去っている。
で、代わりに監督が取り入れているのがギャグ」
----そう言えば佐藤二郎が出ているみたいだね
「うん。
彼が演じるのは、強盗に入られるコンビニ店長。
でも、そのパートは、
彼のいつもの独演で、
まあ、オモシロいことはオモシロいけど、意外性に乏しい。
それよりも見どころは、後半、強盗に入った屋敷でのドタバタ。
緊張からトイレが近くなった酒井と佐々木が
撃ち合いの最中にもかかわらず何度もトイレへ。
で、ついにはトイレのドアを壊してしまう。
しかも彼らは律儀にそのドアを修理してまたトイレへ。
いわゆるスラップスティックに近いかな。
そして一方では、その間に、銃撃戦も展開するわけだけど、
その写し方がまるで香港アクション。
ヤクザたちをどアップで、
しかもジョン・ウーばりのキメのポーズで見せるんだね。
ここだけでもこの映画は観る価値あり。
そうそう、音楽の使い方も軽快で小じゃれている。
さすが『GSワンダーランド』の監督って感じ。
気楽に楽しむにはいいかもね」
(byえいwithフォーン)
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(原題:KOOZA)
クーザ オフィシャルサイト
----あれっ?
今日のお話は映画じゃニャいんだね。
これって、いま噂のサーカスでは?
「うん。
実は、これは 『シルク・ドゥ・ソレイユ』 。
ダイハツ『クーザ』からのご招待を受けてのゲネプロ鑑賞。
レビューなんて、とてもおこがましいし…。
そうだ、フォーンからの質問に答える形にしよう」
----じゃあ、ここから。
そのシルク・ドゥ・ソレイユって、どこの国のサーカス?
「おっ。いいところついてきたね。
言葉からしてフランスと思いがちだけど、
これはカナダ。
でも、フランス語圏のケベック州。
1984年に設立以来、世界5大陸300年を巡ったんだって。
日本では1994年の『サルティンバンコ』が有名だね」
----ということは『クーザ』というのは演目だね?
「うん。このサーカスがオモシロいのは
ストーリーがあるところ。
でも、話自体はシンプルだから
すぐ入っていける。
主人公は少年イノセント。
その彼の元に大きな箱が届き、
そこから現れた神出鬼没なトリックスターに彩られ、
クーザの世界へと入っていくというもの」
----その世界がサーカスで演じられるってわけだね。
「そう。
基本は手に汗握るアクロバティックなパフォーマンス。
そこにドラムの生演奏やクラウンたちのユーモアが交じって、
エキゾチックな夢の異次元世界を作り上げるんだ」
----異次元?
「カーニバルのようなゴージャスかつノスタルジックなステージ。
そこではインドやパキスタンを思わせる
エキゾチックな音楽が生演奏で奏でられる。
そしてその前でさまざまなパフォーマンスが繰り広げられる。
8脚の椅子と台座で高さ7mまで積み上げられのタワーでの
肉体美に満ちたパフォーマンス『バランシング・オン・チェア』」
銀色の7本のフープを操る『フープ・マニピュレーション』」
シーソーを使っての5回転ジャンプ、竹馬を履いての9m宙返り『ティーターボード』、
とても同じ人間とは思えない
驚愕の柔軟な体が生みだすアーティスティックな
身体パフォーマンス『コントーション』、
2台の自転車とその間を繋ぐ棒の上の椅子で
ワイヤーを渡る命綱なしの『ハイ・ワイヤー』。
なかでも、今なお観たことが信じられないのが
猛スピードで回転する700kmを超える巨大な車輪に乗ったふたりの男が繰り広げる
超弩級パフォーマンス『ホイール・オブ・デス』。
サイトの中に“危うさへの高揚感”という言葉があったけど、
なるほどって感じ。
ところどころ、あっ失敗!と思わせる瞬間があって、
思わずひやっとしてしまうんだ。
こちらの
Gyao シルク・ドゥ・ソレイユ クーザ オリジナル映像 を見ると、
もっとよく分かると思うよ」
----ニャるほど。ところでひとりで行ったの?
「いや。
女性の友だちと。
その彼女が言っていたんだけど、
『世界に出ていったら、
こういう人たちを相手にしなくてはならない。
限界に挑戦し続けているその姿を見たら、
頑張らねば…と思う』と。
その道を極める人たちが作りだすモノは
人の心を揺り動かす…。
これは、サーカスに限らずすべてに共通する普遍の原理だね」
----そのわりには、えいは変わってないニャあ。、
「mmmmmmmm…」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「目をつぶるどころか、パッチリなのニャ」
※これはアンビリーバボだ度


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----あれっ?
今日のお話は映画じゃニャいんだね。
これって、いま噂のサーカスでは?
「うん。
実は、これは 『シルク・ドゥ・ソレイユ』 。
ダイハツ『クーザ』からのご招待を受けてのゲネプロ鑑賞。
レビューなんて、とてもおこがましいし…。
そうだ、フォーンからの質問に答える形にしよう」
----じゃあ、ここから。
そのシルク・ドゥ・ソレイユって、どこの国のサーカス?
「おっ。いいところついてきたね。
言葉からしてフランスと思いがちだけど、
これはカナダ。
でも、フランス語圏のケベック州。
1984年に設立以来、世界5大陸300年を巡ったんだって。
日本では1994年の『サルティンバンコ』が有名だね」
----ということは『クーザ』というのは演目だね?
「うん。このサーカスがオモシロいのは
ストーリーがあるところ。
でも、話自体はシンプルだから
すぐ入っていける。
主人公は少年イノセント。
その彼の元に大きな箱が届き、
そこから現れた神出鬼没なトリックスターに彩られ、
クーザの世界へと入っていくというもの」
----その世界がサーカスで演じられるってわけだね。
「そう。
基本は手に汗握るアクロバティックなパフォーマンス。
そこにドラムの生演奏やクラウンたちのユーモアが交じって、
エキゾチックな夢の異次元世界を作り上げるんだ」
----異次元?
「カーニバルのようなゴージャスかつノスタルジックなステージ。
そこではインドやパキスタンを思わせる
エキゾチックな音楽が生演奏で奏でられる。
そしてその前でさまざまなパフォーマンスが繰り広げられる。
8脚の椅子と台座で高さ7mまで積み上げられのタワーでの
肉体美に満ちたパフォーマンス『バランシング・オン・チェア』」
銀色の7本のフープを操る『フープ・マニピュレーション』」
シーソーを使っての5回転ジャンプ、竹馬を履いての9m宙返り『ティーターボード』、
とても同じ人間とは思えない
驚愕の柔軟な体が生みだすアーティスティックな
身体パフォーマンス『コントーション』、
2台の自転車とその間を繋ぐ棒の上の椅子で
ワイヤーを渡る命綱なしの『ハイ・ワイヤー』。
なかでも、今なお観たことが信じられないのが
猛スピードで回転する700kmを超える巨大な車輪に乗ったふたりの男が繰り広げる
超弩級パフォーマンス『ホイール・オブ・デス』。
サイトの中に“危うさへの高揚感”という言葉があったけど、
なるほどって感じ。
ところどころ、あっ失敗!と思わせる瞬間があって、
思わずひやっとしてしまうんだ。
こちらの
Gyao シルク・ドゥ・ソレイユ クーザ オリジナル映像 を見ると、
もっとよく分かると思うよ」
----ニャるほど。ところでひとりで行ったの?
「いや。
女性の友だちと。
その彼女が言っていたんだけど、
『世界に出ていったら、
こういう人たちを相手にしなくてはならない。
限界に挑戦し続けているその姿を見たら、
頑張らねば…と思う』と。
その道を極める人たちが作りだすモノは
人の心を揺り動かす…。
これは、サーカスに限らずすべてに共通する普遍の原理だね」
----そのわりには、えいは変わってないニャあ。、
「mmmmmmmm…」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「目をつぶるどころか、パッチリなのニャ」

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(原題:The Chronicles of Narnia : The Voyage of the Dawn Treader)
----これって、もしかしてオリジナル?
原作には、『アスラン王と魔法の島』なんてタイトルの巻ないよね。
「ぼくも最初、そうかなとも思ったんだけど、
これは第3巻『朝びらき丸東の海へ』の映画化。
もっとも、映画用にかなりの脚色が施されているみたいだけどね」
----“みたい”って、
確か原作は読んでいたはずじゃなかったっけ?
「うん。ただ、
読んだのがもう30年ほど前。
細かいところ覚えていないんだ。
たとえば、今回も白い魔女(イメルダ・スウィントン)が登場するけど、
原作には出ていなかった気がしないでもないし…。
まあ、その程度の記憶だね。
ただ、一本の大きな足の上に小さな身体が乗った
“のうなしあんよ”の記憶だけは鮮明。
その実写に会えたのは嬉しかったな」
----“のうなしあんよ”?
日本語訳なんだろうけど、気が抜けちゃうニャあ。
「うん。でも、
この『ナルニア国』って、
そのユルさこそが原作の特徴という気がするんだ。
そういう意味で、前2作は、
CGを使ってリアルな戦闘を描いていた分、
ぼくの思っていたイメージとは少し違った。
今回は、ある意味だらだら感がないでもないけど、
いわゆる“子供向けファンタジーの復活”という気がしたね。
物語は、いつもと同じ。
ルーシー、エドマンド、それに彼らが身を寄せている家の
ユースチスという意地悪で利己的な男の子が
ナルニアに引き寄せられるように入り込んでしまう。
で、カスピアンと再会して、
彼の亡き父の親友だった七卿を探して航海の旅を続けるというもの。
この物語、ちょっと教条主義的なところがあって、
反抗的な子や、臆病な子のおかげで
周囲は迷惑を被るんだけど、
最後には彼らはいい少年になってゆく。
もうひとつ、アスランがキリストの比喩と言ったようなことも言われているけど、
今回、アスランの口からそれを匂わせるようなセリフも出てくる」
----へぇ~っ。そうだったんだ。
まじめっぽい。
「テーマを突き詰めるとね。
でも、見どころは、
昔懐かしの、ゆるいけどそれゆえに安心して楽しめる冒険。
シャープでもタイトでもない。
たとえて言えば、『アルゴ探検隊の大冒険』や
『シンドバッド』シリーズのような島々を航海しながら
不思議な出来事、奇妙な生きものと出会い、
手に汗握る冒険を繰り広げてゆく。
もし、これを変にリアルに、
たとえばリメイク版『タイタンの戦い』のような感じでやったら、
これはファンから大ブーイングものだったと思う。
オリジナルのテイストを大切にしたという意味で言えば、
その日本タイトル変更とは逆に、
映画自体は及第点。
小さな子供も楽しめる作品になっていたと思うよ。
でも、ファンじゃなければ
『ライラの冒険:黄金の羅針盤』のときみたいに、
なにこれ?と言う人も出てくるかもね」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「この映画も3Dなのニャ」
※そういえばそうだった度

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----これって、もしかしてオリジナル?
原作には、『アスラン王と魔法の島』なんてタイトルの巻ないよね。
「ぼくも最初、そうかなとも思ったんだけど、
これは第3巻『朝びらき丸東の海へ』の映画化。
もっとも、映画用にかなりの脚色が施されているみたいだけどね」
----“みたい”って、
確か原作は読んでいたはずじゃなかったっけ?
「うん。ただ、
読んだのがもう30年ほど前。
細かいところ覚えていないんだ。
たとえば、今回も白い魔女(イメルダ・スウィントン)が登場するけど、
原作には出ていなかった気がしないでもないし…。
まあ、その程度の記憶だね。
ただ、一本の大きな足の上に小さな身体が乗った
“のうなしあんよ”の記憶だけは鮮明。
その実写に会えたのは嬉しかったな」
----“のうなしあんよ”?
日本語訳なんだろうけど、気が抜けちゃうニャあ。
「うん。でも、
この『ナルニア国』って、
そのユルさこそが原作の特徴という気がするんだ。
そういう意味で、前2作は、
CGを使ってリアルな戦闘を描いていた分、
ぼくの思っていたイメージとは少し違った。
今回は、ある意味だらだら感がないでもないけど、
いわゆる“子供向けファンタジーの復活”という気がしたね。
物語は、いつもと同じ。
ルーシー、エドマンド、それに彼らが身を寄せている家の
ユースチスという意地悪で利己的な男の子が
ナルニアに引き寄せられるように入り込んでしまう。
で、カスピアンと再会して、
彼の亡き父の親友だった七卿を探して航海の旅を続けるというもの。
この物語、ちょっと教条主義的なところがあって、
反抗的な子や、臆病な子のおかげで
周囲は迷惑を被るんだけど、
最後には彼らはいい少年になってゆく。
もうひとつ、アスランがキリストの比喩と言ったようなことも言われているけど、
今回、アスランの口からそれを匂わせるようなセリフも出てくる」
----へぇ~っ。そうだったんだ。
まじめっぽい。
「テーマを突き詰めるとね。
でも、見どころは、
昔懐かしの、ゆるいけどそれゆえに安心して楽しめる冒険。
シャープでもタイトでもない。
たとえて言えば、『アルゴ探検隊の大冒険』や
『シンドバッド』シリーズのような島々を航海しながら
不思議な出来事、奇妙な生きものと出会い、
手に汗握る冒険を繰り広げてゆく。
もし、これを変にリアルに、
たとえばリメイク版『タイタンの戦い』のような感じでやったら、
これはファンから大ブーイングものだったと思う。
オリジナルのテイストを大切にしたという意味で言えば、
その日本タイトル変更とは逆に、
映画自体は及第点。
小さな子供も楽しめる作品になっていたと思うよ。
でも、ファンじゃなければ
『ライラの冒険:黄金の羅針盤』のときみたいに、
なにこれ?と言う人も出てくるかもね」
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(英題:NEVER LET ME GO)
※この映画はネタバレを避けた方が楽しめます。

----この映画の原作って、カズオ・イシグロニャんだって。
映画では『日の名残り』が有名だよね。
「うん。
あれは監督がジェームズ・アイヴォリーということもあって、
端正で抑制のきいた映画だった。
これも、そういう、どちらかというと
アート系の映画化と身構えていたんだけど…」
----違ったわけ?
「うん。
近年、こんなに驚いた映画もないね。
主演は『17歳の肖像』でアカデミー主演女優賞候補にもなったキャリー・マリガン。
物語は、彼女の目線で進んでゆく。
田園地帯にひっそりとたたずむ寄宿舎学校。
そこで育つ少年少女たち。
ごく普通の子供たちに見えるのに、どこかが違う。
外科医から完全に隔離され、
ある一定の地域から足を踏み出すことが許されない。
新任の女教師は
彼女らが未来を自分の意思で選ぶことが許されないと嘆く」
----ニャんだか、ミステリアス。
「そうなんだ。
映像は抒情的であり、ときに牧歌的でもあるのに、
不穏な空気がスクリーンを支配する。
だけど、その違和感こそがこの映画最大の特徴であり魅力なんだ。
子供たちというものは、
もとより、大人の世界とは別の枠組み生きている。
だから、語り手の目線によっては
この違和感が単なるヒロインの感受性ともとれるし、
そんな秘密など、彼女らが作った妄想ではないかと…」

----でも、そうじゃなかったんだね。
「うん。
実は、それは早くも
映画の冒頭で、はっきりと語られる。
この映画の背景、それは
“ある医学的発見により、
人間の生命が飛躍的に伸びた世界”。
つまり、実はこの映画がSFであるということなんだね。
でも、それ以外は、普通に社会は回っているわけだから、
ぼくらが見聞きしている世界と、そう大差はないわけだ。
しかも巧いのは、
この映画の舞台を50年代から60年代としていること。
ある種の郷愁を漂わせているんだね。
そしてそれが映画の内容にも濃く関わってくる。
少年少女期特有の友情や初恋、
そして自分では避けることができない“限りある命”に対しての、
どうしようもない悲しみ……。
ぼくは、タイムトラベルを
時代色豊かな空気の中に描き、
愛と避けられぬ別れの運命を描いた、
あの『ある日どこかで』を思い出したよ」

(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「この映画、役者がすごいニャ」

※キーラ・ナイトレイ、アンドリュー・ガーフィールド、それにシャーロット・ランプリングをも出ている度



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※この映画はネタバレを避けた方が楽しめます。

----この映画の原作って、カズオ・イシグロニャんだって。
映画では『日の名残り』が有名だよね。
「うん。
あれは監督がジェームズ・アイヴォリーということもあって、
端正で抑制のきいた映画だった。
これも、そういう、どちらかというと
アート系の映画化と身構えていたんだけど…」
----違ったわけ?
「うん。
近年、こんなに驚いた映画もないね。
主演は『17歳の肖像』でアカデミー主演女優賞候補にもなったキャリー・マリガン。
物語は、彼女の目線で進んでゆく。
田園地帯にひっそりとたたずむ寄宿舎学校。
そこで育つ少年少女たち。
ごく普通の子供たちに見えるのに、どこかが違う。
外科医から完全に隔離され、
ある一定の地域から足を踏み出すことが許されない。
新任の女教師は
彼女らが未来を自分の意思で選ぶことが許されないと嘆く」
----ニャんだか、ミステリアス。
「そうなんだ。
映像は抒情的であり、ときに牧歌的でもあるのに、
不穏な空気がスクリーンを支配する。
だけど、その違和感こそがこの映画最大の特徴であり魅力なんだ。
子供たちというものは、
もとより、大人の世界とは別の枠組み生きている。
だから、語り手の目線によっては
この違和感が単なるヒロインの感受性ともとれるし、
そんな秘密など、彼女らが作った妄想ではないかと…」

----でも、そうじゃなかったんだね。
「うん。
実は、それは早くも
映画の冒頭で、はっきりと語られる。
この映画の背景、それは
“ある医学的発見により、
人間の生命が飛躍的に伸びた世界”。
つまり、実はこの映画がSFであるということなんだね。
でも、それ以外は、普通に社会は回っているわけだから、
ぼくらが見聞きしている世界と、そう大差はないわけだ。
しかも巧いのは、
この映画の舞台を50年代から60年代としていること。
ある種の郷愁を漂わせているんだね。
そしてそれが映画の内容にも濃く関わってくる。
少年少女期特有の友情や初恋、
そして自分では避けることができない“限りある命”に対しての、
どうしようもない悲しみ……。
ぼくは、タイムトラベルを
時代色豊かな空気の中に描き、
愛と避けられぬ別れの運命を描いた、
あの『ある日どこかで』を思い出したよ」

(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「この映画、役者がすごいニャ」

※キーラ・ナイトレイ、アンドリュー・ガーフィールド、それにシャーロット・ランプリングをも出ている度




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