ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

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『星になった少年』

2005-05-31 19:31:30 | 新作映画
------柳楽優弥って、確か昨年のカンヌ国際映画祭で
史上最年少の主演男優賞を獲得した人だよね。
『誰も知らない』は大の問題作だったけど、
これってヒューマン・ドラマって感じがするなあ。
「確かに。主人公は日本初のゾウ使いの少年、哲夢。
ここで描かれるのは20歳で夭折した彼の成長と、
彼を見守る家族のドラマ。
しかもこれは実話に基づいている。
文字通りのファミリー・ピクチャーなんだ」

------ゾウ使いって、動物園なんかの飼育係とは違うの?
「うん。ぼくもこの映画で初めて知ったんだけど、
ゾウは仲間同士でかなり発達したコミュニケーションを行なう動物らしい。
で、タイにはゾウ学校と言うのがあり、そこで訓練することで、
人間もゾウとのコミュニケーションが取れるようになると言うことのようなんだ」

------調教とは違うのかな?
「これはプレスに載っていたんだけど、
この前のスマトラ沖地震のときにも、
重機が入れなかったり行き届かない場所での
残骸の整理や遺体の発見などに活躍したらしい。
これはもはや調教と言うレベルじゃないと思うな」

-----ふうん。でも、こういうことを喋っても
あまり映画の話にはならないのでは?
「そこなんだよね。ここに描かれるのは人と動物、自然との共生....。
監督がテレビドラマで名をあげた河毛俊作。
本作が劇場デビューとなるわけだけど、
安全と言えば、これ以上ない安全なテーマ。
特に映像で凝ったことをするわけでもなく、
一つひとつのエピソードを丁寧に処理していく。
おそらく一番苦労したのはゾウの演技じゃないかな」

------でも、もともと演技ができるゾウを使ってるんでしょ?
「多分、そうだとは思うけど....。
ただ、なかには、ゾウが人間の命令を聞かないなんてシーンも出てくるわけ。
これって、けっこう難しかったのでは....と、思うんだよね。
もうすでに、人間とは仲良くなっているゾウを使うわけだから」

-----なんだか、今日は歯切れ悪くない?
あまりノッてないでしょう?
「鋭いなあ(笑)。
こういう良心的な映画は、ほんとうに紹介しにくい。
先日観た反戦アニメ『あした元気にな~れ!』もそう。
ただ、一つだけ苦言を呈せば、
このタイトルは一考あってほしかったな。
ラスト、どうなるか教えちゃってるもの。
原作がそうなんだから仕方ないんだろうけどね」

(byえいwithフォーン)

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『0:34 レイ_ジ34_フン』

2005-05-30 19:05:38 | 新作映画
「いやあ困った困った」
-----どうしたの?
「こういう映画って、どうやって紹介したらいいんだろう?」
-----どうやってって....ホラーなんでしょ?
「ほら、ホラーって言っても
サイコ・ホラーからモンスター・ホラーまで
いろいろあるじゃない。
この映画って、ごていねいに海外評の
『サイコ』を引き合いに出して、
『これを観たら、もう地下鉄に乗れない!』
とまで言うものだから、
閉所空間の恐怖を巧みに使ったシチュエーション・ホラーかと...」

-----ということは違ったわけだ。
「だから、それが宣伝としたら、
そっとしてあげなきゃいけない気もするしなあ。
じゃあネタバレにならない程度で喋るか.....。
特に『秘密を喋らないで』という注意書きもないし。
ほろ酔い気分でホームのベンチに座り
最終電車を待つケイト。
うつらうつらして、気がついたら、もう電車は出た後。
ホームは無人。ケイトは駅に閉じ込められてしまう。
ところがなぜかそこへ一台の電車が。
あわててそれに飛び乗るケイト。
と、そこへ彼女の体を狙ってる男ガイが....」

-----分かった。その男から狙われるんだ。
「そう思うよね。確かに狙われることは狙われるんだけど、
彼はすぐ何者かに襲われて、血まみれになってしまう。
必死になって駅に戻った彼女は、
そこで出会ったホームレスのカップルに助けを求める。
しかし、彼らもまた何者かに襲われていく」

----?????
「いや、このあたりでもう明らかなんだけど、
これは『クライモリ』のサブウェイ版。
なぜ、今までこのホームレスはその<何者か>に襲われなかったのかとか、
どうして外に電話連絡がつかないのかとか、
警備が駅に一人だけと言うのはどうしてかとか、
地下鉄が勝手に動いているのに、
管制はどうしてるのかとか、
疑問はいっぱい出てくるんだけど、
これはいわゆるショッキング・ホラー映画。
難しいことを考えてはダメってヤツだね」

-----つまり、怖いからいいんだと。
「そう言いきるのも内心抵抗あるけど、
確かに怖いことは怖いしなあ。
ただ、その怖さが直接的な描写で、
血糊の量がスゴいことなどに起因している」

-----ニャるほど、いわゆるスプラッタ・ムービーだね。
でも、何に襲われるんだろう?
(byえいwithフォーン)

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『バットマン ビギンズ』

2005-05-28 10:54:19 | 新作映画
-----久しぶりのバットマン・ムービーだね。
予告編を観る限りでは、これまでとだいぶ違うようだけど。
「これまでの作品は89年にティム・バートンが手掛けた
『バットマン』をベースに続いてきた。
あれは『ビートルジュース』でその映像センスを高く評価された
ティム・バートンがディレクター・オブ・ザ・イヤーに選ばれるまでにヒットした作品だけど、
この監督クリストファー・ノーランも
まだ『メメント』『インソムニア』という、
どちらかと言えば小ぶりの、
それでいて自分の世界観を強く打ち出した映画しか作っていない」

-----バートン版と比較してどうだった?
「どちらがいいとか悪いとかじゃなく、
結局はそれを受け止める観客の嗜好の問題だとは思うけど、
なるほどこういうアプローチもあるのかと思ったな。
タイトルが『バットマン ビギンズ』というだけあって、
いつどのようにしてバットマンが誕生したか、
映画はその謎に迫るものとなっていて、
監督はそれを主人公ブルース・ウェインの子供時代のトラウマに求めているんだ。
一つひとつのエピソードを詳しく言うと、
これから観る人の楽しみを奪うので避けるけど、
要約すれば、子供の頃、両親の死を目の前で見たブルースは、
それを自分のコウモリに対する恐怖が引き起こしたものだと、
強い強迫観念にとらわれる。
その負い目と犯人への怒り、孤独と心痛に苛まされた彼は旅に出て、
やがて復讐と正義が違うことを悟る。
長い旅を終えてゴッサムシティに帰還した彼は、
街に巣くう悪と戦うというお話さ」

-----もっと詳しく映画の特徴を聞かせてよ。
「一言で言えば映画の中でのリアリティだろうね。
たとえばなぜ、あのスーツを着るか...
それは戦うときに演出があった方が相手に与えるインパクトがより効果的だから。
さらには彼が空を飛べる理由、
ジャンプ力が人並み優れている理由、
変身するのがコウモリである理由など、
この映画ではすべての<理由>が説明される。
そう、映画に<説得力>を与えたいと言うわけだ。
もちろん、現実に実用化され作られてるかどうかは別問題。
この<バットマン世界>の中での話だけどね。
その集約されたものがバットマンの愛車バットモービル。
今までの流線型から一転、ゴツゴツしたデザインに。
そのリアリティは、キャラクター設定にも及んでくる。
登場人物、一人ひとりに、そのような行動を取る<理由>があるんだ」

-----なるほどね。主演のクリスチャン・ベールはどうだった?
どうも線が細い気がしてイメージ違うんだけど?
「確かに彼はアクション・スターと言うイメージじゃないよね。
古い言葉で言えばハンサム・ガイだ。
ところが意外だったのは、その<声>。
バットマンになった時が、なんともオッさん臭い。
これも、マスクをはずした時とは違う声と言うのを意識したのかも知れないけど、
なんだか日本のヤクザ映画みたいな感じで、生理的に受け付けなかった」

----SFXやスゴい顔ぶれの脇役についても聞きたいな。
「今回、SFXは抑えめにしたんだって。
たとえばバットマンの飛行シーンはワイヤーで吊り、
2km半も実際に飛んだのだとか。
バットモービルのチェイスシーンも
シカゴの未完成のフリーウェイで行なったらしい。
一方、ミニチュアもなかなかで、
ヒマラヤ山頂の僧院なんて、最初、目を疑ったほどよくできている。
そう言えば、ここへ向かうエピソードは『エクソシスト2』を思い出したね。
この僧院で、ハリウッド進出2作目が話題となってる渡辺謙が出てくる。
彼は忍者のような『影の同盟』を束ねるラーズ・アル・グール役。
その片腕的存在ヘンリー・デュカードにリーアム・ニーソン。
ふたりが剣を交えるシーンは役の設定もあって
『スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス』を思い起こす。
ほかにも、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン、
さらにはケイティ・ホームズ、ルトガー・ハウアー、キリアン・マーフィーと、
大御所から若手までずらり勢揃い。
なかでも印象に残ったのは、ゲイリー・オールドマン。
バットマンの最初の協力者ゴードン部長と言う
いつもと違う“好人物役”で、心和ませてくれる。
ふう~。喋るの疲れた」

-----最後に一言。この映画、結局はエンターテイメントだとは思うけどテーマとかは?
確か『スパイダーマン』はヒーローの条件を強調した映画だったよね。
「うん。2回もこのセリフが印象的に使われるから
多分、間違いないと思う。それは『中身より行動』」

-----ニャるほどね。
(byえいwithフォーン)

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『電車男』

2005-05-27 00:19:43 | 新作映画
「さて、これもネタバレ注意と...」
------えっ、こんな映画にネタバレなんていうような仕掛けあるの?
「そう言いたくなっても当然だよね。
原作はインターネットのサイトでの実際のやり取りをまとめた新書。
その内容と言うのが、女性に全く縁のなかったヲタク青年が
掲示板サイト2ちゃんねるの住人たちの熱い励ましを受け、
あこがれの美女との距離を少しずつ縮めていくというもの。
映画では主人公の<電車男>を
これが映画初主演となる山田孝之が演じている。
で、憧れの女性<エルメス>に中谷美紀。
ま、そういう映画だ」

------あれっ、それだけ?
「うん。だって他に紹介しようがないだろう。
そりゃあ、この<電車男>があまりにいじいじしてるとか、
告白のときに、とにかくよく泣くとか、
終始、女性が余裕を持ち優位に立ってるとか、
ま、いろいろあるけど、
それが原作の設定だとしたら仕方ないじゃない。
その通りに映画化しないと、ベストセラーだから
いろいろ言われかねないもの」

------ちょっと待った。いまの引っかかる。
設定って、何よ?
「う~ん。この話でぼくが一番腑に落ちないのは、
<電車男>さんの話がどこまで本当か....ってこと。
ネットの人たちは、彼に会ったことがないわけで、
でも彼の<恋物語>を素直に信じてネットに書き込んでいるわけだ。
だとしたら、フォーンが人間の言葉を喋るのも
本当だと思う人がいてもおかしくない」

------ありゃあ。きついこと言うね。
「お話自体は、要約すると
気の弱い男の人がみんなの励ましを得て、
勇気を身につけ告白してうまくいきましたっていう、
ただそれだけの話。
ぼくが思うに、監督たちスタッフも作っていくうちに
これが事実か否かについて、多少なりとも疑問が芽生えたんじゃないかと思う。
もしかしたら、脚本段階ですでに書いてあるのかも知れないけど、
この恋のサクセス・ストーリーのすべてを覆すような
とんでもないエンディングが用意されている」

-----ありゃりゃ、そんなことバラしていいの?
「だからネタバレ注意と言ったじゃない。
しかもエンドクレジットの後に、もう一段スゴいオチが。
それまで『なに、この映画...』と斜に構えて観ていたたけど、
ここで吹っ飛んだね。
いわゆる二段オチだ。
ここを観ると、この監督・村上正典が原作に対して取っている距離がよくわかる。
監督はおそらく、この<電車男>さんよりも
彼の話を素直に信じ、
『ガンバレ!』とエールを送った普通の人たちの方に
興味あるんじゃないか......そう思うな」

(byえいwithフォーン)

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『マイ・ファーザー』

2005-05-25 19:55:52 | 新作映画
------この映画もナチものだね。
「そう、ヒトラー政権下のアウシュヴィッツ収容所で、
数々の人体実験や絶滅作業を行ない、“死の天使”として恐れられた
実在した医師ヨゼフ・メンゲレと、その息子へルマンの物語。
父は死んでいるものと思っていたヘルマンは、
15歳の時に彼が生存していることを知らされる。
77年1月、ブラジルに渡ったヘルマンは、
そこで実の父親メンゲレと初めての対面を行なう。
その中で、息子は父にその罪を認めさせようとする。
だが、メンゲレは自分は間違ったことをしていないと主張。
自分は一人も殺してなく、国から与えられた使命を全うしただけと言う。
ふたりの対話は平行線をたどる一方で、
ヘルマンの心は次第に絶望へと変わっていく...」

------ふうむ。見応えありそうだ。
でもどうして「一人も殺してない」なんて
分かりきった嘘をつくんだろう?
「映画でも描かれているけど、そこがナチ思想の怖いところ。
メンゲレは『優れた存在である自分たちドイツ民族のために、
劣った存在は奉仕し、犠牲になって当然』と、
進化論を基にした、<強者による劣者の淘汰論>を展開。
つまり彼にとってユダヤ人は人間でなかったわけだ」

------民族、人種差別だね。
「うん。監督のエジディオ・エローニコは
それは旧ヨーロッパの体質の中に染み込んでいて、
10年ほど前の旧ユーゴスラビアの内戦など、
現在も至るところに現れていると見る。
メンゲレのものと称される墓の横には日本人の墓が...。
これも、日本にもヨーロッパが犯したのと同じ過去があると言うエローニコ監督の見解。
もっとも直接の映画化のきっかけは、
映画の元となった原作に接した監督が、
もし自分がメンゲレの息子だったらどうしただろうかと、
大きなショックを受けたことにあるようだけどね」

------で、彼は父親を告発するの?
「その葛藤がこの映画の大きな見どころ。
ヘルマンは幾度も父親メンゲレを殺そうとする。
でも、メンゲレは息子を見切った尊大な態度に出る。
会話の中で、たびたびギリシャ神話を引用するところもその余裕の現れだ」

------そういう権力主義者の役だと、よほどの大物俳優でないと難しそう。
「メンゲレを演じるのは、オスカー俳優のチャールトン・ヘストン。
すでに80歳の彼はアルツハイマー症に冒されているけど、
『自分のキャリアの締めくくりとなる作品』と、
病を押して出演したらしい。
ヘルマンにはトーマス・クレッチマン。
『戦場のピアニスト』『ヒトラー~最期の12日間~』と、
ナチスの役が相次いでいる。
彼は今や一時期のクルト・ユルゲンス、
ハーディ・クリューガーのポジショニングだね。
さらに、ヘルマンが父の死を偽装してるのではないかと疑い
追求する弁護士ミンスキー役としてF.マーレイ・エイブラハムが出演。
彼がナチへの怒り渦巻く普通の人の心を代弁することで、
<異常>が支配してゆくこの映画の空気を
ある種クールダウンさせる役割を担っている。
監督がイタリア人というのも興味深いところ。
過去のシーンを褪色させたり、フィルム・スピードを変えたりと、
<見せる>ことに徹しているため、構えることなく見られる」

------でも、父と子が抱き合っているこのチラシ見たら、
感動的な親子情愛モノかと思うよね。
「そうなんだ。いたってありきたりのね。
もっと内容をストレートに出してもよかったと思うな。
サスペンスやミステリーの要素だってあるんだし」

(byえいwithフォーン)

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『四日間の奇蹟』

2005-05-24 19:39:08 | 新作映画
「いやあ失敗、失敗」
-----いきなりだニャ。どうしたの?
確か今日の映画は『四日間の奇蹟』だよね。
「バカだったな。ちょっとプレスをめくったら、
そこに『このミステリーがすごい!』という文字が...。
それで身構えてしまったんだ。
うん、これはこれから観る人のためにこれは言っておかなくては。
この映画は種も仕掛けもありません。
純粋なファンタジーです」

-----そうか、じゃあ「奇蹟」は文字通り
「奇蹟」としてとらえていいんだ。
「そういうこと。
この映画のあらすじを簡単に言えば、
かつての名ピアニスト・如月啓輔が銃撃事件に巻き込まれ、
その生命線である指の神経を断裂してしまう。
そのとき彼が助けた女の子・千鶴はサヴァン症候群といって脳に障害があるんだけど、
一度聴いた旋律を一音違わず再生できる才能を持つ。
やがて啓輔の指導で千鶴はピアノの才能を開花。
ふたりは、各地の施設を慰問しながら演奏して回り始める。
事件から5年後、彼らの慰問先の小さな島の療養センターには
初恋の人・啓輔を慕う岩村真理子が勤めていた。
センター職員として明るく振る舞う彼女は喜んでふたりを迎えるが....」

-----迎えるが....?
(※若干のネタバレ注)
「ある午後、親しくなって遊ぶ真理子と千鶴を落雷が襲う。
千鶴をかばって大怪我を負い、意識不明の重体に陥る真理子。
ところが目覚めた千鶴の心の中には真理子が宿ってた!」

-----あああっ。『秘密』だ。
「でしょ。原作読んでいる人に取っては関係ないだろうけど、
この設定で『このミステリーがすごい!』とくれば、
これは最後にとんでもない秘密が明らかにされると、
その謎と仕掛けばかりを考えていたってわけ。
もう一度言います。そんなのありません。浸ってください」

-----「浸ってください」って浸れる映画なの?
「それは、その人によるから何とも言えないけど...。
ぼくはまず、この啓輔を演じる吉岡秀隆という役者がダメ。
悲痛な顔と沈んだ声で、どれも同じ演技に見える」

-----でも監督の佐々部清はいいんでしょ。
デビュー作『陽はまた昇る』をすごく褒めていたじゃない。
「うん。『チルソクの夏』もよかったしね。
山口県出身の彼は、舞台を原作の山から海を囲む角島に変更。
2kmにも及ぶ長い橋や、この映画のために建てられた教会など
ロケとセットが見事に溶け合い、一つの映画空間を作っている。
透き通った瑠璃色の海が視界にちらり入るだけでも、
観ている者の心の穢れ、目の曇りを取り払ってくれるはず.....だった」

-----だった?
「うん。途中、真理子を姉のように慕うセンターの未来が
啓輔と千鶴(真理子が入った)が普通に喋ってるのを目撃。
千鶴は障害者なんかじゃない。すべてはふたりのお芝居ではないかと疑問を呈するんだ。
そこでぼくも『あっ、そうか、このミステリー~』となったわけだ」

-----ちょっと、しつこすぎる(笑)。
「千鶴が真理子に憑依されるシーン。
ここでは、まず真理子役の石田ゆり子が演じて、
それをビデオに撮ったのを千鶴役の尾高杏奈に見せながら、
その動きや表情を演じさせたんだって。
また場面によっては、両方に本番の演技をさせ、
後で使う方を決めたのだとか。
真理子が千鶴子の中に入り込むって、
普通はすごく違和感が生じそうなもんだけど、
その演出のおかげか、これはそういうことはなかったな」

(byえいwithフォーン)

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『ふたりの5つの分かれ路』

2005-05-23 19:29:56 | 新作映画
(※注:ネタバレになっている可能性もあります)

-------おっ、今日は苦虫かみつぶしたような顔だニャア。
「う~ん。どう言うべきかね、フランソワ・オゾン監督のこの映画。
冒頭、いきなり離婚調停の席から始まる。
しかも、延々とその文言を読み上げるんだ。
で、すぐその後には、離婚した後のふたりがホテルに向かう」

------えっ、別れたんじゃニャいの?
「そこなんだよね。そこで主人公ふたりは久しぶりにコトに及ぼうとする。
その裏には、もしかしたら元に戻れるかも....と言う
特に男側の甘い幻想があるわけだけど、
離婚原因の一因とも思われる彼の身勝手さはココでも露骨に出て、
気まずい結果に終わってしまう」

------ありゃりゃ。で、お話はこの後どうなるの?
「ある秘密が公然となるディナー、予定より早くなった出産の日、
初夜のなかった結婚式、そして恋に落ちた瞬間......と、
ふたりの時間が遡って描かれる」

------ニャるほど。その軌跡を辿る中で、
ふたりの関係がどう変容していったかを描くわけだね。
「そうなんだ。つまり離婚の要因は、最近勃発したのでなく、
互いへの無関心、煩わしさ、不貞、痛みの共有の欠如といったものが
最初からふたりの中に潜んでいたことにあるということが、
それぞれのエピソードの中に散りばめられているんだね。
さらに言えば、そのエピソードとエピソードはフェイドバックで繋がれていく。
ふたりがずっとぎくしゃくしていたんだろうな......と観る方に想像させるように、
それらフェイドアウトの<黒み>は働くわけだ」

------なかなか、おもしろい構成じゃないの?
「そうかなあ。結果が分かってるだけに、
そんなの観たいと思うかなあ。
たとえどんなに悲しい結末でも、観ているうちは
『どうなるんだろう?』と感情を揺り動かされるところに
映画の愉しさと言うのはあるんだと思う。
でもこの映画は初めに結末ありきで進むから、
エピソードごとに『あ~、これじゃ仕方ないね』になる。
ラストは夕陽に向かって、
恋が始まったばかりのふたりが泳いでいくシーン。
こんな普通なら心ときめくはずの「恋のハッピー・ビギニング」も
その後の主人公ふたりの関係と結末を知っているだけに、
観ていて辛く、物悲しい気持ちになってくる」

------この監督って独特のスタイルで知られるよね。
「監督いわく『ベルイマンで始まりルルーシュで終わる』。
エピソードごとに表現様式を変えているのは
確かにおもしろい試みだと思う。
しかもそれらのエピソードをカンツォーネ、
イタリアン・ポップスで繋いでいるのも画期的」

------えっ、監督のフランソワ・オゾンって確かフランス人だよね。
「主人公たちの出会いが
イタリアのリゾート地だからと言うのもあるんだけどね。
そのあたりは、ちゃんと映画の内容とリンクがなされていて、
結婚式の後、ヒロインがアメリカ人と新婚初夜を過ごす直前には
プラターズの『煙が目にしみる』、そうアメリカン・ポップスが流れる」

-------見どころは、いろいろあるってわけだ。
「う~ん。いろいろ書いてしまったけど、
観る方の心に、ある種のササクレを起こさせるだけでも、
この監督の力量が相当にスゴいことは認めなければいけないんだろうけどね。
でもぼくのタイプの映画じゃないな」

          
                    (byえいwithフォーン)

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『マルチュク青春通り』

2005-05-21 12:55:42 | 新作映画
「ブルース・リーの影響を受けて育った人は、
いまジャッキー・チェンのファンなのだろうか?」

------いきなり、なに言ってるの?
「うん。今日の映画はそこにポイントがあるんだ。
オープニングはなんとブルース・リーの大傑作
『ドラゴン怒りの鉄拳』を主人公たちが観ているところ。
で、話は1978年に飛び、その頃高校2年生だった
主人公の物語が始まる」

------タイトルからすると、すごい甘い青春映画って感じだけど...。
「どうしてどうして、ビターもビター。
原題を直訳すると『マルジュク通り残酷史』となるらしい。
そう、この映画ではマルチュク通りにある男子校に転校してきた主人公が、
暴力と支配の嵐が吹き荒れる中、どのように生きたかが描かれていく。
いわば『コリアン・グラフィティ』」

------暴力は想像つくけど、支配ってのは?
「この時期、韓国は軍事政権下にあった。
学校にも軍が目を見張らせていて、持ち物検査などを始める。
生徒たちは登校時に校門で『忠誠』と敬礼しなくてはならない。
一方、学校では大学への進学率を高めるため、
禁じられている『レベル別クラス』の授業をこっそり行なったりする」

------うわあ。耐えられないなあ。
それじゃあ、生徒たちものびのびできないね。
「ところがところが....。
エロ本を売ってせこく稼ぐヤツや、
キレてボールペンで人の頭を刺す危ない留年生など、
個性的な男たちはいっぱいいる。
そんな中、ブルース・リーに憧れるヒョンス(クォン・サンウ)は
バスケットボールでの活躍が認められ、
クラスの人気者のボス、ウシク(イ・ジョンジン)らと仲良くなる。
そんなふたりがある日、近くの女子校に通う
一つ年上のウンジュ(ハン・ガイン)が不良に絡まれているところを
助けたところから物語は急加速。
ウシクは彼女にアプローチ。
しかし、彼女は以前からヒョンスが憧れていた女性だったんだ」

------なるほどね。でも、それってよくある愛か友情かの話じゃない?
「そう言われると実も蓋もないんだけど、
実はここに、ウシクとライバルのジョンフとの決闘、
ウシクの腰巾着だったのに、ウシクの軽率な行為がきっかけでジョンフ側についた
ハンバーガーことジェンボク、
そして父親が軍の指揮官のためえこひいきされるソンチュンなど、
さまざまなエピソードが絡み合っていく。
そのすべてを語るのは2時間近い映画だから、ここでは無理だな」

------でも、ノスタルジー色は豊かそう。
「うん。ディスコがやたらと出てくるし、
当時の音楽はふんだんに使われている。
さて話を戻すと、ヒョンスはソンジュを好きになる。
でも、彼女は強引なウシクに取られてしまう。
『ぼくが苦労したことをウシクは簡単になしとげた。
ぼくにできたのは彼女に傘を貸すことだけだった』の言葉が痛い。
しかもウシクはヒョンスの目の前でソンジュにキスしてしまうんだ」

------mmmmm
「ところが勉強第一のソンジュは遊んでばかりのウシクを見限る。
ラジオ番組への投稿で互いの気持ちを知った
ヒョンスとソンジュのふたりは列車で湖へ日帰り旅行。
ヒョンスはソンジュにギターを片手にボートの上で歌を歌う。
日本だとこれは60年代の青春映画の感覚かな。
でも、このあたりは胸が詰まるいいシーンだよ。
最近の日本映画じゃ、まず観られないね」

------でもこの映画、あんまり奥が深くないように見えるけど?
「いや、恥ずかしながら、今年いまのところ
最も感情を揺り動かされた映画だったね」

------どういうところが?
「監督のユ・ハはこの映画で
10代の頃自分を悩ませていた『男らしさ』を描く。
ナイーブでおとなしい少年だった監督は
学校で自分が『男らしさ』を日々試されていた気がして
不良仲間の一員として喧嘩に関わったりもしたという。
しかしそれは男性主導の韓国社会のせいで
自分の中に根づいた誤った『男らしさ』じゃないかと言うんだ。
そのような信念に基づいて描かれる映画だけに
屋上で行われるクライマックスの決闘は
そのあまりの激しさに観ていて胸が痛くなるほどだ。
で、その極で主人公ヒョンスが発する一言が
『韓国の学校、クソ食らえ』
------mmmmm
「70年代が最も豊かな時代と語る監督は、さらに言う。
『学校の外での自分の人生を愛でよ』
彼は長い年月の間に状況が変わったと言うことに疑問を持っている。
画一性はいまだに彼らをむしばんでいると言うんだ。
自分たちの自我を確立させることと、
それをどのように尊重するかと言うことを学ぶのは非常に大切なこと....と」

------なんだか、話がすごい方向に向かってきたな。
主演の人たちについても話してよ。

「ヒョンスを演じるクォン・サンウ。
彼はこの映画を『ぼくの自信作』と言ってるように、
ここではこれ以上ない完璧な演技を見せる。
女性に対して引っ込み思案、純真でナイーヴに見えながら、
そのあどけない顔とは裏腹に肉体は実にたくましい。
この映画はその彼の両面の個性が実によく生かされている。
ソンジュ役ハン・ガインの懐かしさを感じさせる整った顔立ちにも驚いたけど、
残念ながら彼女最近ヨン・ジョンフンと結婚したんだって。
日本ばかりじゃなく、韓国もいい女優は結婚するのが早くなった(泣)」

------それってだれのこと?
「竹○結子」
------なにも伏せ字にする必要ないのでは(笑)
あれっ、ブルース・リーとジャッキーの関係は?

「それは観てのお楽しみ」
------またか。
(byえいwithフォーン)

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『ダンシング・ハバナ』

2005-05-20 00:08:22 | 新作映画
------これって87年にヒットした『ダーティ・ダンシング』の「Part2」なんだって?
「そうらしいね。原題は『DirtyDancing2 : HavanaNights』。
でもキャストはもちろんのこと、スタッフも一新。
どこが『2』なんだか.....。
あっ、前作のパトリック・スウェイジが出てるか。
ま、これ以上の深追いは止めて、少しだけ内容を紹介すると、
1958年、父親の赴任でキューバへやってきた
18歳のアメリカン・ガール、ケイティが
そこで貧しいけれど誇り高いキューバ人ハビエルと、
情熱的なサルサのリズムに出会う。
ハビエルの家族と共にアメリカへ移住する夢を叶えるため、
2人はダンス大会優勝を目指し、
レッスンに励むという、実に分かりやすいお話。
これはこの映画で共同製作に名を連ねて、
『Shall we Dance?』でも
振り付けを担当したジョアン・ジャンセンの実体験に基づいているらしい」

------確かに、分かりやすい。
となると、見どころはやはりサルサ?
「確かにそうだけど、画作りも注目。
と言うのも、この映画は時代を意識した撮影が行われている。
音楽が情熱的で原色を感じさせるのに対し、
映像はどちらかというとソフトフォーカス気味。
髪型や衣装といった主人公たちのファッションも
当たり前だけど、いまから見れば保守的なモノ。
その堅い殻の中に押し込められたケイティの心が
まるでセックスそのものを思わせるほどに官能的なダンスの中、
解き放たれていく....。
これがこの映画の核となる部分じゃないかな」

------でもそれだけじゃ、あまりにもシンプルすぎニャイ?
「うん。そこで映画はドラマの背景を革命前夜に設定。
当時、キューバに経済進出していたアメリカ人たちは現地の人を差別扱い。
当然のように、ケイティの恋も家族の反対という障壁に遭う。
ホテルでウェイターをしていたハビエルは、
客であるケイティと親しくしたと言うだけでクビになってしまうし、
一方、革命を志向する彼の兄は、ケイティらアメリカ人を毛嫌いしている」

-----ふうん。でも最後は主人公2人が優勝して、めでたしめでたしでしょ?
「いや、そうは簡単にいかない。
ネタバレになるからここで止めるけど、思いもよらぬことが起こるよ。
これは観てのお楽しみ」

------またかい。

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『亀も空を飛ぶ』

2005-05-18 19:56:57 | 新作映画
------この映画の監督、バフマン・ゴバディって、
近年、とみに注目されてるよね。
「世界最大の少数民族クルドにスポットを当てた
『酔っぱらった馬の時間』が彼の長編監督デビュー作。
まず、これがカンヌで高い評価を受けた。
カメラドール新人監督賞と国際批評家連盟賞のW受賞だ」

------あの映画って、厳寒の中、密輸品を馬(ラバ)に運ばせるために、
酒を飲ませるというところにタイトルの由来があったよね。
今度はどんな意味があるんだろう?
「それを言うと、ネタバレになるからなあ......。
とは言え、この映画、冒頭からショッキング。
一人の少女が目も眩む高い崖に近づく。
果たして彼女はそこから飛び降りるのか否か?」

-------mmmmm。
「舞台はトルコ国境に近いイラクのクルディスタンの村。
主人公はアメリカびいきの戦争孤児で、
みんなにサテライトと呼ばれている利発な少年。
アメリカのイラク侵攻が現実的なものとなる中、
彼は、情報を欲する村人たちのため、アンテナを据え付けたり、
村の子供たちのアルバイトの元締めをしている」

-------アルバイト?
「アルバイトと言っても、
村を取り巻く土地にばらまかれた地雷を掘り出して、
それを地主に売るという危険なもの。
そして彼は近くの難民キャンプの子供たちにもこの仕事を与えている」

------う~~っ、ニャンだか難しくなってきそう。
「もう少しだけガマンガマン。
ある日、彼はハラジャブからきたひとりの難民の少女に声をかけられる。
ロープを欲しいと言うその少女アグリンこそ、
問題の冒頭のシ-ンで、崖に立っていた少女。
さてアグリンの兄ヘンゴウには実は両腕がない。
そして二人は失明している赤ん坊を連れて難民キャンプにいる....」

------うわあ。確か『酔っぱらった馬の時間』でも
成長障害の少年が出てこなかった?
「ゴバディ監督、映画のためとは言え、こんな撮影許されるの?
と言いたくなるほど苛酷な撮影をやっちゃう。
『酔っぱらった馬の時間』では、障害を抱えた男の子を、
あの厳寒の地で撮影したということが、ぼくには得心できなかった。
今回もネタバレになるし、また特撮の可能性もあるから
強くは言えないけど、かなりショッキングな映像が出てくる」

------ふうむ。それは難しいところだ。
「でも、中東の映画を観るたびに、いつも思うのは、
自分は本当にあの地域のことを知らないなということ。
まず、劇中に出てくる映像が実景なのか、
それとも映画のための特殊な設定なのか、
あまりにも自分がいま住んでいる世界と違うため皆目分からない」

------たとえば?
「このゴバディ監督が俳優として出演した
『ブラックボード 背負う人』では、
爆撃で学校を失った教師たちが
子供に読み書きを教えるために教師のいない村を回っている。
これだって、現地で実際に生じているできごとなのか否か、
ぼくには全く判断できない。
また、ゴバディ監督の二作目『わが故郷の歌』には
女たちだけのキャンプが出てくる。
この『亀も空を飛ぶ』では、山岳地帯の中、
子どもたちは自分たちの親との交流がなく、
まるで自活しているかのように描かれる。
さらには子供たちが青空市に機関銃を買いに行き、
値段交渉するなんてシーンもある。
これだって日本映画だったら虚構と断言できるけど、
この映画だったらどっちか分からなくなる」

------なるほどね。
「いったい、あの地域の子どもたちはどんな生活をしているのか?
まず、それが分からないから、映画をリアルに受け止めるべきか、
多少なりとも誇張が入っていると見るべきか、
ぼくにはそこが判断できなかったんだ。
しかし、今回、ゴバディ監督がプレスのインタビューの中で
このぼくの疑問に明快に答えてくれていた。

『これは子ども時代を持たないまま、
大人にならざるを得なかった若者たちについての映画なのです。
ヨーロッパなどの地域の大人たちが決して知ることのない苦しみを、
この子どもたちは彼らの短い人生で経験しているのです』。

そう、虚実の如何は別として、
そこに呈示された世界を、まずは謙虚に受け止めるべきなんだろうね。
この映画には、ユーモアもあるし淡い恋もある。
でも、ある深い傷を受けることで主人公の青春は終焉を迎える。
その衝撃の内容と描写に対して、
人によっては拒否反応が起こるかもしれない。
しかしその背後には、監督のコメントにあるような
悲痛な現状があることを、まずは知るべきだと痛感したね」

           (byえいwithフォーン)

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『狼たちの鎮魂歌<レクイエム>』

2005-05-17 19:50:58 | 新作映画
-----あれっ、この映画って知らなかったけど
ヴィンセント・ギャロが出てるんだね。
「そうなんだ。メインビジュアルもそれを売りにしているよね。
でも彼が出てくるのは全体の1/4弱かな」

-----えっ、どういうこと?
「この映画を構成しているいくつかのエピソードの一つで
ギャロが主要な役割を果たしてる-----
こう考えると分かりやすい」

-----ということはこれってオムニバス?
「いやいや、そういうわけじゃないんだ。
物語は1951年のニューヨークに始まる。
124名のイタリア系アメリカ人がマフィアとして起訴されたものの、
証拠不十分として実刑は下されず、
『好ましからざる者たち』というレッテルを貼られ、
イタリアに強制送還された。
この映画は、彼ら『好ましからざる者たち』を探し求めた
記者ジャンカルロ・フスコの取材を基に映画にしたという仕組み。
で、ヴィンセント・ギャロのエピソードもその一つ。
ボスに与えられた殺人の仕事を遂行できず、身内に殺されてしまう。
ギャロらしいと言えばギャロらしい役」

----原題の『THE UNDERSIRABLES』が、
その『好ましからざる者たち』だね。
ギャロ以外の映画の見どころはどこ?
「これまで幾度となく語られてきたマフィア映画の非情、
そのエッセンスが観られるってとこかな。
とは言え、ランニングタイムが95分と短く、
それぞれのエピソードは、とても掘り下げて描かれてるようには見えない。
う~ん、ドラマ性よりもむしろ雰囲気を味わう、
そういうつもりで観に行った方がいいかも。
しかもその雰囲気もマフィア映画というより<ギャング映画>の趣き。
夜の裏町。ダンディな三つ揃いを着て車を乗りつけ銃をぶっ放す男たち。
プレスには<リアル・フィルム・ノワール>と書いてあったけど、
リアルというより、ギャング映画はかくあるべしと言った
<虚構性>に基づいて作られた映画って気がしたな」

           (byえいwithフォーン)

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『アルフィー』

2005-05-16 19:01:12 | 新作映画
-------『アルフィー』って、その昔、
マイケル・ケインがプレイボーイを演じた映画だよね。
確か、バート・バカラックの音楽が有名じゃなかったっけ。
「うん。オリジナル作品は66年で、ぼくは実際に観たわけじゃないけど、
スインギング・ロンドンのムードがよく出てるらしい。
音楽がエバーグリーンとなったおかげでタイトルはよく知られているけど......、
なるほどこんな映画だったわけだ」

-------こんな映画って?
「きわめてシンプルなストーリーだよ。
主人公は女たらしで二枚目の男アルフィー(ジュード・ロウ)。
極上の女との出会いを求めてイギリスからニューヨークにやってきた彼は、
女に縛られず、自由気ままにメイク・ラブを楽しむ。
なりゆきで親友のマーロン(オマー・エップス)の彼女とも関係を持ち、
もしかしたら子供ができたかもという不安と罪悪感にとらわれつつも、
さらに超リッチな年上のビジネスウーマン(スーザン・サランドン)や、
完璧な美しさを持つニッキー(シエナ・ミラー)など、無責任に手を出していく。
しかし、その代償は大きく....」

------分かった。結局はみんなが去っていってしまって、
彼は寂寥感と孤独感にとらわれるんだニャ。
「そういうこと。そこがすっきりしない。
ハリウッド映画らしくないんだね。
どちらかと言うとアメリカン・ニュー・シネマ」

------そう言えば『真夜中のカーボーイ』では、
ジゴロの転落人生が描かれていた。
「(笑)。あそこまで落ち込む映画じゃないけどね。
あっ、『真夜中のカーボーイ』は監督がイギリス出身、
ジョン・シュレシンジャーだ。
と、話が脇道にそれたけど、
オリジナルの『アルフィー』は1966年カンヌ国際映画祭 審査員特別賞受賞。
マイケル・ケインのモノローグが話題になったらしい。
このハリウッド・リメイクでも
ジュード・ロウが観客に向かってずっと話しかける。
これも60年代から70年初頭に流行った映画手法の一つだね。
ぼくはファッション方面には詳しくないけど、
そちらも60年代のデザインをベースに、
よりスタイリッシュでモダンで、リアルにしたらしい。
そういえばアルフィーが街を移動するのがスクーター。
これもあの時代を思い起こさせる」

------そうか。考えてみればジュード・ロウ自身、
イギリス出身だしね。あっ、音楽もだっけ?
「うん。ミック・ジャガーとデイヴ・スチュアート(元ユーリーズミックス)。
日本の配給会社もよく分かってるもので、
挿入歌や主題歌が流れている間、その訳詞を字幕で出す。
これも6~70年代の公開映画でよく見られたサービス(?)。
でも、どうしてこんな話、今頃リメイクしたんだろう?」

-------あらら。しかし落ち着かない配色(笑)。

     (byえいwithフォーン)

※今回、文字色を『アルフィー』のロゴ色にあわせてみました。
※そういえば映画の中で『007』に言及したシーンがあって、
「ショーン・コネリーのも観てないの?」というセリフが出てきましたが、
ショーン・コネリー版『007』を監督したのはテレンス・ヤングと
オリジナル『アルフィー』の監督ルイス・ギルバートだったことを思い出しました。


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『ヒトラー~最期の12日間~』

2005-05-14 11:47:01 | 新作映画
------この映画って確かアカデミー賞の外国語映画賞にノミネートされたのでは?
「そうなんだよね。なるほどそれだけのことはある力作だった。
ランニングタイムが2時間25分もあるし、『12日間』という期間限定から
アレクサンドル・ソクローフ監督の『モレク神』のことが
チラリ頭に浮かんで、これは渋い映画かな…なんて思ってたら、
ヒトラーの最期の日々を側近たちとの関係を描きつつ、
さらにベルリンが陥落していく課程をも克明に追うという、
スペクタクル性まで用意されたエンターテイメントにもなっている」

------ヒトラーって、意外と真っ向から取り組んだ映画が少ないよね。
「一種のタブー扱いがなされているんだね。
この件に関してはプレスに映画評論家の北小路隆志氏が詳説している。
それによると映画化が見送られる理由の一つが『ヒトラーがあまりに悪すぎるから』。
もう一つが『あまりにヒトラーの顔が知れ渡り、浸透しているから』ということらしい」

------で、今回はそのタブーを破って映画化したわけだ。
「監督は日本でも『es』がヒットしたオリヴァー・ヒルシュビーゲル。
奥さんの反対と、心おだやかに暮らせなくなるのではという
自らの内なる不安を乗り越えての監督受諾だったようだ」

------どんな映画になっていたの?
「最初は1942年11月、東プロイセンの指令本部‘狼の巣’から始まる。
そこで、トラウドゥル・ユンゲがヒトラーの秘書に採用される。
そして物語は45年4月20日の首相官邸の地下にある堅牢な要塞へ。
この映画は歴史家ヨアヒム・フェストの
『ダウンフォール:ヒトラーの地下要塞における第三帝国最期の日々』から
時間の枠組みを得て、
このユンゲの回想録『最後の時間まで:ヒトラー最後の秘書』から
キャラクターを与えてもらったと、
プロデューサーのベルント・アイヒンガーは語っている。
つまり各キャラクターは秘書ユンゲの目が基本となっているわけだ。
※もちろん彼女にとっては半世紀以上前の記憶の中の人だから
製作者たちはそれをそのまま鵜呑みにしたとは思えない。
(この部分、下の注釈を参照してください)
そこに肉付けがなされているわけだけど、
これが実にオモシロかったね。
ロシア軍がベルリンに迫っていると聞き、荒れ狂うヒトラー。
強者の理論を振りかざす彼は、
ついには『弱いドイツ国民も滅ぶがいい!』と言い出す。
指揮権の放棄を口にしたり、疲弊消耗している軍に反撃を命じたり。
そのたびに、右往左往する側近たちの姿を見ると、
これが現代にも通じる<組織論>になっていることがわかる」

------組織論?
「たとえば会社のトップがある判断を下した場合、
それが明らかに間違っていると思っても、だれも口に出せないよね。
それはみんな目をつけられたくないから。自分がかわいいからだ。
そう、この映画には側近たちの自己保身と恐怖が
この怪物ヒトラーに栄養を与えたという枠組みが
12日間の中に凝縮して語られるんだ。
ただ、全員がいつまでもそうだったわけでもなく、
ナチ政権もいよいよこれまでという最終段階において、
ゲーリングは後継者としての自分の立場を確かめようとして逮捕され、
すべての地位を剥奪されるし、
ヒムラーはヒトラーの後継者を名乗り、米英と講和の道を画策したりもする。
結局は、みんなポスト・ヒトラーのことを考えていたわけだ。
その中で、最後までヒトラーに尽くすゲッベルスが実に怖い。
ヒトラーに「帝国の母」とも言われた自分の妻ともども、
子供たちを毒殺して自殺。
狂信ほど恐ろしいものはないことを、まざまざと見せてくれる。
この夫婦を演じたウルリッヒ・マテス、コリンナ・ハルフォーフの演技は圧巻。
それこそ『Ray/レイ』のジェイミー・フォックス状態。
もちろん、地下要塞を再現した美術、撮影、照明の功績も大きいけど、
彼らふたりにかかわらず、
役者たちのほぼ全員が役との区別がつかないくらいなりきってた」

-----うわあ、そりゃ凄そうだ。市街戦の方はどうだったの?
「こちらもドラマの絞り方がうまい。
完全にナチ思想に染まってしまった少年志願兵が、
それを諫める大人を卑怯者、弱虫呼ばわりしながら最前線へ。
ところが飛び交う砲弾の中、周囲はあっという間に地獄に陥ってしまう。
この描写が凄絶。
戦争映画ってのは負ける側から写した方が、
その悲惨さがよりくっきり出ることを再確認したね」

------どういうこと?
「勝ち進む方の視線は前へ前へと進む。
だから、そこで撃たれて転がってる一人一人には目は行かない。
でも撃たれた方は、そこにとどまらざるを得ない。
だって動けないんだからね。
となると、彼の目に映るのは脳漿が飛び散った死体や、
そうでなくとも死の間際で呻いている人々ばかり。
『ロング・エンゲージメント』の戦争シーンが激烈と騒がれたけど、
これはあれどころじゃなかったね」

------エンディングが気になるなあ。
(※完全ネタバレ注)
「これがまたうまいんだ。
陥落したベルリンからユンゲが女性であることを利用し、
包囲するソ連軍の中から外へ抜け出そうとする。
しかし軍服を着ているため内心ハラハラだ。
そこにさっと、手を伸ばすのが....」

------わかった。市街戦で戦争の実態を知った少年。
「そう。女と子供じゃ、ソ連軍も見逃すよね。
で、ふたりは川であるモノを拾う?」

------なになに?
「それが自転車。
つまりふたりは自力で新たな道へと漕ぎ進む。
自転車自体が映画的な小道具だけど、
このラストシーンは忘れがたい。
でもこの映画にはさらにその先がある。
『アメリカン・グラフィティ』方式で
ヒトラー側近たちのその後を紹介した後に、
ある映像が出てくる。
う~ん、ここは内緒にしよう」

(byえいwithフォーン)

※この部分の記述に関しまして、ばってんさんからご指摘をいただきました。
要約しますと、この手記は戦後間もない1947-48年にユンゲが書いたものの、
2002年2月にミュンヘンの出版社から初めて発売されるまで、
全く陽の目を見る事が出来なかったもので、
非常に鮮明に当時の様子が書かれているのだそうです。
ブログの本文を書き直すと、コメント欄でのやり取りの意味が不鮮明になりますので、
あえてこのままにして、注釈を付ける形といたしました。
ばってんさん、ほんとうにありがとうございました。
    


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『大いなる休暇』

2005-05-12 22:50:12 | 新作映画
-----この映画って、観た後だれもが微笑みハッピーになるんだって?
「確かに。じっくり考えると、けっこうシビアな映画なんだけど、
やはりこれは監督の語り口がうまいんだろうな」

-----おっ、久々に出たニャ。“語り口”。
でもその前に、どんなお話か説明してよ。
「舞台は、カナダ・ケベック州の架空の島サントマリ島。
人口わずか125人のこの島は、かつては漁業で栄えたものの、
いまではほとんどの島民が生活保護と失業手当のお世話になっている。
そこへある日、この島にプラスチック工場誘致の話が持ち上がる。
これでみんな仕事に就ける!と色めき立つものの、
工場建設には条件が一つだけあった。
それは“島に定住する医師がいること”。
慌てふためく住民たち。そう、この島にはお医者さんがいないのだ。
そこで島民たちは、本土からやってきたドクター・ルイスに島に恋をさせ、
定住させるべく、ありとあらゆる作戦を敢行する!---というお話さ」

------ニャるほど、これはその“作戦”がポイントだな。
「そうなんだね。ここで彼らが駆使するのがウソの数々。
しかし、それはボロ家を重要指定文化財にしたり、
ルイスにお金を拾わせるべく道にお札を置いたり、
海中でルイスの釣り針に冷凍の大魚を引っ掛けたり、
ルイス好物のビーフ・ストロガノフを村の名物料理に仕立てたり、
同じくルイスの好きなクリケットを村の伝統行事に見せたり…
ま、悪気のないものばかり」

------でも、ウソはウソだよね。
「いいこと言うね。
だからと言ってこんなウソが、
彼が島に定着してからも、ずっとつき通せるはずはない。
ルイス自身、実は美容形成外科専門医。
つまり、人のありのままの姿に手を加えているわけだ。

(※ちょっとネタバレ注)
そんな彼が、都会に残してきた恋人が友達と関係を持っていたことを知る。
それを電話の盗聴(これはさすがにやりすぎ!)で知った村人たちは、
これでもう彼は都会に未練がなくなると喜ぶ。
しかし、ここでちょっと待てよとなるわけだ。
友達にも恋人にも長い間ウソをつかれていた彼が、
この島でもウソをつかれていたと知ったら…」

------それはショックだろうね。
だって島でいいことばかりあったのが、
実は全部島民の利益のためで、どれも真実ではなかったんだものね。
「さあ、それに気づいた島民たちはどうするか?
というのが、この映画のハイライトなんだけど、
この映画の素晴らしいのはさっき言った“語り口”。
島民たちは自分たち自身の利益のため、
一人の青年医師の感情を操ってしまっている。
よくよく考えたら、こんなひどい話はないわけだけど、
そのウソが(後にちょっとの作戦変更はあるけど)、
基本的に本人の喜ぶことばかりをしているのに加え、
彼らが一生懸命やればやるほど、
空回りしたり、危うくボロを出しそうになったりと、
ユーモアたっぷりに描かれるから、観ているこちらもクスリとなる」

-----ふうむ。それは分かる気がするな。
でも、チラシとかだけだと、いかにも純朴な村人の
おおらかな生活を描いたお話って感じ。
「ぼくも、そう思ってたんだけど、全然違ったね。
この映画はとにかく冒頭から引き込まれるよ。
ナレーションをバックに、最初に描かれるのは島に活気があった頃の情景。
まだ暗い明け方、島民が手にしたランタンがあたりを幻想的に照らし出す。
一日が終わり、つつましい食事の後、男たち女たちはコトに及ぶ。
ここはロングショットで、島中の家々から喘ぎ声が聞こえてくる。
そしてコトが終わったら煙突から煙(笑)」

-----えっ、この映画にそれはないでしょう?
「いや、このシーンがまたおとぎ話のよう。
そう、『アメリ』にも似たようなシーンがあったけど、覚えているかな。
この喘ぎ声&煙の映像はラストにも出てくるんだけど、
これはまさに幸せの象徴として描かれるわけ。
同じお金を手にするのでも働いて得たものでなく、
福祉でもらったお金には惨めさが伴う。
そう、これは誇りを失った人々が誇りを取り戻そうとする映画なんだ」

-----ニャるほど、話聞く前はスローライフ礼賛映画かと思ったけど、
正反対とまでは言わないにしても全然違うんだね。
      
        (byえいwithフォーン)

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『マイ・リトル・ブライド』

2005-05-11 22:33:54 | 新作映画
-----『マイ・リトル・ブライド』?
つまりこれって“幼い花嫁”の話?
「そう、『おさな妻』(笑)。
危篤状態を装ったおじいさんの策略で、
16歳の高校生ボウンは、なんと兄妹のように育った
幼なじみの大学生サンミンと結婚式を挙げることになってしまう。
ところが二人とも、まだまだ自由に暮らしたい。
仕方なく始めた新婚生活だけど、ボウンは憧れの先輩と急接近。
そんな中、サンミンが教育実習でボウンの学校にやってくることになる…」

-----ちょ、ちょっと待ってよ。
これってまるで、岡崎友紀のあのテレビドラマそっくり。
「いいところに気づいたね。そう、『おくさまは18歳』。
つまりこの映画は典型的な少女漫画の世界。
しかも舞台が今の韓国で、
家屋や調度品がひと昔前、昭和の日本を思わせる。
トレンディドラマのブーム以降の日本のドラマでは
あまり見かけない親族そろっての食事会なども
どことなく懐かしさを呼び起こす。
ただ、兵役が一つのキーとなるところは
日本とはまったく違うけどね」

-----こんな映画ってバカバカしいとは思わないの?
「正直言って、観る前はそう思ってたけど、
主演二人の初々しい演技にしてやられたね。
さすが韓国のアカデミー賞である大鐘賞の新人男優賞(キム・レウォン)、
新人女優賞(ムン・グニョン)をダブル受賞しただけのことはある。
特にムン・グニョンの、ふくれたり、あせったりと、
くるくる変わる表情にはこちらの頬も緩んでくる。
こういう映画って、100%最後はハッピーエンド。
ツッパってる二人が
お互い本当は好きだということを
どこで告白するかがクライマックスとなる。
その告白の瞬間をくるぞくるぞと待つのが、
こういう映画の正しい(?)楽しみ方かも」

-----こういう映画(笑)にはほんと甘いニャア。
(byえいwithフォーン)

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