(原題:How Do You Know)
----こういう感じの映画って、
一年に何本かは必ず出てくるよね。
「おおおっ。こういう感じって…、
フォーンは、この映画をどんな感じと思っているの?」
----う~ん。順風満帆な人生を送っているかに見えていた人が、
ある“壁”にぶち当たって、
いったんは落ち込むものの、
どうにか立ち直っていく。
で、その多くは“真実(ほんとう)の愛”に出会ったのがきっかけ?
「あらら。ほんとだ。
分かっている。
じゃあ、もう言わなくてもいいか。
この映画は、
20代の情熱をソフトボールに賭けてきたリサ(リース・ウィザースプーン)が主人公。
31歳になった彼女に、ある日、クビの宣告が下る。
そんな彼女にもボーイフレンドはいる。
メジャーリーガーのリリーフ投手、マティ(オーウェン・ウィルソン)だ。
彼は、セレブなマンションに住む根アカのプレイボーイ。
決して悪い男じゃないけど、
こういうときに彼女の気持ちに寄り添えるタイプじゃない。
そんな中、かねてよりチームメイトに紹介されていた
青年実業家のジョージ(ポール・ラッド)とデートするリサだったが、
ジョージは国税局のメスが入り、
父親の代わりに収監されるかもしれにという窮地に立たされていた…」
----へぇ~っ。単純そうに見えて
いろいろと肉付けが施されている…。
「そういうことだね。
この映画の監督はジェームズ・L・ブルックス。
彼ほど、自分の立ち位置がしっかりしている監督もあまりいないだろうね。
たとえば、彼がSF大作やホラーを手掛けるというのは、
まず想像がつかない。
そのほとんどが、都会に住む男女の心の機微を、
それぞれの人生のドラマの中で丁寧に描くといったモノ。
機知に富んだ言葉がスクリーンを飛び交い、
それに対する相手の反応を、その表情で見せる。
今回は、大苦境に立たされた彼女に、
恋人はもちろんのこと、仲間がどんな言葉をかけどんな、態度を取るかを
なるほどな…という形で提示して見せ、
そしてそれは、正しいのか正しくないのかも、
ヒロインの立場ではっきりと答を出してゆく。
そういう意味では
主人公がどうしたらいいのか、
グダグダ感が強かった『僕が結婚を決めたワケ』に比べて、
潔いというか、問題の先送りをしない」
----あらら。公開が始まった途端に厳しいニャあ。
この映画を褒めているように見えるけど、
もし公開されたら、また厳しいこと言うのでは?
「(汗)ヤバいヤバい。
じゃあ、いまのうちから少し厳しい言葉も。
この監督の映画、ちょっとセリフに頼りすぎ。
少しうるさいくらいにね。
字幕があるからいいけど、そうじゃなかったら
役者の表情だけで読み取らなくてはいけなくなる。
と、言いつつ、また少しこの映画のいいところを。
さっきまでの話だと、
ヒロインを始め、何が正しくて何がダメかを
教条主義的に見せているようにも聞こえるけど、
ちゃんと、男の内なる欲望も描いているのが嬉しい。
なんとか、一歩進んだ関係にと願うジョージの行動や表情が
けっこう笑えるんだ。
というようにこの映画、
特別に悪い人も出ないけど、特別に言い人も出てこない。
あっ、キャスリーン・ハーン演じるジョージの秘書アニーは別。
ほんとうに上司思い。
こういう秘書がいたら、ほんと助かるだろうな。
あと、ジェームズ・L・ブルックス作品に欠かせない
ジャック・ニコルソンも見逃せない。
彼はジョージの父親役。
比較的冒頭の方で、
アニーが彼を殴ろうとするシーンがあるくらい、
ほんとにいやなエゴの塊なんだけど、
その彼が息子が彼女とうまくいっているのを見て
父親ならではの笑みを浮かべ、
しかしすぐにあることに気づく…。
そのときのなんとも微妙な表情。
これは、この映画のひとつの見どころだね」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「ふうん。役者は揃っているみたいだニャ」
※なぜか『グッバイガール』を思い出した度
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(他のタイトルはこちらをクリック→)
お花屋さんもよろしく。
※画像はアメリカ・オフィシャル(壁紙ダウンロードサイトより。
----こういう感じの映画って、
一年に何本かは必ず出てくるよね。
「おおおっ。こういう感じって…、
フォーンは、この映画をどんな感じと思っているの?」
----う~ん。順風満帆な人生を送っているかに見えていた人が、
ある“壁”にぶち当たって、
いったんは落ち込むものの、
どうにか立ち直っていく。
で、その多くは“真実(ほんとう)の愛”に出会ったのがきっかけ?
「あらら。ほんとだ。
分かっている。
じゃあ、もう言わなくてもいいか。
この映画は、
20代の情熱をソフトボールに賭けてきたリサ(リース・ウィザースプーン)が主人公。
31歳になった彼女に、ある日、クビの宣告が下る。
そんな彼女にもボーイフレンドはいる。
メジャーリーガーのリリーフ投手、マティ(オーウェン・ウィルソン)だ。
彼は、セレブなマンションに住む根アカのプレイボーイ。
決して悪い男じゃないけど、
こういうときに彼女の気持ちに寄り添えるタイプじゃない。
そんな中、かねてよりチームメイトに紹介されていた
青年実業家のジョージ(ポール・ラッド)とデートするリサだったが、
ジョージは国税局のメスが入り、
父親の代わりに収監されるかもしれにという窮地に立たされていた…」
----へぇ~っ。単純そうに見えて
いろいろと肉付けが施されている…。
「そういうことだね。
この映画の監督はジェームズ・L・ブルックス。
彼ほど、自分の立ち位置がしっかりしている監督もあまりいないだろうね。
たとえば、彼がSF大作やホラーを手掛けるというのは、
まず想像がつかない。
そのほとんどが、都会に住む男女の心の機微を、
それぞれの人生のドラマの中で丁寧に描くといったモノ。
機知に富んだ言葉がスクリーンを飛び交い、
それに対する相手の反応を、その表情で見せる。
今回は、大苦境に立たされた彼女に、
恋人はもちろんのこと、仲間がどんな言葉をかけどんな、態度を取るかを
なるほどな…という形で提示して見せ、
そしてそれは、正しいのか正しくないのかも、
ヒロインの立場ではっきりと答を出してゆく。
そういう意味では
主人公がどうしたらいいのか、
グダグダ感が強かった『僕が結婚を決めたワケ』に比べて、
潔いというか、問題の先送りをしない」
----あらら。公開が始まった途端に厳しいニャあ。
この映画を褒めているように見えるけど、
もし公開されたら、また厳しいこと言うのでは?
「(汗)ヤバいヤバい。
じゃあ、いまのうちから少し厳しい言葉も。
この監督の映画、ちょっとセリフに頼りすぎ。
少しうるさいくらいにね。
字幕があるからいいけど、そうじゃなかったら
役者の表情だけで読み取らなくてはいけなくなる。
と、言いつつ、また少しこの映画のいいところを。
さっきまでの話だと、
ヒロインを始め、何が正しくて何がダメかを
教条主義的に見せているようにも聞こえるけど、
ちゃんと、男の内なる欲望も描いているのが嬉しい。
なんとか、一歩進んだ関係にと願うジョージの行動や表情が
けっこう笑えるんだ。
というようにこの映画、
特別に悪い人も出ないけど、特別に言い人も出てこない。
あっ、キャスリーン・ハーン演じるジョージの秘書アニーは別。
ほんとうに上司思い。
こういう秘書がいたら、ほんと助かるだろうな。
あと、ジェームズ・L・ブルックス作品に欠かせない
ジャック・ニコルソンも見逃せない。
彼はジョージの父親役。
比較的冒頭の方で、
アニーが彼を殴ろうとするシーンがあるくらい、
ほんとにいやなエゴの塊なんだけど、
その彼が息子が彼女とうまくいっているのを見て
父親ならではの笑みを浮かべ、
しかしすぐにあることに気づく…。
そのときのなんとも微妙な表情。
これは、この映画のひとつの見どころだね」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「ふうん。役者は揃っているみたいだニャ」
※なぜか『グッバイガール』を思い出した度
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※画像はアメリカ・オフィシャル(壁紙ダウンロードサイトより。