ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

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『Be Cool』

2005-07-29 19:47:40 | 新作映画
----豪華な顔ぶれの映画だね。
主演のジョン・トラボルタにユマ・サーマンが絡むだけでも
『パルプ・フィクション』なのに、ハーベイ・カイテル、
ダニー・デビート、ジェームズ・ウッズといったベテラン、
ザ・ロック、ビンス・ボーンに、スティーブン・タイラーまで出ている。
「うん。実はこれ、『ゲット・ショーティ』の続編なんだ。
あの映画でギャングから映画プロデューサーに転向したチリ・パーマーが、
今回は音楽業界へ方向転換。
ロシアン・ギャングやギャング上がりのラッパーたちと闘いながら、
リンダ・ムーンという才能豊かな若いシンガーを育てるというお話さ」

----そんなので2時間ももつの?
「ダマしダマされ、ハメてハメられての繰り返し。
役者が揃っているせいか、なかなか飽きない。
さらには後半ではエアロスミスのステージも観られるし。
このリンダ・ムーン(クリスティーナ・ミリアン)が一緒にステージを務めるんだ」

-----ということは、スティーブン・タイラーは
彼自身の役を演じているというわけだね。
「うん。他にもジーン・シモンズ、セルジオ・メンデスらが
それぞれ自分自身として出演。
そういう意味では楽しいかもね」

-----音楽ファン以外の見どころはどこ?
「映画のチョーシのよさかな」
-----ニャに、それ?(笑)
「主人公のチリ・パーマーは、
たとえ銃口が向けられているような危機にあろうとも、
決して慌てない。じたばたしない。
自分が助かることを信じきっている。
あまり根拠があるようには見えないそのチョーシよさが、
映画のトーンを決めている。
一種の大人のファンタジーだね。
そうそう監督はF・ゲイリー・グレイ。
『交渉人』という名作を作っているのに
なぜかプレスでは全く紹介がなかった。
う~ん、これは不思議だ。
あとロック。あのスコーピオン・キングがここではゲイ役。
なんと『チアーズ!』を一人二役で演じて見せるんだから、
これは唖然だったな」

                (byえいwithフォーン)

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『蝉しぐれ』

2005-07-28 20:51:13 | 新作映画
-----これって『たそがれ清兵衛』や『隠し剣 鬼の爪』と同じ藤沢周平の原作だね。
主演は市川染五郎で、ヒロインが木村佳乃だっけ。
「うん。その二作は御大の山田洋次が松竹で監督。
でも今度は東宝。監督も『渋滞』『英二』の黒土三男ということで、
申しわけないけど、観る前はあんまり期待してなかったんだ」

-----その話し方だと、予想に反してよかったってこと?
「送られてきた案内やプレスでの評を見ると
やたらと『日本人の~』を強調。
最近ブームの右回帰の風潮に乗った映画かと思ったら
そういうわけでもなかったね」

-----どんなお話なの?
「主人公は牧助左衛門(緒形拳)を養父に持つ牧文四郎。
寡黙ながら実直に生きる父を尊敬していた文四郎だが、
彼が15歳の時、父は世継ぎをめぐる派閥抗争に巻き込まれ
『謀反』の汚名を受けたまま切腹させられてしまう。
藩の命令で長屋に移り住んだ文四郎と母だが
数年後、筆頭家老・里村左内から名誉回復が言い渡される。
だがその間に、文四郎の幼なじみ・ふく(木村佳乃)が殿の側室に。
やがて子供を身ごもったふくは里に戻り、身を隠して出産。
そんな折り、文四郎(市川染五郎)は左内に呼ばれ、
ふくの子をさらってこいと命じられる。
罠と知りつつも、文四郎はふくの隠れ住む欅屋敷へ向かう....というような話だ」

-----ふむふむ。権力抗争の中で踏みにじられる個というヤツだな。
「そうなんだ。それだけを取り上げると
日本だけでなくどこの国でもある話になってくる。
でも四季折々の風景・風土がほんとうに見事に捉えられ、
その中で生まれるいくつものドラマを際立たせていく」

-----“いくつもの”って?
「一つは逸平、与之助といった子供時代からの仲間と文四郎との固い『友情』、
そしてもう一つは、文四郎のふくへの『想い』。
それらが軸となり、父から受け継いだ文四郎の『生き方』が描かれていく。
そこに、藤沢周平文学の映画化には欠かせない殺陣が映画をピシッと引き締める」

-----あっ、そうか。殺陣もあるんだ。
タイトルだけ聞いてると、もっとのどかな感じがするけど。
「これがなかなか激烈。
いわゆる『痛みを感じさせる殺陣』。
この感覚は五社英雄監督の『雲霧仁左衛門』を観たとき以来だな。
血しぶきも派手に飛ぶし。
でもよく考えるとこの監督って『英二』でもそうだったもんな」

-----でも不思議なんだけど、あんまり人を斬ると
刀って斬れなくなるんじゃないの? 脂がついて。
ニャあんて、あんまりこんな話したくないけど。
「うん。この映画、そこもなかなかよく考えてある。
畳に何本もの刀を突き立てて用意しておいて、一本ずつ抜いて使うんだ。
ま、こういうのは原作にあるのかも知れないけどね。
そうそう、後半、文四郎とふくが夜の闇に紛れて
赤ちゃんを抱いたまま敵陣を突破するシーンがあるんだけど、
ハリウッド映画だったら、
いつか赤ちゃんが泣き出すんじゃないかというのを
サスペンスの小道具に持ってくるはず。
でもそうはしないところが日本的?」

-----皮肉っぽい人だな?気に入ってないの?
「いや、そんなことないよ。
この映画、俳優たちの演技もいいし、
時代劇としては及第点以上だと思う。
特に犬飼兵馬を演じる緒形幹太が秀逸。
蒼い狂気を湛えた怜悧な剣豪。
昔のチャンバラ映画で観た懐かしいイメージだ」

------先ほどテーマは『想い』と言ってたけど。
「うん。キャッチコピーの
『二十年、人を想いつづけたことがありますか』に凝縮されるように
映画は『想い』を描いている。
その告白がなされるシーンの市川染五郎と木村佳乃がいい。
ふたりの目に浮かぶ涙。
でも、それはまぶたいっぱいに広がるもの、決して落ちはしない。

(※ネタバレ注)
ラストはお互いの愛の確認が終わった後、去っていくふくを
湖に浮かぶ小舟の中で見守る文四郎を暖かい陽の中で捉えた遠景ショット。
やがて文四郎は小舟の中に身を埋める。
その顔は果たして泣いているのか、それとも?
岩代太郎のスコアが情感を湛えて、これも絶品としかいいようがない。
でも、これはほんとうにつらい映画だよ」

-----つらい?
「だって『文四郎さんのお子が私の子で
私の子どもが文四郎さんのお子であるような
道はなかったのでしょうか』なんて言われてごらんよ。
それに対する文四郎の答は、さすがにここでは書けないけどね」

                (byえいwithフォーン)

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『頭文字<イニシャル>D THE MOVIE』

2005-07-27 19:36:08 | 新作映画
------この映画って、以前アニメにもなったよね。
今度は実写。それも香港のスタッフ・キャストの手で作られたんだって?
「そう。しかも驚いたことに試写はすべて日本語吹き替え。
これには最初当惑したね。なかなか慣れなかった。
日本からは鈴木杏がヒロインのなつき役で出演。
これは本人が吹き替えていたよ」

------ふうん。舞台は香港に置き換えてあるの?
「いや、それがオール日本ロケ。
つまり、香港の俳優たちが
「藤原とうふ店」なんて書いてある日本の風景の中で、日本人役を演じているわけ。
これで向こうの言葉だと、いよいよヘン。
そこで日本語吹き替えにしたんじゃないかな。
でも原作がコミックでアニメにもなってるわけだし、
アニメのつもりで観てるうちに次第に違和感も消えてきたけどね」

------声のことはさておき、映画はどうだったの?
「嬉しいことに、映画の要となる“走り”はCGなし。
すべて実写で撮られているんだ。
ハリウッドのSFXによるカースタントを見慣れた目から見ると、
これはかなり新鮮に映る。そうか本当の“走り”とはこうなんだと…。
特に内輪を路肩の溝に引っかけて高速でコーナーを抜ける“溝落とし”は圧巻だ」

------えっ?でも峠でのドリフトとかスピンとかもあるのでは?
日本でのロケって言ってたけど、そんな撮影可能なの?
「香港では原作に出てくるような山道がなく、
だからと言って新たに道路を作ることもできない。
そこでレーシング・ドリフトのメッカ・榛名で撮影することになったらしい。
撮影では、なんと山道を完全封鎖する許可が下りたのだとか。
日本でもこのような撮影ができるようになってきたことは、本当に喜ばしいこと。
各地にフィルム・コミッションが生まれてきているけど、
この映画も高崎フィルム・コミッションが協力しているみたいだ」

-----でも、よく許可が降りたね。
内容的にはけっこうヤバいと思うけど…。
「フィルム・コミッションはロケーションの誘致・支援で
経済・敢行・文化振興への効果を上げようとしているわけだけど、
そこには『作品を拒まない』という基本的条件がある。
つまりこのジャンルならダメなんていうような内容チェックはないんだ」

-----ニャるほどね。あれっ?物語について話してないよ。
スタッフとかキャストにも触れてないし、車と撮影の話ばかり。
「たいした話じゃないから...。(笑)
簡単に言えば、かつて“走り屋”だった父の血を引く豆腐屋の息子が
公道レースで次々と勝ち抜いていく。
その一方で、彼には初恋が芽生えるが…というもの。
ラストも続編を期待させる作りになってるけれど、
やはりメインはAE86を始めとするスポーツカーのレーシング・バトル。
監督は『インファナル・アフェア』シリーズのアンドリュー・ラウ&アラン・マック、
俳優陣は主人公の藤原拓海を演じるジェイ・チョウこそ本作が長編デビューだけど、
高橋涼介役のエディソン・チャン、中里毅役のショーン・ユー、
そして拓海の父・文太役のアンソニー・ウォンと、
これまた『インファナル・アフェア』組で固めている。
あの映画のファンにはたまらないかも知れないね」

                (byえいwithフォーン)

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『エコーズ』

2005-07-26 19:49:29 | 新作映画
-----この映画って6年も前の作品なんだって?
「うん。ストーリーを聞いたら、その理由が分かるかもよ。
主人公は、配線工のトム。
妻のマギーと息子のジェイクと平凡ながらも幸せに暮らす彼だったが、
ある日、義姉のリサに催眠術をかけられたことから特殊な能力が身に付いてしまう。
そのとき以来、トムは血塗られた不気味な夢を見たり、
一人の見知らぬ<少女>がそばに現れる幻覚に襲われるようになる。
やがて、その<少女>は息子ジェイクにも見えていることが分かる。
そんな中、ジェイクの言葉をきっかけに
デビーというベビーシッターが家にやってくる。
ところが、彼女はジェイクを前になぜか取り乱し、
彼をさらってしまうんだ」

-----う~ん、けっこうミステリアスでオモシロそう。
長く公開されなかった理由が分からないニャ。
「じゃあ、こう言えばどうかな。
その<少女>はデビーの妹で行方不明のサマンサ。
実は彼女は死んでいて、
ジェイクにはその死者が見え、トムも夢で彼女を見ていた」

----あっ、『シックス・センス』。
最近だと日本映画の『MAKOTO』もあったっけ。
「そうなんだ。この映画が公開される一ヶ月前に『シックス・センス』が公開。
本国アメリカでならばともかく、このタイミングでの日本での興行は厳しい。
でも原作が『ある日どこかで』『激突!』のリチャード・マシスン。
監督が『宇宙戦争』『スパイダーマン』の脚本家にして、
最近では『シークレット・ウィンドウ』のメガホンを執っているデヴィッド・コープ。
催眠状態に入っていくシーンでは古めかしい映画館を使ったり、
ゴーストが現れるシーンでは貞子を思わせるカクカク動き(笑)を導入したりと、
観るべきところは多かったよ。
小説の設定となっている50年代半ばの南カリフォルニアを現代のシカゴに変えたことも
ゴースト・ムービーの雰囲気作りに大きく貢献している」

----主人公を演じているのはケヴィン・ベーコンだっけ。
「そう。狂気に満ちた行動を取り始める主人公をさすがの演技で好演。
このあたりは『逆噴射家族』だ(笑)」

----はい?
「床を壊して穴を掘って.....」
----ああ、ニャるほど。
「でも、最後に彼を救うのに妻を一枚絡ませるところは
やはりハリウッド映画。
こういうのって、アメリカ人は安心するんだろうな」

       (byえいwithフォーン)

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『青い棘』

2005-07-25 19:30:53 | 新作映画
-----この映画、これまでにも何度か映画化されてるんだって?
「そうらしいね。実際にドイツで起こった事件が基になっている。
内容はまったく違うけど、性が絡んだ殺人事件ということで言えば、
日本の“阿部定事件”に相当するかも知れない」

-----ニャるほど。センセーショナルというわけだ。
「うん。主人公はパウル・クランツとギュンター・シュラーというふたりの青年。
彼らは、歓喜に満ちた偉大な瞬間、大いなる愛、人生の頂点、
そしてそれが「一度に終わる瞬間」を求めていた」

-----“一度に終わる瞬間”?
「ギュンターいわく『真の幸せはおそらく一生に一度しかない。
後は一生、その瞬間の思い出に罰せられて生きていくんだ。
それなら僕らは一番美しい瞬間にこの世を去るべきだと思わないか?』」

------それは、分かんない気もしなくニャいけど、危険な考えだニャあ。
「で、この考えにとらわれた彼らは、
愛をもはや感じなくなった瞬間に、彼らの愛を奪った者を道連れに、
自分たちの命を終わらせる約束を交わすんだ。
映画はこの危うい思考を背景としながら、
その上で、ふたりの女性と3人の男の愛が複雑に奏でられてゆく。
誰が誰を好きということを話すと、
ややこしくなるだけなのでそれは割愛するけど、
兄と妹がひとりの男を争ったりというホモセクシュアルな愛もあって、
官能の中にも背徳的な匂いが立ちこめる」

------でも映像は美しそうだけど?
「そうだね。ノスタルジーをかき立てられる暖かい色調。
でも舞台は湖畔の別荘、その一夜が中心。
“緑の妖精”と呼ばれるアブサンに陶酔して
その場の雰囲気はかなり猥雑だ。
で、事件はその“祭りのあと”に起こる。
ギュンターが見習いシェフのハンスを射殺し、自殺。
現場を目撃した友人パウルが共犯の疑いをかけられるわけだ」

------1927年と言うと、第一次世界大戦と第二次世界大戦の間だ。
「そう。『鋼の錬金術師』が1923年。時代的に近いね。
23年から24年にかけて天文学的インフレが発生し、多くの国民が失業。
やがてナチスが台頭。この映画ははその暗雲が全ドイツを覆う前夜って感じかな」

-----俳優は注目株ばかりだね。
「今年、立て続けにその出演作が日本に来ているダニエル・ブリュールがパウル役。
パウルの気持ちを知りながらはぐらかすヒルデに
『ビタースウィート』のアンナ・マリア・ミューエ。
自分のちょっとした仕種、表情が男たちに感情のさざ波を起こすことを
楽しんでるかのようなコケティッシュさを巧く引き出している。
ギュンター役のアウグスト・ディールと
ハンス役のトゥーレ・リントハートもそれぞれにファンがつきそう。
ただ、ふたりのショッキングなシーンもあるので注意」

----なに、そのシーンって?
「う~ん、昔で言えばコミック『June (ジュネ)』だね。
間違っても『薔薇族』じゃない」

----分からないニャあ。
       (byえいwithフォーン)

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『チャーリーとチョコレート工場』

2005-07-24 10:42:20 | 新作映画
-----ティム・バートン&ジョニー・デップ。これは超強力!
「完成披露が行われる丸の内ピカデリー2には
20分前に着いたんだけど、どうにか席を一番前に見つけたって感じ。
人気高いね、このコンビは。
映画も『シザーハンズ』を思わせる<雪>から始まり、
ジョニー・デップも『妹の恋人』をもっと派手にしたようないでたちで
ファンの心をくすぐってくれる」

-----これ、以前にジーン・ワイルダー主演でも映画化されてるよね。
原作はロアルド・ダールだっけ。
「うん。その前作は残念ながら未見だけど、
今回のはティム・バートンの特性が大爆発。
世界でもっとも有名なウィリー・ウォンカ氏のチョコレート工場。
でも、この15年間、そこには入った者もいなければ、出てきた者もいない。
それでも毎日大量に出荷され、飛ぶように売れている。
そんなある日、ウィリー・ウォンカ氏から
チョコレートに入っているゴールデンカードを引き当てた子供5人を
工場内に招待すると言う発表がある。
主人公のチャーリー・バケット少年...はその一人に選ばれると言うもの。
前作『ビッグ・フィッシュ』では少し美しくまとめすぎていた
ファンタジーがここではブラックな方向へ。
話自体は原作ものだから、そう変えようないけど、
人によっては悪趣味としか思えないような強烈な映像が満載だ」

-----悪趣味?どういうこと?
「この映画のために、ティム・バートンが導入した新しい設定はふたつ。
ひとつはディープ・ロイ扮する数十人のウンパ・ルンパ。
彼らはチョコレート工場に来た少年たちの運命を
ミュージカル風に歌い踊るわけだけど、
この踊りが笑えると言うか気色悪いと言うか、
まるでマツケンサンバ(笑)」

-----それはないでしょ?(笑)
「だって、ウンパ・ルンパ族はちょんまげもどきの変なヘアスタイル。
それがすべてチョコレートやキャンデーでできた
原色キラキラ、カラフルな工場の中で踊るんだから、
もうこれは唖然とするしかない。
しかもCGに頼りきることなく、実際にチョコレート工場のセットを作っているから、
浮ついた嘘っぽさがない。
多くの“クルミ割りリス”たちが登場するけど、
これも本物を調教し、CG,アニマトロニクスと合成しているんだ」

-----もう一つのオリジナルな設定は?
「ウォンカに父親ドクター・ウォンカを出してきたこと。
その職業が歯医者という設定で、
ウォンカは小さい頃から父親にチョコレートを禁じられていたというのが、
彼の心の奥深くに傷として残っている。
このドクター・ウォンカにはクリストファー・リー。
『ロード・オブ・ザ・リング』に『スター・ウォーズ』。
そしてこの作品と、最近の彼は大活躍だ」

-----この父と子の関係も『ビッグ・フィッシュ』の裏返しだね。
周囲の反響はどうだったの?
「終わった後、周囲の声に耳傾けてると
満足している人が実に多かった。
ラストなんて『ナイトメアー~』を思わせる
セットも出てくるし、ファンにはたまらないだろうね。
そうそう見終わったらチョコレートが無性に食べたくなったよ」

-----それって、チョコの匂いが上映中の劇場内に流れていたからじゃないの?
「mmmmmm」
(byえいwithフォーン)

フォーンの一言「猫さんにはチョコは危険なのだ。カロリー高すぎなのニャ」うららか2


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『タッチ』

2005-07-23 10:36:41 | 新作映画
-----『ウォーターボーイズ』に始まり『ロボコン』
『スウィングガールズ』、そして『タッチ』。
秋の東宝の青春映画って、すっかり根づいたよね。
「うん。でも今回は原作もの。
しかも80年代に連載されたコミックの映画化。
一見、過去の作品のように見えるけどアニメにもなったし、
その後もコンスタントにアニメスペシャルが作られている。
ヒロインの南を演じる長澤まさみは『セカチュー』で人気だし、
達也と和也を演じるのは斉藤祥太に慶太。
こちらもTV「王様のブランチ」にレギュラー出演。
役者陣を見た限りでは、けっこう売れる要素がそろっているんじゃないかな。
物語の方も、双子の兄妹と、そのとき同時に生まれた隣家の女の子の
ピュアな愛と青春の物語ということで、好感度も高い」

-----映画としてはどうだったの?
監督は『ジョゼと虎と魚たち』の犬童一心だよね。
「いま旬の監督だけに、どんな風に映画化するのか、
興味深く観ていたんだけど、意外とオーソドックス。
良く言えばウェルメイド、悪く言えばサプライズに乏しい作品だったね」

-----確か野球の決勝シーンがハイライトだよね。
(※ネタバレ注)
「このような原作ものだから、
それを裏切らない限り、ストーリー的なネタバレというのはほとんどないわけだけど、
見どころは九回裏の達也と新田明男の三球勝負。
これが一球一球ごとに違った表現法で、なかなか魅せてくれる。
二球目は周囲を真っ暗に、人物とボールだけが浮かび上がるという手法の映像。
三球目は『炎のランナー』以来、スポーツ映画の定番となったスローモーションだ」

-----俳優たちの演技はどうだったの?
新旧入り交じっているみたいだけど。
「巧いなあと思ったのは風吹ジュン。
母親の微妙な心理を、ちょっとした表情の変化で表現。
それこそ自分の顔の皺がもたらす効果さえ知りつくしているみたいだ。
あと、若手ではキャッチャーの孝太郎を演じる平塚真介と
新キャプテンの黒木を演じる上原風馬が印象に残ったね。
犬堂監督は、彼ら若い俳優の演技指導に冴えを魅せている」

-----やはり『死に花』は彼向きではなかったわけだ。
「まあ、それは言わない約束ということで...」
(byえいwithフォーン)

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『ジーナ・K』

2005-07-22 00:19:43 | 新作映画
-----これって福岡の中洲を舞台にしてるんだって?
福岡で青春映画とくれば、中洲より天神って感じだけど...。
「ところが中心となるのが中洲のストリップ劇場。
ヒロイン、かやのはヴォーカリスト“ジーナ・K”として、
かつて母親が立っていたストリップ劇場のステージで歌いはじめる。
これだと、確かに舞台は中洲だ。
監督・脚本は福岡出身の藤江儀全。
彼は、昭和を生きた実在のストリッパー、ジプシーローズにもし娘がいて、
ヴォーカリストになっていたとしたら…という長年のアイデアを映画化したらしい」

-----あまり知らない監督だけど?
「彼は、石井聰亙、東陽一、橋口亮輔作品などを助監督として
長年させてきたというキャリアを持つ。
かやの=ジーナ・K役を務めたのは、
シンガー・ソングライターとして活躍するSHUUBI(しゅうび)。
ジーナの母親でストリッパーのカトリーヌ役には、石田えり。
いやあ、その脱ぎっぷりにはほれぼれ。
思わず『遠雷』を思い出したよ。
さらに、ARATA、光石研、永瀬正敏、片岡礼子など、実力派が脇を固める。
光石研は『博多っ子純情』がデビューだった、正真正銘の福岡出身。
病で静養していた片岡礼子の復活も嬉しい。
しかし、最大の話題は石井聰亙がドキュメンタリー作家役で
出演していることだろうね」

-----えっ、俳優として出てるわけ?
「うん。ずっとカメラを離さない役柄というのが、
演技する必要もなく、自然で合ってたし、シルエット自体に存在感がある。
周知の通り彼も博多出身だ」

-----なんだか、福岡と言ったり、博多と言ったり。
よく分からないな。
「簡単にかつ厳密に言えば中洲を挟んで西が旧福岡。東が旧博多。
天神はこの旧福岡に位置し、中洲は旧博多に位置する。
昔、海援隊の『こらえちゃっときない』という歌の一節に
『振り向けば天神、転んで中洲』とういのがあったけど、
この映画でも、いったん歌を止めたヒロインがカムバックする決意を、
その二つの地をつなぐ橋の上のビジュアルで見せる。
ジーナ・Kが「歌」に戻ってくるとき、
天神から中洲へ渡る橋の上で、彼女は履物を脱ぎ素足になるんだ。
というように徹底して“中洲”にこだわったのがこの作品。
博多弁も、みんな巧かったと思うよ」

-----じゃあ、えいとしては満足なの?
「う~ん。飽きずに集中して観れたけど、
その理由はもしかしたら、
ぼくが福岡をよく知っていて、あの土地に思い入れがあるからで、
これが例えば仙台とかだったらこうはいかなかったかも。
福岡に対して冷静な目を持てる人の意見も聞いてみたいな」

                (byえいwithフォーン)

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『ファンタスティック・フォー【超能力ユニット】』

2005-07-21 00:29:03 | 新作映画
-----ニャんだか安っぽいタイトルだね。
キャストもTV「ダーク・エンジェル」のジェシカ・アルパを除けばイマイチだし、
どちらかといえばB級のSFって感じだ。
「うん。ぼくもそう思ってたんだけど、
製作総指揮にクリス・コロンバスが名を連ねてることもあってか、
そうそう手を抜くわけにはいかなっかたみたい。
意外としっかり作り込んである」

-----これもまた最近流行のコミックスが原作ってヤツ?
「そう、しかもマーベル・コミックスね。
『デアデビル』『エレクトラ』にがっかりした人も
これならある程度満足できるんじゃないかな」

-----ということは、またまた原作はスタン・リー?
「そうなんだね。
1961年、単純なヒーロー作りに限界を感じていたスタン・リーが
ヒーロー物の中に等身大の人間ドラマを持ち込もうとしたというのが、
このコミック『ファンタスティック・フォー』の発端らしい。
確かにそう言われてみると、
他のヒーロー物、たとえば『X-メン』などに比べて、
4人のヒーローそれぞれが人間的に未熟。
三角関係もあれば、内輪もめもある」

-----内輪もめ?
「うん。もともとこの話は、
天才発明家にして宇宙飛行士で科学者のリードが
地球に接近している宇宙嵐を間近に見ることで、
人間の遺伝子情報の秘密を得て人類全体のために役立てようと、
大学時代のライバルで億万長者の実業家、ビクターに
資金の提供を頼み込むところから始まる。
ビクターはリードに協力を約束。
しかしそこには、リードの研究を自分の功績にするとともに、
今は自分の元で働いている
リードのかつての恋人スーからの愛を深めるという目的もあった...と、こういうわけだ」

-----ニャるほど、いかにも人間のやりそうなことだ。
「ところが宇宙嵐がリードの計算より早く来てしまったことから、
宇宙に旅立ったリード、スー、スーの弟ジョニー、
そしてリードの大学時代の同級生ベンの4人は、
宇宙放射線を浴びてしまいDNAが変化。
リードは体をゴムのように曲げ、
自由自在に形を変えられるMr.ファンタスティックに、
スーは光を曲げることで自分自身を透明化し、
強力なバリアーを発生するインビジブル・ウーマンに、
ジョニーは自らを発火させ、
空を飛ぶことができるヒューマン・トーチになる」

-----あれっ、ベンは?
「彼だけは普段から姿形が変わってしまう。
皮膚が岩のように硬くなり、怪力を有する男ザ・シングになるんだ」

-----わあっ、ちょっと問題ありかも。
「そう。なんとそれが理由でベンは奥さんから結婚指輪を返されてしまう。
しかし、若いジョニーなんかはこの能力が嬉しくてたまらない。
このままでもいいというジョニーと、早く元に戻りたいベン。
これじゃ内輪もめも起きて当然だよね」

-----あれっ、悪役はいないの?
「それが、ちゃあんといるんだな。
実はこのとき、ビクターも宇宙放射線を浴びていて、
メタリックなボディと破壊光線を発するパワーを身につけていたんだ。
で、リードが持ち込んだこのプロジェクトの失敗で
株価はがた落ちするわ、スーの気持ちはリードに移るわで、
ビクターは怒り狂い、その邪悪なパワーをさらに増幅させて
Dr.ドゥームになってしまう。
このとき彼はマスクをかぶり、黒づくめの怪人なるんだけど、
その姿がダースベイダーそっくり。
そうそう、そういえばゴムのように伸びるリードの体というのも
日本の『ワンピース』そっくりだったね」

----えっ『ワンピース』、ルフィってこと?それっておかしそう。
「そうなんだ。この映画の特徴は、
これら超能力が“笑い”に繋がってるところ。
昼間の事件も多いし、
全体的には“陽”のイメージというところが
最近のコミック・ヒーローの中では異色かな」

                (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「ヒーローが内輪もめしたらダメニャ」ご不満

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ブログ一周年特別企画(05年上半期TBベスト10)

2005-07-18 20:00:12 | 新作映画
-----一日にふたつ書き込むって珍しくない?
「うん。でも今日は記念すべきgooブログ開始一周年。
やはり何かやらなくちゃ...ということで、
今年の上半期(1月~6月)に初日を迎えた映画の
トラックバック・ベストテンをやってみようかと...」

-----あれれ、自分のベストテンじゃないんだ。
せっかくこの一年で250本ほど喋ってきたのに。
「うん。中途半端だからいいや。
また、機会があったらやるよ。
でもリストを見てるウチに気が変わるかも(笑)」


--------------------------------------------------------------------------------------------------

「まず、惜しくも第11位となったのが『ホステージ』33TB
第10位『サイドウェイ』35TB
第9位『エターナル・サンシャイン』42TB
第7位『電車男』45TB
第7位『クローサー』45TB
第6位『交渉人真下正義』48TB
第4位『キングダム・オブ・ヘブン』53TB
第4位『Shall we Dance?/シャル・ウィ・ダンス?』53TB
第3位『バットマン・ビギンズ』59TB
第2位『ミリオンダラー・ベイビー』69TB
で、栄えある第1位.....ぱんぱかぱーん
なんと
『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』74TB」
やりました!」

-------------------------------------------------------------------------------------------

-----あれっ、
『スター・ウォーズ・シスの復讐』の公開は7月では?
「まあ、いいじゃない、先行ロードショーとかが6月にもあったんだし。まあ、予想どおりブロックバスターの大作が上位をしめたわけだけど、
その中で『電車男』『交渉人真下正義』という邦画が上位に食い込んでいる。
ジブリ作品以外で、これは画期的だ。
単館系のトップは『サイドウェイ』
『コンスタンティン』『アビエイター』『アレキサンダー』などの大作より上だからすごい。
つまりこれは<語りたくなる作品>と言うことなんだろうね。
意外なのは『クローサー』の第7位。これはスターのネームバリューかも」

----で、どうなの?えいの上半期ベスト10は?
「う~ん。じゃあ順不同で
『エレニの旅』『パッチギ!』『Shall we Dance?/シャル・ウィ・ダンス?』
『フライト・オブ・フェニックス』『ミリオンダラー・ベイビー』
『キングダム・オブ・ヘブン』『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』
『アビエイター』『ドッジボール』『カナリア』『ビフォア・サンセット』

......あれ、11本になってる」
-----しかもバンラバラだ(笑)
                (byえいwithフォーン)

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『そして、ひと粒のひかり』

2005-07-18 14:33:29 | 新作映画
-----この映画のヒロインを演じたカタリーナ・S・モレノって、
新人なのにアカデミー主演女優賞にノミネートされたんだって?
「コロンビア人としてもコロンビア映画としてもこれは初めて。
確かに魅力的な女性だった」

-----映画はどうだったの?
「2004年サンダンス映画祭で観客賞受賞。
ぼくはサンダンスとはもともと相性が悪く、
観る前はあまり期待してなかったんだ。
ところが途中からぐいぐい引き込まれて行った」

-----どんなお話なの?
「17才の妊娠したコロンビア少女マリアが、
お金を稼ぎたいがために、アメリカまで麻薬を運ぶ
いわゆる<運び屋>になる。
その密輸の方法というのがゴムに入れた麻薬の<粒>を
62粒も飲み込み、お腹に入れて運ぶこと。
これは、途中、胃の中で破れてしまったら死が待ち受けているという
命を賭けた厳しいものなんだ。

(※少しネタバレ注)
ところが、仲間の一人ルーシーが途中、そのために死んでしまう。
恐くなった彼女は逃げだそうとするが、
もうひとりの友達ブランカは反対。
アメリカに知人はいず、やむを得ずマリアが選んだのは....というお話だ」

-----うわあ。話を聞いてるだけで、手に汗がにじんできた。
「前半は彼女の厳しい生活環境がじっくり描かれる。
ここでぼくは、この映画は彼女の青春の旅立ちを
自由への希求とともに描くのだろうと思っていた。
ところがまさか、後半、こんなにもサスペンスフルな展開になるとは...」
----えっ、サスペンス?いかにも感動ドラマっぽいけど...。
「感動は人それぞれだろうけど、しっかりしたドラマの作りにはなっていたよ。
後半は、組織から逃げ出したマリアが、
コロンビアからアメリカに出てきたルーシーの家族の家に身を寄せる。
彼らとのふれあいの中、マリアには自分を見つめ直し、人を思いやり、
自分の中に生まれた赤ちゃん(=ひと粒のひかり)を守りながら、
生きていくという決意が生まれてくる。
少し後期アメリカン・ニュー・シネマのようなテイストもあるけど、
これは<脱>が底に流れているからかも。
それにしても記憶に残るラストシーンだったよ」

                (byえいwithフォーン)

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※そう言えば、今日でちょうど「ブログ1年目」。
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『銀河ヒッチハイク・ガイド』

2005-07-17 15:02:10 | 新作映画
-----『銀河ヒッチハイク・ガイド』?
ニャんだか『スター・ウォーズ』や『宇宙戦争』に便乗してるみたい。
「いやいや、ところがこれは全世界で1500万部も売り上げている
大ベストセラーの待望の映画化....らしい」

-----らしいって?
「ぼくは知らなかった。つまりそういうこと(笑)。
しかし、ホーキング博士やポール・マッカートニー、
ジョージ・ルーカスらが魅了されたらしい...。資料によるとだけどね。
でも映画を観る限り、『ありえねぇ』連発のふざけたSFコメディ。
昔、『スター・ウォーズ』のパロディで
メル・ブルックスの『スペースボール』というのがあったけど、
ノリはあれに近いかな。
なにせ冒頭から地球が一瞬にして消滅。
それも太陽系を通る銀河バイパス建設のため。
運命のいたずらで“最後の地球人”となった
平凡なアーサー・デントは、
宇宙で生き抜くサバイバル術とクールな風刺に満ちた
銀河系最大のベストセラー<銀河ヒッチハイク・ガイド>を手に、
広大な宇宙へ旅に出る....というもの」

-----オモシロそうじゃニャいの。
「好きな人にはたまらないかもね。
でもまともなSFを期待すると、頭にくること間違いなしだけど(笑)。
この原作、何度も映画化の話が持ち上がって、
モンティ・パイソンのメンバー、テリー・ジョーンズやテリー・ギリアムが
監督の候補に挙がったらしい。
さらにはアイヴァン・ライトマン、モンキーズのひとりマイク・ネスミスも
それぞれ映画化しようとしたらしい」

-----映画のテイストが見えてきた気がする。
「おそらく、そのイメージ間違ってないと思うよ。
細かいエピソードをいろいろ喋ったらキリがないけど、
途中、『惑星作り』を見学するという壮大(?)な映像が出てくる。
演じているのが『ラブ・アクチュアリー』で往年のロックスターを演じたビル・ナイ。
ぼくはここが一番楽しめたね」

                (byえいwithフォーン)

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『奥さまは魔女』

2005-07-16 15:06:03 | 新作映画
-----これって、あの「奥さまの名前はサマンサ」の?
「そう、その昔とても人気があったTVドラマの映画化。
といっても、それをそのままスクリーンに持ってきたわけじゃない。
落ち目のスター、ジャックが、
TV『奥さまは魔女』のニューバージョンのダーリン役で復活を果たそうとする。
ところが彼が相手の“魔女”サマンサ役に選んだ女性が、
なんと本物の“魔女”だったという設定」

-----なかなか考えてあるニャ。でもそんな凝ったことする意味あったの?
「そうだね。まずオモシロいのは、そのことにより二つのドラマが観られるということ。
ニコール・キッドマン扮する主人公の“魔女”イザベルのファッションが、
現代のものとTV番組で着用する60年代のものと、二つ登場。
映画は後半、現実と幻想が入り混じった展開となるんだけど、
そこでもこの二つのファッションが効果的に作用して、
違和感なくファンタジー世界の中に入り込める。
ファッション・コラムニストの中村孝則氏いわく
『約9割がニットのコーディネート』
しかも『そのタイトでキュートな着こなしこそ、
かつてオードリー・ヘップバーンの得意としたコーディネート』なんだって」

-----ふうん。あっ、これか?
セーターやカーディガンの襟から、シャツの襟をピント立てて、
セーターの裾からもシャツの襟を出している...。
「そう。このニコール・キッドマンが実にキュート。
同じく魔女を演じた『プラクティカル・マジック』とは段違い。
監督が『めぐり逢えたら...』などで知られるノーラ・エフロン。
当代きっての恋愛映画の名手が手がけたということも、その理由のひとつかも。
脇を固めるイザベルの父役マイケル・ケイン、
大物女優エンドラを演じるシャーリー・マクレーン。
そしてダーリン役のウィル・フェレルと、
それぞれの持ち味を十二分に引き出しながら、
くすぐるような笑いととろけるように甘いロマンスが融合した、
ロマンチック・コメディのお手本ともいうべき
楽しいウキウキする世界を作り出している。
あっ、それと嬉しいのがTVの収録現場を覗けること」

-----収録現場ってオモシロいの?
「このドラマは『フレンズ』なんかと同じシット・コメディ。
つまりスタジオに観客を入れ、その前で俳優が芝居を演じるんだ」

-----えっ?それってまるでバラエティみたい(笑)。
「昔、オヤジが『奥さまは魔女』で客の拍手や笑いが入っているのをさして、
『アメリカの劇場はさすがに大きいなあ~』なんて言ってて、
ぼくは子供ながらに
『それはないんじゃないの。あの拍手と笑いは後で入れてるんだよ』
なんて知ったかぶりしてたけど、結果的にはオヤジの方が正しかったわけだ(笑)。
あっ、話変わるけど、この映画の中で
『シェールがまた新しい曲を出した』というセリフが出てくるけど、
これって『イーストウィックの魔女たち』でシェールが魔女を演じているからかも。
あまりにも唐突だったものね」

----その締めもけっこう唐突だよ(笑)。
                (byえいwithフォーン)

※チャーミング度

※おまけ=日本のTV放映でオープニングに流れたナレーション

「奥さまの名前はサマンサ。そして、旦那さまの名前はダーリン。
ごく普通のふたりは、ごく普通の恋をし、ごく普通の結婚をしました。
でも、ただひとつ違っていたのは、奥さまは魔女だったのです-------」


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『私の頭の中の消しゴム』

2005-07-15 01:05:50 | 新作映画
------すごいタイトルだニャあ。
「そう言わないでよ。これは若年性アルツハイマーのお話。
つまり、自分の頭の中の記憶が消しゴムで消されていく....
そういう意味なんだから」

------これって韓国映画だよね。
今年は“記憶”をテーマにした映画が多いよね。
「うん。『エターナル・サンシャイン』
『きみに読む物語』『50回目のファースト・キス』、
そしてこの作品だ。
でも、これが他の映画と違うのは、
最初は普通に出会った恋人たちが結婚をし、
やがて妻が発症し、その症状が重くなっていくと言うところにある。
その<幸せの落差>を強調するため、
前半はミュージック・クリップとまではいかないにしても
時制を無視したファッショナブルな映像のつなぎによって
ナンパにも近い二人の出会いをリズミカルに描いてゆく。
『ふたりの5つの分かれ路』じゃないけど
音楽にもカンツォーネを使っていて、
恋の炎を情熱的に謳いあげている」

-----物語はどんな風に展開するの?
「う~む。これは驚きも何もないね。
結婚した二人に、突然訪れる不幸。
その病気の特性から、妻は最近のことから順に忘れてゆく。
そのため昔の恋人を、いまの恋人と勘違いしてしまう。
しかし、ここに至って『あれっ?』」

-----えっ。どうして?
「この話、どこかで観たことがある....と。
そう、これは数年前の永作博美主演のテレビドラマ
『Pure Soul~君が僕を忘れても~』に基づいて作られていたんだ」

-----そう言えば、そんなニュース流れてたよ?
記憶にないの?もしかして....いやいや。
「でもあのテレビだと12回くらいは続いていたわけで、
それをここでは2時間弱に収めようとしている。
どうもバランスが悪い気がしたな。
妻がアルツハイマーと分かってから、
妻は自分の愛さえ」も消えていくことを恐れ、
夫はそれでも自分が彼女の面倒を見ようと思う...といった二人の葛藤や、
さまざまな<事件>のディテールが描き切れていない。
そのため思ったほど泣ける映画にはなっていなかったね」

-----でも、それでも観るべきところはあったでしょ?
「うん。ひとつにはチョン・ウソンの演技。
涙を隠すために彼はサングラスをかける。
その状態で、泣いていることを表現するんだからこれはすごい。
唇の右上がぴくぴくして、喉仏が上下する。
こんなのいままで観たことがない。
それとエンディングの前のコンビニのシーン。
これから観る人のために詳しくは言えないけど、
この現実でありながら幻想的な美しいシーンで
ソン・イェジンが言う『ここは天国ですか?』には胸が詰まった。
こういうシーンを観ると、やはり韓国映画は巧いなと思うよ」

                (byえいwithフォーン)

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『アイランド』

2005-07-14 00:07:28 | 新作映画
-----『アイランド』って監督がマイケル・ベイだよね。
ということは今回も超大作だ。
予告を観る限りでは<クローン>をテーマにしてるみたいだね。
「うん。舞台は大気汚染から守られた清潔な都市空間。
そこで暮らす人々の夢は,地上に残された最後の楽園『アイランド』に行くこと。
日々行われる抽選に一喜一憂していた彼らだったが、
主人公のリンカーンは,変化のない日々に飽き飽きしている。
そんな中,彼が知ってしまった真実、
それは自らの存在さえも根底から覆すもの。
そう、自分たちは臓器を提供するために生かされているクローンだったのだ!」

-----ということは『アイランド』行きというのは嘘で,
彼らは臓器提供の後、葬り去られてしまうということか。ひどいニャ。
でも、こういう“人間そっくりに造られたものの哀しみ”って
どこかで観たことがあるような...。
「レプリカント。『ブレードランナー』だね。
でもあそこまでの深みはこの映画にはなく,
中盤からは,追いつ追われつのアクション映画に形を変えてゆく。
特にハイウェイでのチェイスシーンは,
『バッドボーイズ2バッド』の変型焼き直し。
追ってくる車めがけてトレーラーから積み荷が次々と転がり落ちてゆく。
さらには、車がビルの壁をぶち破って中に突進していくシーンとかまであって,
監督は違うけど、こちらは『リーサル・ウェポン4』を思い出した」

------ニャるほど。どこかで観たカーアクションのオンパレードってわけだ。
ドラマの方はどうだったの?
「施設では主人公たちへの教育が15歳段階でストップ。
性への興味も芽生えないように操作されている。
そのため、彼らクローンは全体的に子供っぽい。
ま、そこに自我への悩みが希薄なことへの整合性を出しているんだろうけど,
あまりにも、ツッコミどころが多すぎる」

-----たとえば?
「初めて居住空間の外に足を踏み出した主人公たち。
ところが彼らは、まったく迷うことなく次々と逃げ道を見つけしてゆく。
これは中盤以降,ふたりが人間社会に飛び出してからも同じ。
超高層ビルが立ち並ぶ街角なんて初めて見るはずなのに,
どこにどう逃げればいいかが全部分かっている。
しかもその超高層ビルから墜落しても骨折一つ負わない。
『オモシロければ細かいことは言わない』主義のぼくでも
さすがにこれはないなというシーンが続出。
第一これじゃ、いくつ命があっても足りない」

-----でも俳優とかは豪華だよね。
ユアン・マクレガーにスカーレット・ヨハンソン。
ショーン・ビーンやスティーブ・ブシェーミも出ているよね。
「ユアン・マクレガーのファンにとってはおいしいかも。
『スター・ウォーズ』などのアクション・スターとしての側面と,
『恋は邪魔者』路線に繋がる横柄なナルシストの金持ちを演じる演技派の側面、
両方のユアン・マクレガーを楽しむことができる。
スカーレット・ヨハンソンは彼と行動を共にするヒロインのジョーダン。
ショーン・ビーンはクローンの管理者メリック。
スティーブ・ブシェミは二人の脱出を助ける研究員マッコード役だ。
でも、今回のもうけ役は追跡隊を率いるローレントに扮したジャイモン・フンスー。
象牙海岸でつらい過去を持つローレントの決断が,
クライマックスで大きな意味合いを持ってくる。
うん、これは期待してもいいと思うよ」

                (byえいwithフォーン)

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※今回、マイケル・ベイ監督作品では初めて製作から
ジェリー・ブラッカイマーが外れてました。
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