<トラットリア ブカ・マッシモ>でランチをしたぼくらわ もうとっくに終わっているけど 日本橋高島屋に移動して <山口蓬春展 新日本画への飽くなき挑戦>を見たのだ
画室の再現があって お写真がOKだったのだ
ぼくのいない写真も載せるのだ(クリックすると大きな写真で見れるのだ)
素晴らしい作品が展示していたけど 今回わ えこうに感想を任せるのだ
日本橋高島屋 <山口蓬春展 新日本画への飽くなき挑戦> 終了しました
※終了した展覧会なので、HPはないようです。
展示構成
Ⅰ やまと絵の頂点へ
Ⅱ 蓮春美への飛躍
Ⅲ 南方へ
Ⅳ 蓬春モダニズムの展開
Ⅴ リアリズムの追及
Ⅵ 新日本画への昇華
エピローグ 蓮春へのオマージュ
画室再現
高島屋所蔵の山口蓬春作品
展示していた作品の大半は日本画ですが、洋画や山口蓬春が撮った写真なども55点展示しており、半数は山口蓬春記念館の作品でした。
気になった作品
3.小路
油彩画で後期印象派のような点描で森の中の小道を描いている。山口蓮春は東京美術学校の西洋画科に入学し、二科展に入選するなどしたが、日本画の才能を認められ日本画科へ転科し、そこで指導にあたったのは、松岡映久だったそうです。
10.秋二題
前年の卒業制作を再構成し、二曲一双の屏風に仕立て直した作品で、右隻には薬師寺の塔が見える奈良の新秋の農村を、左隻に大きく取った空には三日月を配し、晩秋らしい寂しさを漂わている。
15.那智の滝
神社の縁起や霊験を説明する宮曼荼羅の形式にのっとり、画面下から神社の後ろの桜、滝の下の方は新緑、上部には黄色に輝く紅葉、そして滝の上の湖には雪山が描かれ、1つの画面に春夏秋冬のすべてがが描かれたいた。
16.扇面流し
二曲一隻の屏風で、扇が流れる川の色は上の方はを金泥、一方、下の方は銀泥と分けて描いていて、デザイン的。流れる扇面は、伊勢物語が描かれているそうです。
17.夏雨秋晴
左隻には赤と黄色の紅葉、黄土色の山の秋、右隻には水墨で雨にかすむ竹林を描き、空気感と適度に湿度を感じる右隻がいい。
19.夜桜
大きな枝の下から霞の半月が顔を出す。月に照らされ群青が使われている可愛らしい蕾ががいい。
28.夏の印象
2011年に見ていて嬉しい再会。画面の周りを囲む朝顔の葉や海の色を思わせる朝顔の花は、輪郭線と色が合ってなくてずらして描いていて、風に揺れているように見える面白い作品で、朝顔の周りの中には、海と形のキレイな南洋の貝が描かれている。
あと近景の白いテーブルの上に置かれた涼し気な白と青系(青、緑など)で描かれた市松模様の柄の麦わら帽子がすごくいい。
30.望郷
解説には、こう書かれています。
『1951年(昭和26年)、上野動物園にやってきた愛らしい白熊を見に行き、画題に選んだ。自然環境下では、北極の白熊と南極のペンギンが同じ空間にいることはないが、蓬春は両社が共存する動物園のあり得ない光景を、彼らが生きるべきはずの氷原に置き換えた。昭和20年代に始まった色と形の追及に加え、白熊の郷愁も盛り込まれている。』
ちょこんと座るシロクマと、ペンギンが可愛らしいと思うが、ともに同じ方向を見ていて故郷を思い出して向いていると思うと少し複雑な気分になる。
あと、シロクマはあえて荒く塗って毛の質感をだしているのがいいし、氷の大地の白とグレー縦じまのようにしているのも良かった。
以前、東山魁夷が所蔵していて今回の展覧会のメインビジュアルになっているペンギンが3羽の<小下絵>、ペンギンのいない<小下図>を含め3点展示は初めてだそうです。
42.花菖蒲
金色に輝く背景に青、白、白と紫の5本の花菖蒲が光琳のようにリズムよく配されている。花菖蒲は、もし触れたた花粉が付きそうな感じに描かれていて良かった。
44.夏影
緑の葉が生い茂る画面に、白い花菖蒲と水色の紫陽花が描かれ、特に紫陽花が素晴らしく蕾の緑から青へと変わるようなグラデーションが美しいし、岩絵具の粒子が残っていて煌めく濃い葉の緑もいい。
46.陽に展く
金泥を背景に大輪のヒマワリが描かれ、上に3つは元気に咲き、下へ行くにしたがって頭を垂れヒマワリが朽ちており、人生または老いを表しているのかと思った。
あと、<伊都久嶋>や、<冨貴花>も良かった。
今回作品を載せてないので、展覧会のチラシの画像を載せます。(クリックすると大きな写真で見れます。)
おそらく<夏の印象>くらいしか山口蓬春の作品を見たことがなかったが、今回まとめて見ることが出来て良かったし、山口蓬春の作品が好きになりました。
ちょっと多いですが、いつか葉山の山口蓬春記念館にも行ってみたいと思いました。
今回も素晴らしい作品を見ることが出来たし、美味しいものも食べることが出来て大満足でした。
ありがとうございました。