<慶屋>でランチをしたぼくらわ 竹橋に移動して 東京国立近代美術館で開催中の<菱田春草展>の『前期展示』を見たのだ(※前期展示わ 10月13日までなのだ)
ぼくが気になった作品をご紹介するのだ
重要文化財の作品<王昭君>なのだ
1番左にいるのが王昭君で 解釈が間違っていると思うけど 画面左から右にいくにつれて ぼくにわ 女性たちの表情が悲しんでいるのでわ なく ちょっと他人ごとにような感じに思えたのだ
前期展示の<白き猫>なのだ(※部分画像なのだ)
なんとなくだけど ぼくわ この作品を見て 白い猫の表情わ 人間ぽっく感じられたのだ
前期展示の<水鏡>なのだ
アジサイの花が咲く泉に美しい天女様がいて 泉を見ているのだ でも 泉に映る天女様の姿わ 全部描かれてなくて 上半身わ ぼかして描いているのだ
<雀に鴉>なのだ(※画像を追記したのだ)
左隻の画像なのだ
右隻の画像なのだ
六曲一双の屏風で たくさんの雀と1羽のカラスが枝に止まっているのだ 左隻にわ カラスがいないから雀たちが楽しそうな感じがして 右隻わ 黒々としたカラスがいるから 雀の数が少ないし 緊張しているように思えたのだ
枝の表現がキレイだったのだ
あと no.97<黒き猫>と no.106<猫に鳥>わ 色の違いわ あったけど同じようなポーズだったと思うし no.104<柿に鳥>とno.106<猫に鳥>のカラスも同じような感じに見えたので no.106<猫に鳥>の作品わ 組み合わせて作った作品のような気がしたのだ
この<菱田春草展>わ 年間ベスト10候補に入るくらい素晴らしいので ぜひご覧になってほしいのだ
作品を見ていて思ったけど もし 春草が大観みたいに長生きしていたら 一体どんな作品を残していたんだろうって思ったし 早くに亡くなってしまって 残念だと思ったのだ
ぼくらわ <黒き猫>にも会いたいので 後期展示も見に行こうと思っているのだ
ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ
東京国立近代美術館 <菱田春草展> 11月3日(月・祝)まで ※前期展示は、10月13日(月・祝)まで
http://www.momat.go.jp/Honkan/hishida_shunso_2014/
公式サイト
http://shunso2014.jp/
作品リスト
http://www.momat.go.jp/Honkan/hishida_shunso_2014/hisida_shunso_2014_list.pdf
展示構成
1章 日本画家へ:「考え」を描く 1890-1897年
2章 「朦朧体」へ:空気や光線を描く 1898-1902年
3章 色彩研究へ:配色をくみたてる 1903-1908年
4章 「落葉」、「黒き猫」へ:遠近を描く、描かない 1908-1911年
作品リストには、前期後期合わせて108点を展示で、展示替えで約20点ほどが変わります。
気になった作品(※前期展示と載っているものは、10月13日までの展示)
1.海老にさざえ 前期展示
16歳で描いたもの。写実的で美味しそうと思ってしまう・・・。
5.梵天羅刹天像[模本]
双幅の掛け軸で、左は顔が3つ梵天、右は赤い肌の羅刹天で、no.6<一字金輪像[模本]>と同じように、色の薄くなった部分などを忠実に描いていた。
9.拈華微笑
解説の一部には、こう書かれていました。
『釈迦が金波羅華をつまんで弟子たちに示したところ、ただ一人摩訶釈葉だけがその意を悟り微したという仏教故事に題材を得ている。釈迦の視線の先にいる老僧が摩訶釈葉。』
お釈迦様と摩訶釈葉は、優しいお顔立ちをしているけど、その他の弟子は、考えているためか、少し怖いような顔をしていたような気がする。
10.水鏡 前期展示
解説には、こう書かれています。
『美しい天女もやがて衰える、その主題「天女哀相」を、姿を映す水を濁らせ、色の移り変わる紫陽花を添えることで表現した春草は語っている。ややひねりすぎたから、説明しないと真意は伝わらなかったのかもしれない。少し汚したり、褪せたりしているが、金を刷いた背景とパステル調の色彩で、画面は華やかだ。』
11.寒林
水墨の屏風。松や岩などを墨の濃淡のみで表し、タイトル通り、薄い(白?)の部分の画面が多く、寒そう。あと、中央にいる猿も良かった。一方は、じっとしているサルと、もう一方は、遊ぼうとしているサルがいた。
12.武蔵野
秋風にたなびく、薄などの草木の中に、一羽の小禽(雀?百舌鳥?)がポツリといる。この1羽の鳥は、何を思っているのか、春草の心境を表しているように思えた。
16.秋景(渓山紅葉)
紅葉の色がふわっとしていて、秋の風景を見ていて心地よい。右下の岩にはサルが2匹いるそうです。
ちなみに、大観によれば朦朧体は、「空気光線」を描こうとしたのが始まりだそうです。
27.羅浮仙 前期展示
28.白き猫(※部分画像) 前期展示
解説には、こう書かれています。
『10月14日の日付のある母校の同窓会への寄贈書が付属しており、伝承からは1901年10月であったと推定されている。春草の描いた中でもっとも凛々しい印象を与える猫だ。すっと吊り上った眼をのぞき込むと、白いハイライトが細微に描き入れられている。尻尾が黒く、頭に黒い円形のぶちがある白猫は、中国・北宋の徽宗が描いた猫図に倣ったものだとみられる。』
29.瀑布(流動)
たぶん滝(水)の部分は素地のまま、もしくは薄墨していると思う。周りの岩の部分は、黒々しているから、より滝の水の勢いがあるように見える。
30.月夜飛鷺(陸離)
月夜の明かりに照らされる6羽の鷺の白とも、銀ともいえぬ羽の色が美しい。
33.王昭君 <重要文化財>
解説には、こう書かれていました。
『中国・前漢の元帝の時代、後宮から女性を差し出すにあたり、最も醜い者を肖像画で選ぶこととなった。選ばれたのは絵師に賄賂を贈らなかった美しい王昭君。元帝は驚いて策を講じようとしたが時すでに遅く、王昭君は匈奴(きょうど)に嫁すことになった。ひとり離れて左に立つ女性が王昭君。華やかな色彩、ハイライトをほどこした量感表現、加えて巧みな暈しが滑らかな質感を生み出し、独特の夢想的な雰囲気をかもしている。いわゆる「朦朧体」の試みがもたらされた実りのひとつである。』
34.霊昭女(端妍)
36.春日
木の下にいる眠そうな猫で、丸まっているが、no.28の<白き猫>と同じ模様なので、同じ猫なのかも?
37.菱田春草・横山大観 秋草
解説には、こう書かれています。
『春草が右隻、横山大観が左隻を描き、一双とした屏風。両者とも銀屏風にススキと紫苑(しおん)を描き、紫苑の葉には金泥で葉脈をひく。銀屏風といえば、酒井抱一≪夏秋草図屏風≫(東京国立博物館)が、思い浮かぶが、本作品も琳派を強く意識した表現である。同じススキと紫苑のモチーフとしながら、春草と大観とでは表現の狙いが異なるようだ。』
右の春草の方が好みでした。
38.白牡丹
百花の王にふさわしい。金箔の上から描かれた立派な白牡丹、葉にはたらし込みをしているみたい。画面右上には虫も飛んでいた。
43.弁財天
弁財天のお顔が、インドっぽい顔立ちになっていた。解説には、インド滞在中のインドのサラスヴァーティー神の図像を参考に描いたものだそうです。もしかしたら、弁財天の持っている楽器もインドの楽器かもしれないと思いました。
47.鹿 前期展示
水面に上に立ち、自ら映る姿を見るシカが、ちょっと不思議そうな顔をしていたのが印象に残る。
54.富士山 前期展示
富士山って、私の中でははっきりと描いているイメージがあるのだが、この作品はぼやっとしている富士山が描かれていて、ちょっと面白い。
57.春丘
71.雨中牡丹
白い牡丹の花びらが、雨に打たれたからか、水色がかって見えて美しい。
77.椿に猫
ちょっと悪いことがに聞こえるかもしれないが、印刷したかのような椿の木や花が印象的。
81.落葉
87.落葉[未完] 9/23~10/5、10/15~11/3までの展示
落ち葉はなく木々と大地の輪郭のみ、右隻に手前に見える木々や葉は、細部まで描かれいて、行程が分かるのでいい。
88.落葉 <重要文化財> 前期展示
左隻の画像
右隻の画像
解説には、こう書かれています。
『木立は静けさに満ち、落葉の上に降りた2羽のヒガラがかすかな音を響かせている。雑木林をやや俯瞰した構図で、地平線は画面上辺を超えた先にあるようだ。根本しか見えない木々は奥へ行くほど淡くコントラストを減じ、地面にふりつもった落葉とともに背後の地に溶けこんでゆく。この表現が本作品に独特の夢幻的な広がりをもたらしている。
本作品の制作談で春草は、「それにつけても速やかに改善すべきは従来のゴツチヤにされて居た距離ということで、これは日本画も洋画と同様大に攷へねばなるまい。[・・・中略・・・]この大切な法則が動ともすると画の面白味といふことゝ矛盾衝突することから遂ひそれの犠牲となつて了ふ『落葉』にもさうした場所が多かった。」と述べた。』
91.落葉
二曲一双の屏風で、重要文化財の作品より、こちらの作品の方が好みかも?
98.黒猫(※部分画像)
柿の枝の下にいる黒い子猫。立ち姿がたどたどしくて可愛いが、毛が逆立って警戒しているように思えた。
103.柿に猫
no.98の<黒猫>の成長した姿が描かれていると思った。
美の巨人や、日曜美術館で取り上げられたから、より混雑すると思いますが、この展覧会は見に行くべきだと思います。15日からは、重要文化財の<黒き猫>も展示されますし、オススメですよ。
あと、ミュージアムショプにある<黒き猫>と<白き猫>の小さなぬいぐるみも可愛かったですよ。
今回も素晴らしい作品を見れましたし、美味しいものを食べることが出来て大満足でした。
ありがとうございます。
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