どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『鳥獣戯画-京都 高山寺の至宝- <前期>@東京国立博物館』なのだ

2015年05月27日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

ぼくらわ トーハク(東京国立博物館博物)で開催中の<鳥獣戯画-京都 高山寺の至宝->『前期展示』を見に行ったのだ(※今わ 後期展示で ほとんどの作品が展示替え・場面替えになっているのだ)



ぼくが気になった作品をご紹介するのだ

国宝<鳥獣戯画 甲巻>なのだ(※画像わ 部分画像なのだ)




鳥獣戯画わ 明治のころまでわ 希望すればだれでも見れたそうで 結構痛んでいたみたいで 約100年ぶりの修復した後での展示だったのだ 料紙わ そんなにいいものを使っていないそうなので 遊びのように戯れで描いたみたいなのだ

4巻の中で 甲巻が1番有名っていうのもあるけど ぼくにとって 動物が擬人化しているこの巻物が 親近感を覚えたし 1番面白かったのだ

気になったのわ 的当てをしている場面の 的の前にいるキツネで 尻尾を抱いているんだけど 尻尾から 煙みたいなのが見えたので それわ なんだろう?って思ったのだ

※本館特別1室で展示していた『模本』の画像なのだ


※追記、あとで分かったのですが、尻尾の先から出ている狐火で、的の周りを明るく照らしているそうです。


国宝<鳥獣戯画 丙巻>なのだ

前半が人物戯画で 後半が動物戯画が描かれいるけど この巻物わ もともと裏表両方に描かれていて それを『相剥ぎ』をして 裏表をはがして1つの巻物にしているそうなのだ 証拠に 烏帽子の黒く塗られた後が 逆側にも残っているのだ

ぼくらわ 『相剥ぎ』って言葉自体わ ギャラリーフェイクで知っていたけど 実際にされた作品を見たのわ 初めてだったのだ

あと 鳥獣戯画の解説パネルと同じものが作品リストにも載っているので 待っている間に読んでおいた方がいいのだ


重要文化財<白光神立像>なのだ

髪の毛と口元以外 白一色で うっとりするほど美しい神様の像なのだ もともとの色の違いか 汚れなのか分からないけど 同じ白でもお顔と衣の色が違っていたのだ


国宝の<鳥獣戯画>を見るために かなりの時間を要したけど ぼくわ 初めて見れたし 楽しくて ほっこりしたのだ 今わ 場面替えをして 後半部分の展示で もっともっと行列になっているみたいだけれど 後半の場面の方がもっと面白そうなので興味がある方わ ぜひなのだ

あと ツイッターなど読んでいて思ったけど あんまり待ちたくない人わ 思い切って 朝の早い時間たとえば 8:30くらいとかに行って 開館と同時に『甲巻』の展示を見たら きっと待つ時間わ 少なくなる気がするのだ




ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ

東京国立博物館 <鳥獣戯画-京都 高山寺の至宝-> 6月7日(日)まで

http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1707

公式サイト
http://chojugiga2015.jp/

作品リスト
http://www.tnm.jp/modules/r_exhibition/index.php?controller=item&id=4233




展示構成

第1章 高山寺伝来の至宝
 1-① 高山寺伝来の白描図像
 1-② 高山寺石水院の栂尾開帳

第2章 高山寺中興の祖 妙恵上人
 2-① 妙恵上人の横顔
 2-② 天竺を目指して-釈迦追慕と天竺憧憬
 2-③ 妙恵上人と仏法-密教と華厳の融合
 2-④ 祖師のおもかげ-国宝華厳宗祖師絵伝

第3章 国宝・鳥獣戯画
 3-① 鳥獣戯画が生まれた背景
 3-② 鳥獣戯画のすべて

私が見た前期展示は、絵画、書、絵巻など約80点が展示しており、前期と後期で、ほとんどの作品が展示替え、絵巻は場面替えがありました。


気になった作品

5.阿弥陀鉤召図 ※展示終了

阿弥陀如来、観音菩薩、勢至菩薩が、嫌がるそぶりを見せる僧侶の首に縄をかけ、引っ張っていて見ていて面白い。右側の2体の仏様は微笑んでいるが、左側にいる仏様は、口をへの字にして少し辛そうな印象。


24.獅子・狛犬 重要文化財

頭に角があるのが狛犬で、角のないものが獅子。この展示だと、吽形が狛犬で、阿形が獅子、可愛いし尻尾も特徴的でした。


25.明恵上人(樹上坐像像) 国宝 ※展示終了


解説には、こう書かれています。
『明恵が高山寺の山中で座禅する姿をとらえた画像。画中には、上人を見つめる一匹のリスや、樹間を飛び交う小鳥たちが描かれる。人もまた自然の一部であることを改めて気付かせる、日本肖像画史上屈指の作。』

この画像だと見づらいですが、左側の上に伸びる幹の上部にリスが描かれています。


43.釈迦如来立像 重要文化財

シンメトリーのような衣文が美しい仏像。照明のせいか、白毫がすごく光って見える。


48.白光神立像 重要文化財

解説には、こう書かれています。
『嘉禄元年(1225年)に、高山寺の鎮守として勧請された白光神の像。白一色の姿は、永遠の雪をたたえた、インド北方のヒマラヤを神格化したもの。本像もまた妙恵上人独自の発案によるもので、仏師は湛慶(たんけい)と考えられる。』


105.華厳宗祖師絵伝 義湘絵 国宝(※部分画像) ※展示終了 


新羅国の華厳宗の祖、義湘と彼を支えた善妙という女性の物語で、クライマックスの善妙が海へ身を投げ、龍になる場面と載せた画像の義湘の乗る舟を助ける場面が良かった。

なんとなくだが、龍は荒々しくなく、優しそうな感じに見える。

114.鳥獣戯画 甲巻 国宝(※部分画像) ※場面替え




解説には、こう書かれています。
『動物を擬人化し、さまざまな遊戯や儀礼に興じる様を描く甲巻は、鳥獣戯画4巻のうち最も知名度の高い巻です。甲巻に描かれる兎、蛙の相撲、兎と蛙が猿を追いかけるシーンなどは、誰もが一度は目にしたことがあるでしょう。甲巻には兎、蛙、猿に加え、鹿、狐、猪、猫、鼠、鼬、梟といった、実に11種の動物たちが登場します。いずれ甲巻が描かれた平安時代に、日本で目にすることが出来た動物たちです。』

前にテレビでやっていたのですが、甲巻は前半と後半で筆致が異なり、もともと二巻本だったそうです。前半部分の第一紙から第十紙の下の方に、ノコギリの刃のように半月形の傷がずっと連なっており、火災か何かで一部破損していたそうで、後半部分の傷のないものと付けたそうです。


115.鳥獣戯画 乙巻 国宝 ※場面替え

解説には、こう書かれています。
『動物図鑑のような乙巻には、16種の動物が描かれてます。親子連れの動物たちが多く見られ、動物の子どもたちが実に愛らしい仕草をみせています。前半は、馬、牛、鷹、犬、鶏、鷲、隼といった日本に生息している動物が描かれています。後半には、犀(さい)、麒麟(きりん)、豹(ひょう)、山羊、虎、獅子、龍、象、獏(バク)といった、日本には生息しない、あるいは、空想上の霊獣を描きます。』

甲巻の後半部分を描いた絵師と同じ人が描いたような気がしました。


116.鳥獣戯画 丙巻 国宝 ※場面替え

解説には、こう書かれています。
『前半は「人物戯画」、後半は「動物戯画」からなる丙巻。「人物戯画」は、人間による囲碁、双六、耳引き、首引き、目比べ、腰引き、闘鶏、闘犬を、「動物戯画」は、擬人化された動物による競馬、祭礼、蹴鞠、験競べなどを描きます。今回の修理のより、料紙の裏表に「人物戯画」と「動物戯画」がそれぞれ描かれていたことが判明しました。』

甲乙巻から数十年後に描かれたみたいです。


117.鳥獣戯画 丁巻 国宝 ※場面替え

解説には、こう書かれています。
『丁巻は人物が主体の巻です。甲巻や丙巻に描かれているさまざまなモティーフを踏まえ、験競べ、法会、流鏑馬、田楽、毬打(ぎっちょう)、木遣り、再び法会、石合戦、牛の暴走などが描かれています。墨線は太く、淡く、かなり速いスピードで筆を走らせています。おおらかともいえるこうした線描は一見すると稚拙な印象を覚えますが、よほど腕に覚えがなければ、ここまで思い切った線は引けないでしょう。画面の随所に、絵師の隠れた技量がほとばしっているようです。』


118.鳥獣戯画断簡

甲巻第16紙の前に位置づいたものとみられる断簡で、カエル、キツネ、サルが祭礼の行列をしている。キツネとサルは葉っぱの帽子をかぶって可愛い。

鳥獣戯画は、紙をつなぎ合わせているので、その糊が100年ほどで効果を失ってしまうので、その時バラバラになってしまったものが断簡になったのでしょうね。


119.鳥獣戯画断簡 ※展示終了

サルがキツネに乗り、ウサギがキツネ?に乗りレースをしている。見分しているカメ、ツル、アヒルは、現状の甲巻に見られないそうです。


120.鳥獣戯画断簡 ※展示終了

アメリカからの里帰り品、個人像なので、そんなに見る機会がないのでは?躍動感のあるシカに乗っていた?サルが落ちた場面で、ウサギと別のサルが介抱している。


121.鳥獣戯画断簡 ※展示終了

甲巻、サル、キツネ、ネズミ、カエルが何かを見物していると思われる場面。カエルの親子の肩車が微笑ましい。


4年の修復を経ての<鳥獣戯画>の展示で、2007年に見て、8年振りで再会。さすがにゆったりは見れませんでしたが、満足でした。

でも、少し見足りない気もあったので、模本ですが、本館特別1室に甲巻は全部と、乙丙丁巻は、部分ですが、展示しているので、特別展を見た後にご覧になってみてはいかがでしょうか?



その後 ぼくらわ 本館特別1室に展示したいた明治時代に描かれた<鳥獣戯画>の『模本』を見たのだ

ぼくらが見た前期でわ 見れなかったけど やっぱりこの部分が1番良かったのだ


他に えこうが撮った写真も載せるのだ






『模本』わ フラッシュしなければ写真撮影OKなので 気に入った部分を撮ってみるのもいいと思うのだ


この後わ 稲荷町方面に移動して ぼくらのお気に入りのお店の<ハリマ・ケバブ・ビリヤニ>で遅めのランチをしたのだけれど そのことわ また 今度書くのだ