どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『マグリット展@国立新美術館』なのだ

2015年05月12日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

<若冲と蕪村>を見たぼくらわ 国立新美術館に移動して6月29日まで開催している<マグリット展>を見たのだ



今回の感想わ えこうに任せるのだ

国立新美術館 <マグリット展> 6月29日(月)まで

http://www.nact.jp/exhibition_special/2015/magritte2015/

公式サイト
http://magritte2015.jp/

作品リスト
http://magritte2015.jp/image/list_jp.pdf




展示構成

1.1920-1926 初期作品

2.1926-1930 シュルレアリスム

3.1930-1939 最初の達成

4.1939-1948 戦時と戦後

5.1948-1967 回帰

マグリットの展覧会は、2002年以来、13年振りだそうで、10カ国以上の国から約130点を展示していました。


気になった作品

22.恋人たち

室内で、男女の恋人が白い布を被って、キスをしている。解説がないので分からないが、この布は欲望を抑えているように、もしくは理性を保つため?と思えた。


23.恋人たち

こちらも布を被っているが、野外で頬を寄せ合って、鑑賞者の方を見ている。作者が意図するNo.22との違いは、なんだろう?


47.野の鍵

室内から見た風景で、割れた落ちた窓ガラスには、外の木々が写り込んでいる。この割れた窓ガラスがタイトルの<野の鍵>で、割れることによって隔たりのない空間があるように感じた。


60.禁じられた世界

ルノワールのような筆致で、明るく描かれていた。海の中にいる人魚が、ピンクのソファーに横になりうたた寝をしている。この華やかな色彩がマグリットらしくないが、良かった。


65.夢

岩の上に腰を掛ける裸婦が描かれ、その影が、まるでツインのように描写されている。眠る裸婦から出ていた分身のようでした。


79.光の帝国Ⅱ

解説には、こう書かれています。
『≪光の帝国≫という絵の中に表されているのは、[中略]夜景と、に宙に目にするような青空です。風景は夜を、空は昼を、それぞれ喚起します。この夜と昼との喚起は、私たちを驚かせ、魅了するような力をおびているように、私には思われます。私はこの力を、詩(ポエジー)と呼びます。この喚起がこのような詩的な力を持っていると私が信じているのは、何と言っても、私が常に、夜と昼とに対して最大限に関心を抱いているからです。しかしながら、どちらかが好きだと感じたことは一度もありません。夜と昼とに対するこの大きな関心は、賞賛と驚異の感情なのです。 ≪光の帝国≫についてのコメント1956年』

洞察力のない私が見ると違和感を感じなかったのだが、解説によると、昼と夜が混在している。空が昼で、木々から下が夜。たしか、前に<光の帝国>も見たことがある。


93.ゴンコンダ

たくさんの男性が宙に浮いている。「ゴンコンダ」とは、富と豪奢の空想の都、なので、この町では空を飛ぶのも普通だし、男たちが雨のように降っているようにも見える。


113.世紀の伝説

巨大な岩の椅子に上に、木で作られた椅子が乗っている。タイトルの<世紀の伝説>とは・・?岩の巨大な椅子のことか、それとも、岩の椅子の上に、あることなのか、それともそれ以外のことなのか・・・?なんだろう?


114.アルンハイムの地所

ワシが翼を広げたかのような崖があり、手前の建物の上には、ワシが産んだかのように巣の中に3つの卵が描かれていた。何を意味しているか分からないが、面白かった。


118.大家族

前に、宇都宮美術館で見た作品。海の上に大きな鳥のシルエットがあり、その中は青空が広がっている。こちらは、右向き。


123.白紙委任状

解説には、こう書かれています。
『これはアマゾン、馬に乗って進む女性です。タイトルは、空間移動に関係しています。目に見えるものは、常に他の目に見えるものを隠すことができます。女性は、4本の木を通過して、これらの木を隠します。他の木々は彼女を隠します。白紙委任状とは、彼女にやりたいようにやることを認めるものです。目に見えるものは、隠されて目に見えなくなることがあります。しかし、目に見えないものはけっして隠されません。それは、おそらく無視されるのです。現れないのです。 1966年の「ライフ」誌のインタヴュー』

この作品は、もう何度も見ている。


125.空の鳥

NO.118と同じような作品で、曇っている空港の滑走路の上に、大きな鳥のシルエットがあり、その中は青空が描かれ、この鳥は飛行機の代わりに飛び立とうとしているように思えた。こちらは左向きだった。

今回展示していた中で1番良かった。この鳥のシリーズが何点あるか知りたいし、すべて見てみたい。


今回は、著作権の問題もあり個別の画像も載せていないので、展覧会のチラシの画像を載せます。(クリックすると拡大します。)
   


見終わって、マグリットの不思議ワールドにやられた感があって疲れましたが、<空の鳥>などが見れて良かった。

解説は、一部しかなかったので、解らないことだらけでした。なので、想像力を働かせて見るとか、予習をした方がいいと思いますし、音声ガイドを借りた方がいいかもしれません。

私は、あまりハマりませんでしたが、マグリットの好き方は、ご覧になってみてはいかがでしょうか?


この後わ 茅場町に移動して<ラーメン雷鳥>でディナーを食べたんだけど そのことわ また 今度書くのだ