どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『エル・グレコ展@東京都美術館』なのだ

2013年02月17日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

<サボイア>でランチを食べたぼくらわ 東京都美術館4月7日まで開催している<エル・グレコ展>を見たのだ



ぼくらわ 大阪旅行に行った時にも見たんだけど その時わ 解説文も読まずに サッと見た程度だったので もう1回きちんと見ようと思ったのだ

展示内容わ 大阪と一緒で 変更点わ なかったと思うのだ

エル・グレコの本名わ 『ドメニコス・テオトコプーロス』で エル・グレコというのわ スペインの男性定冠詞『エル』と スペインに行く前にイタリアにいたので イタリア語でギリシャ人の『グレコ』からなっているみたいで ベラスケス ゴヤと並び スペインの三大画家と呼ばれるそうなのだ

追記:日本にあるエル・グレコの作品わ 国立西洋美術館と 大原美術館にある2点だけだそうなのだ



大阪の時と かぶるけど ぼくが気になった作品を 数点ご紹介するのだ

1番良かったのわ 最後に展示していた<無原罪のお宿り>なのだ


今回の目玉の作品で しゃがんで見ている人も多くいたのだ 実際わ もっと高い場所に展示していているから 教会で見ているように見えると思うのだ 

もし 会場が混んでいなかったら しゃがんで見てわ いかがでしょうか?なのだ


<悔悛するマグダラのマリア>なのだ


ぼくわ やけにこの作品に惹かれたのだ なぜか ずっと見ていたくなる作品だったのだ


<白貂の毛皮をまとう貴婦人>なのだ


他の肖像画に比べて やけの『メヂカラ』が強い印象を受けるのだ 何か気品というか 意志の強さみたいなのを感じるのだ

※追記 頭上にある赤いのわ カーネーションで 『愛の忠誠心』という意味があるそうなのだ


あと 会場内のミュージアムショップを出たら 記念撮影するスポットもあったので カメラをお忘れなくなのだ


ぼくの写っていない写真も載せるのだ(クリックすると拡大するのだ)



展示会場内わ ちょっと混んでいて 作品によってわ 人だかりが出来ていて 見づらい場所もあったけど 50点ものエル・グレコの作品に出会うことが出来て良かったのだ

特に 目玉の作品である<無原罪のお宿り>わ 素晴らしいと思うので ぜひ 見てほしいと思うのだ




ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ


東京都美術館 <エル・グレコ展> 4月7日(日)まで

http://www.tobikan.jp/museum/2013/elgreco2013.html

公式サイト
http://www.el-greco.jp/index.html




展示構成

Ⅰ-1 肖像画家エル・グレコ

Ⅰ-2 肖像画としての聖人像

Ⅰ-3 見えるものと見えないもの

Ⅱ クレタからイタリア、そしてスペインへ

Ⅲ トレドでの宗教画:説話と祈り

Ⅳ 近代芸術家エル・グレコの祭壇画:画家、建築家として

51点の作品を展示していました。


気になった作品

3.修道士オルテンシオ・フェリス・パラビシーノの肖像


解説に一部によると、『パラビシーノは、修道士にして宮廷主任司祭、フェリペ3世と4世の説教師であり、また詩人でもあった才人で、エル・グレコと親しい中にあった人物。エル・グレコの肖像画における傑作のひとつ。』

この時代の画家にしては、タッチ(筆致)が荒く描いていた。


4.燃え木で蝋燭を灯す少年


ロウソクに照らされた少年の表現が素晴らしかった。

解説によると、『後のカラヴァッジョ派の夜の室内画を先駆するような、光の劇的な効果に主眼を置いた表現力の豊かな作品。』と書かれていました。


5.白貂の毛皮をまとう貴婦人


エル・グレコの数少ない女性の肖像画のうちの1点で、エル・グレコの内縁の妻や、(存在すらしなかった)娘、スペイン王女など、モデルについては諸説あるそうです。


10.聖ヒエロムニス

解説に載っていたのだが、『砂時計と髑髏は現世の空しさ、磔刑は贖宥を表し、書物とペン、インク壺は教会法の研究と知識を表している。』と書かれていました。

大阪で見たときも思ったが、聖ヒエロムニスは、隠遁者だから、痩せ細っているイメージがあるが、この作品は、骨格がガッシリしている感じがして、私には、逞しく見える。

※追記 聖書を全部ラテン語(ウルガータ)に訳した人だそうです。


12.聖パウロ

聖人で、髪型が丸刈りで髭の姿で描かれている作品は、初めて見た。たぶん、エル・グレコの知人をモデルに描いているような気がした。

解説の一部には、こう書かれています。『新約聖書の一部をなす(パウロ)書簡の記者として表された聖パウロ。画中の書物とペン、インク壺が重要な意味を持つ、画面左手に大剣が描かれているが、これは斬首刑に処された聖パウロの殉教者としてのしるしである。』


14.福音書記者ヨハネ


顔が小さく顔の色がやけに青白いヨハネが描かている。なぜ、顔が青白いかというと、『与えられた毒杯を飲み干しながら害を受けず生き続け、さらに先に同じ毒を飲んだ二人の人物を生き返らせたという伝承に基づく』と解説に書かれており、左側の手には、毒の入った聖杯を持っている。


16.聖ペテロ

解説の一部に、『聖ペテロはキリストから教会の頭として選ばれた「第一の使途」出来リストから与えられた鍵(天国と地獄を象徴する)を持ち表されている。』


17.聖母の前に現れるキリスト


上下で明らかに色が違うが、下の暗くなっている部分は、他の主題画に基づいて加えられたものだそうです。全体のバランスを考えれば、この構図がしっくりくるが、色のバランスを考えると、上の部分だけでも良かったのかも?と思ってしまう。


18.聖アンナのいる聖家族


幼子イエス、聖母マリア、マリアの母アンナ、養父のヨセフが描かれて、皆、イエスを見つめる視線に、慈愛に満ちた表情をしているが、聖アンナだけが、無表情に思えて、違和感を感じた。


20.悔悛するマグダラのマリア


マグダラのマリアは、頭蓋骨を手元に「死」を思い、天を見上げ救済を祈っているそうです。画面左下には、マグダラのマリアの持物(アトリビュート)の香油壺も描かれていた。


29.受胎告知


ローマ滞在期の作品。エル・グレコが描いたものとは思えなかった。隣には、トレドで描かれた<No.30 受胎告知>も展示しているので、見比べが出来る。


30.受胎告知


1600年制作で、トレドの時のもの。縦長の構図が、エル・グレコらしい。

解説に載っていたが、『右にいる大天使ガブリエルは、たいてい白い服を着ているが、この作品では緑の服を着ており、マリアの服の赤と青、それぞれが引き立つように描かれている。』


33.聖衣剥奪


解説の一部に載っていたが、『トレド大聖堂にある《聖衣剥奪》は、エル・グレコの最高傑作の1つとされるが、本作品は、そのレプリカの1つとされている。』


37.十字架のキリスト (※以前、国立西洋美術館の常設で撮ったもの)


磔刑されたキリストだが、痛々しいとか、辛そうには全く見えず、むしろ神々しささえ感じる作品。国立西洋美術館の常設での展示だと、そんなに気に止めず通り過ぎるが、改めて見ると素晴らしい。


43.十字架のキリスト

no.37と同じ構図で、一回り小さいそうです。こちらの作品は緻密でスムーズな筆致が特徴的だそうです。隣に並べて展示してほしかった。


45.福音書記者ヨハネのいる無原罪のお宿り


「無原罪のお宿り」とは、聖母マリアが原罪を免れて母アンナの胎内に宿ったというカトリックの教義だそうです。


46.受胎告知

47.聖母戴冠

48.キリスト降誕


この3点は、イリュスカス(トレド近郊の)カリダード施療院の礼拝堂主祭壇を飾る作品群の一部。<聖母戴冠>は、中央に、<受胎告知>・<キリスト降誕>は、内陣の左右の側壁上部に設えたそうです。


49.聖母戴冠

no.47の縮小レプリカと考えられるそうです。聖母戴冠とは、聖母マリアが地上での生涯を終えたのち、天井での永遠の生を持った証に「天の女王」として冠を授かる場面だそうです。


50.無原罪のお宿り


この作品は、エル・グレコの亡くなる前年に完成した作品。


ほとんどの作品に解説が書かれていたり、数点の作品には、分かりやすいジュニアガイドなども用意されていたりと、作品を理解するには、良い展示会場だったと思います。

エル・グレコは、スペインの三大画家の一人ですし、素晴らしい作品が展示していたので、ご覧になってみてはいかがでしょうか?




帰りに国立西洋美術館の前を通って駅に向かったんだけど<ラファエロ展>も楽しみなのだ


ぼくの写っていない写真も載せるのだ(クリックすると拡大するのだ)




この後わ 秋葉原と 浅草橋の間にあるラーメン屋さんの<饗 くろ㐂(くろ喜)>に行ったんだけど そのことわ また 今度書くのだ