どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『白隠展 HAKUIN 禅画に込めたメッセージ@Bunkamura』なのだ

2013年02月27日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

<東京トンテキ>でトンバーグを食べたぼくらわ Bunkamuraに移動して もう終わってしまった展覧会で 2月24日まで開催していた<白隠展 HAKUIN 禅画に込めたメッセージ>を見たのだ


白隠(白隠慧鶴)さんわ 江戸時代中期の臨済宗の偉いお坊さんで 教えを伝えるために禅画を描いたそうなのだ しかも 白隠さんの描いた現存する禅画わ 1万点くらいあるんだけど 国宝や 重要文化財わ 1つもないそうなのだ

展示していた中で ぼくが気になった作品を ちょっとご紹介するのだ

<半身達磨>なのだ


彩色をしているダルマなんだけど お顔がちょっと赤みを帯びているから こんなことを言ったら 罰当たりかもしれないけど ぼくにわ お酒を飲んで 酔っぱらって いい気分になっているダルマさんを描いているように思えたのだ


<布袋解開>もいいのだ


笑っているお顔が 神様という感じでなく スケベ親父のように見える布袋様なのだ でも ずっと見ていると 和んでくるのだ 


<出山釈迦>なのだ

NO.3の作品の方で この作品わ お釈迦様の髪の毛や いろんな毛が すごくクルクルしていて すごかったのだ 隣に同じタイトルの作品があったんだけど これわ 普通に描かれていたのだ


ぼくわ 白隠さんの作品をたくさん見て思ったんだけど 晩年の方に描いた ヘタウマな作品が 大好きになったし 見ていて和める作品や ほっこりする作品も多くて 気になる絵師の一人になったので 白隠さんの作品がまとめて展示するときにわ また 見に行こうと思うのだ




ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ


Bunkamura <白隠展 HAKUIN 禅画に込めたメッセージ> 終了しました

http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/12_hakuin/index.html




展示構成

出山釈迦

観音

達磨

大燈国師

布袋

劇画

墨蹟

展示している作品は、すべて白隠さんの作品で、約100点を展示していました。


気になった作品

1.隻履達磨

入ってすぐに展示していた作品。描かれている幽霊の達磨は、薄墨で描かれ、ピアス、靴、腕輪の物体を濃い墨で描いている。

これは、西域を旅している人が達磨が亡くなった3年後に会ったそうで、片方の靴を持って、これからインドに帰ると言っていたという。その旅人が中国に帰り達磨の墓を空けてみると、からっぽで片方の靴のみが残されていたという。


3.出山釈迦

これは、修行を終えて、山から出てきたお釈迦様が描かれていて、痩せ細っていてるのですが、髪の毛などの毛が、なぜか、クルクルした青海波模様で描かれていた。

白隠さんは、お釈迦様の修行中と、出山した姿を描いていたそうです。


6.蓮池観音


以前、どこかで見たような気がする?

頬杖をつき、蓮を見る観音様の表情が物思いにふけっているように見えて見惚れてしまう。この作品は、絹に彩色して描いたものだそうです。


15.半身達磨


関東で展示するのは、初めてだそうです。背景が黒、衣が朱色(赤)、肌に色が付き、目玉が強調されているダルマで、1度見たら、忘れられないようなインパクトがあった。


21.半身達磨

40代の頃の作品で、貴重な初期作だそうです。白隠さんの晩年の作品は、いい意味でヘタウマな感じが大好きなのですが、この作品は、丁寧に描かれていて、このころは、普通に描いていたんだと、ちょっとビックリしました。


25.眼一つ達磨

妖怪のような、1つ眼のダルマが描かている。掛け軸の上に賛も書かれているが、難解な文字のため意味は分からないみたいでした。何のために1つの目でダルマを描いたのだろう?


39.布袋解開


寿の文字の入った袋を広げ、ニタリと笑った布袋様。可愛らしい感じだが、ちょっと目がいやらしい。


42.すたすた坊主


のほほんとした可愛いお坊さんが描かれている。見ていて、ほっこりする。

解説には、『白隠さんが作り出したキャラクターで、注連縄(しめなわ)をつけた姿で、寺社に代参りするといって裕福な商家の家に金をせびりに行くすたすた坊主。白隠の生きた時代こんな最下層の坊主が実際にいたという。』と書かれていました。


44.布袋吹於福
 

最近新たに発見された双幅の掛け軸。たばこの煙の中から、二八(16歳)のお多福を吐き出している。ちなみに、白隠さんは煙草が大好きだから、この作品を描いたのかも?


55.鼠大黒

たくさんの擬人化したネズミが大黒様を奉っていて面白い。これは、正月の光景のようです。パッと見て、ネズミの国?って思いました。


61.渡唐天神

天神様の衣が、『南無天満大自在菩薩』の文字で描かれているそうです。1番上は『南』、下には『無』で、後の文字は、上からほぼ順番通りとなっている。正直、解説がなかったら、全く分からないと思うくらい崩した文字だった。


75.一富士二鷹三茄子


初夢に見ると縁起のいい、一富士、二鷹、三茄子を描いているが、二の鷹は、ちょっと捻っていて、鷹の羽を2枚で表していた。


95.百寿福禄寿


百の『寿』を書体を変えて書いているそうです。前にテレビで言っていたのだが、『白隠に命令されて、福禄寿が書いた』と載っているそうです。


白隠さんの作品は、過去にほんの少し見たくらいで、今回初めて、こんなにたくさんの作品を見ましたが、見ていてなんだか楽しかったです。

見ていて和んだりして楽しいし、白隠さんの絵を通して教えも学べる展示だったと思うので、巡回予定はないみたいですが、各地に巡回すればいいのにとも思いました・・・。

現存する作品は、1万点もあるので、今回見たのは、1%くらい・・・。今回の展覧会を見て、もっともっと白隠さんの作品を見たいと思いました。


今回も素晴らしい作品を見ることが出来ましたし、美味しいものを食べることが出来ました。

ありがとうございます。