どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『生誕250年記念展 酒井抱一と江戸琳派の全貌 <第3期>@千葉市美術館』なのだ

2011年11月07日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

※このブログわ 2011年に違うサイトに載せたものを再編集したものなのだ

<ヴィレッジヴァンガード>でハンバーガーを食べたぼくらわ お店の入っている千葉パルコから5分ほど歩いて 千葉市美術館で 11月13日まで開催している<生誕250年記念展 酒井抱一と江戸琳派の全貌>『第3期』を見たのだ



ぼくらわ 『第1期』を見ているので まだ見てない『第2・3期』から展示した作品を中心に見たのだ

※前に見た 『第1期』の感想を載せるのだ
http://blog.goo.ne.jp/dolci_ekou/e/ae0bee747d32db7503778df2c459c900

その見た中で ぼくが気になった作品をご紹介するのだ

1番良かったのわ 重要文化財で 酒井抱一が描いた<夏秋草図屏風>なのだ


また 見れて嬉しかったのだ ずっと見ていて思ったんだけど この作品わ 真ん中の描かれていない部分があるけど その部分が 風神雷神が通り抜けた後のようにも思えてくるのだ


酒井抱一が描いた<風神雷神図屏風>もいいのだ(※ポストカードわ 売ってなかったので えこうが かなり前に行った展覧会の時に買ったものを載せたのだ)


光琳のわ 今年のはじめに見たけど 抱一のわ はじめて見たのだ 遠目から見ると 迫力があるけど 近くから見ると 風神雷神とも ユニークなお顔をしているのだ この作品を見ていて疑問に思ったんだけど 雷神の方が 少し上の方に描かれていたのわ なんでだろう?と思ったのだ


7階に展示していた 鈴木其一が描いた<風神雷神図襖>も良かったのだ(※ポストカードわ 売ってなかったので えこうが かなり前に行った展覧会の時に買ったものを載せたのだ)


この作品も はじめて見たのだ 絹地に描いていたから なんとなくだけど 8階に展示していた酒井抱一のものより この作品の方が より神様らしく見えるのだ しかもこの作品わ 風神と雷神で雲のかたちが違う風に描かれているのだ 風神わ 上昇気流の雲のようで 雷神わ ゴロゴロ雲だったのだ


最後わ 小さめの六曲一隻の屏風で 鈴木其一が描いた<水辺家鴨図屏風>なのだ(※この画像わ 部分なのだ)


アヒルが7羽描かれていて 左側に描かれいたアヒルが後ろ向きで可愛い姿だったのだ


この展覧会わ 13日で終わってしまうけど 酒井抱一や 鈴木其一 それ以降の江戸琳派の良い作品が多く展示しているし 2人の<風神雷神図>や <夏秋草図屏風>などをまとめて見れる機会ってあまりないので 無理してでも見に行った方がいいと思うのだ

もちろん ぼくらの オススメ展覧会なのだ




ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ


千葉市美術館 <生誕250年記念展 酒井抱一と江戸琳派の全貌 『第3期』> 11月13日(日)まで

http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2011/1010/1010.html

作品リスト
http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2011/1010/1010_list.pdf




1期は、見に行ったので、2・3期の作品を中心に見ました。


気になった作品

2.酒井宗雅 筆/ 酒井抱一 画 夢・蝶

酒井宗雅が、夢の文字を横向きに大きく書き、抱一は右側に小さな蝶を描き、右下に花押を書く。抱一の花押は珍しいそうで、花押は『抱』の文字をくずしたような感じでした。宗雅は、抱一の兄、忠以の号。


34.酒井抱一 月次図

11幅が展示していて、海外にある『12月』は展示していない。中でも、御簾の上にまとめた花飾りのようなものが描かれていた<5月 薬玉図>が良かった。


74.酒井抱一 四季花鳥図屏風

六曲一双の屏風。金地の上に細かくした金箔、銀箔?(プラチナ箔?)等を貼り付けているので、透明感のある金地に見えてキラキラしている。右隻、左隻とも草花が描かれた場所は、ほぼ同じところだった。


76.酒井抱一 四季草花金銀泥下絵和歌巻

金銀泥で四季の草花を描き、墨で「後撰和歌集」から秋の和歌を書いていた。金と銀、そして和歌の墨の色のバランスが良かった。


77.酒井抱一 月夜楓図

月に照らされ楓の葉が浮かび上がった情景を墨の濃淡で表す。葉の葉脈が金泥で描かれているので、光が洩れて葉脈に映し出されたように思えた。


83.酒井抱一 琴高仙人図

「光琳百図」にも載っていたもので、光琳も同じ作品を描いているが、こちらの方が色が濃いそうです。


86.酒井抱一 風神雷神図屏風(※このポストカードは売ってなく、以前見た展覧会で購入したものを載せました。)



左隻と右隻の大きな画像も載せます。

左隻


右隻


二曲一双の屏風。以前、この作品を見たときは、俵屋宗達や、尾形光琳の<風神雷神図屏風>を同時に見れて見比べたりしたので、あまり印象に残ってないのだが、今回、単品で見たが、作品に迫力があるように感じた。


116.酒井抱一 富峯・吉野花・武蔵野月

中央に雪の積もる富士山、左には武蔵野の月、右には吉野の桜が描かれ、雪月花と名所の三幅対で、江戸らしい「吉祥画」。抱一がその掛け軸の季節に合わせて「絵表装(絵表具)」を描いていて、抱一のものは珍しいそうです。

※「絵表装」とは、掛軸の本図以外の場所にも描くこと。


158.酒井抱一 夏秋草図屏風 <重要文化財>



左隻と、右隻の大きな画像も載せます。

左隻


右隻


解説には、銀箔地屏風の右隻に夏草を、左隻に秋草を描く本図は、当初光琳の「風神雷神図屏風」の裏に描かれた。風神の裏に風になびく秋草、雷神の裏に夕立の雨にしなだれる夏草を配した。表の光琳画を強く意識した構成である。と書かれていました。

この作品の隣りにほぼ同じサイズの下絵を屏風にした<夏秋草図屏風草稿>も展示していました。


196.鈴木蠣潭 大黒天図

はみ出すくらい大きく描かれ、この大黒様のお顔は簡略化されているが、とても親しみやすそうなお顔をしていた。


208.鈴木其一 風神雷神図襖(※このポストカードは売ってなく、以前見た展覧会で購入したものを載せました。)



左隻と、右隻の大きな画像も載せます。

左隻


右隻


8面の襖に描かれた風神雷神図。風神雷神ともに4面の襖を使っているので、対決というより空の雄大さを感じる。この風神雷神図のみ金地でなく、絹地に描かれていての抱一のより色が薄く感じるから、風神雷神ともに急に現れたような感じがした。


211.鈴木其一 水辺家鴨図屏風


六曲一隻の小さな屏風。「光琳百図」にも掲載され、この家鴨図はそうした先行作品に着想を得たものだそうです。


212.鈴木其一 龍上玉巵図

玉巵とは、中国の仙女西王母の娘。龍の頭に乗り、琴を抱く姿で描かれていた。


213.鈴木其一 昇竜図

黒い雲をかきわけ、真上に昇る龍を描いていて、この龍は小さいながらの迫力があった。真上に昇る<昇龍図>は、初めて見たかも?


246.鈴木守一 桜坊図

桜の幹や枝は濃淡の墨で描かれ、サクランボは赤で描き、良いアクセントとなっていた。


248.市川其融 百鶴百亀図

市川其融は、古河藩士で其一門。双幅で、吉祥の鶴と亀がたくさん描かれていてインパクト大。ただ、亀の方は、数が多すぎでちょっと気持ち悪かった。


<生誕250年記念展 酒井抱一と江戸琳派の全貌>は、抱一や其一、その後の江戸琳派の作品が多く展示していましたし、今の展示(3期)は優れた良品が数多く展示しているので、ちょっとでも気になっている方は、見に行った方がいいと思いますよ。

千葉市美術館では、金曜日と土曜日は、20時まで開催していますし、11月13日で終わってしまうので、ぜひご覧ください。



巡回情報

細見美術館 2012年4月10日(火)~5月13日(日)



今回も素晴らしい作品を見ることが出来ました。

ありがとうございます。