※このブログわ 2011年に違うサイトに載せたものを再編集したものなのだ
カキフライを食べたぼくらわ 千葉市美術館で11月13日まで開催中の<生誕250年記念展 酒井抱一と江戸琳派の全貌>の『第1期』を見たのだ(※展示替えが多いので ご注意なのだ)
簡単に言うと 8階に酒井抱一が展示していて 7階わ 酒井抱一から 鈴木其一や それ以降の江戸琳派の作品が 全部合わせて 200点くらい展示していたのだ 全会期だと 約330点を展示するのだ
その中でも ぼくが気になった作品を ちょっとご紹介するのだ
まずわ 酒井抱一の作品なのだ
1番良かったのわ 前にも見たことのある<白蓮図>なのだ
前にも書いたかもしれないけど この作品わ 白い蓮が描かれているけど ぼくにわ 仏様のように見えてくるのだ
<兎に秋草図襖>わ 面白かったのだ
上の画像わ 一部分なんだけど うすい板を斜めに貼って その板が強風が吹いているように見える作品なのだ この作品を見ていると どっちが先に描いているか知らないけど <夏秋草図屏風>にも似ていると感じたのだ
出光美術館所蔵の<八橋図屏風>もいいのだ
前から見たかった作品なのだ ニューヨークのメトロポリタン美術館にある尾形光琳の<八橋図屏風>を模した作品で 燕子花わ 3色で表していて デザイン性を感じるのだ
鈴木其一の<群禽図>わ 可愛いフクロウがいいのだ
左右で26羽 全部違い種類の鳥が描かれていて この2つの掛軸(双幅)を見ていると 可愛いフクロウが この集団のボスみたいに見えたのだ
あと 鈴木其一の嫡男で 鈴木守一の<白衣観音図>もいいのだ
この作品わ 普通の掛軸とわ ちょっと違っていたのだ
普通わ 掛け軸の本紙の部分(この場合わ 白衣観音)しか描かないけど 中廻しの部分にお経が描いてあったり 地(下)の部分にも白い蓮の花が描かれていたのだ
酒井抱一だけでなく 鈴木其一や 他の江戸琳派の作品がいっぱい展示していたし 11月1日からの『第3期』から 目玉作品がたくさん展示するみたいだから すごく楽しみなのだ
ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ
千葉市美術館 <生誕250年記念展 酒井抱一と江戸琳派の全貌 『第1期』> 11月13日(日)まで
http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2011/1010/1010.html
作品リスト
http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2011/1010/1010_list.pdf
展示構成
1章 姫路酒井家と抱一
2章 浮世絵制作と狂歌
3章 光琳画風への傾倒
4章 江戸琳派の確立
5章 雨華庵抱一の仏画制作
6章 江戸文化の抱一
7章 工芸の意匠の展開
8章 鈴木其一とその周辺
9章 江戸琳派の水脈
会期内に3回の展示替えがあって、私が見に行った1期では、約220点を展示。
作品は酒井抱一だけでなく、鈴木其一なども展示していたり、資料などもありました。全会期合わせると、約340点が展示するようです。
気になった作品
20.酒井抱一 松風村雨図
数え歳の25歳の時の作品、謡曲「松風」に因み、須磨の松風、村雨姉妹を描いているそうです。
色合いが似ているからか、この作品を見てなんとなくだが、山種美術館所蔵の岩佐又兵衛の「官女観菊図」を思い出した。
38.州浜に松・鶴亀図
三幅の掛軸。中央に松、右に鶴、左に亀が描かれる。ずっと見ていると、中央の松は、動物のように見えてきて動き出しそうな感じがした。
41.酒井抱一 燕子花図屏風
二曲一隻の屏風。「初期の光琳学習を象徴とする屏風」だそうです。中央に大きな余白を用いて、その周りに燕子花を描き、屏風の対角線上に蜻蛉も描かれている。この作品は、光琳と同じように燕子花の葉の色がべったりと塗っていないので風を感じる。
43.酒井抱一 鳥獣人物戯画写
カエルとウサギが、蓮の葉の的に向かって弓を競っている図。ともに、ほうけた表情が面白い。これは、「鳥獣戯画」の甲巻の賭弓の場面に淡彩したものだそうです。
47.酒井抱一 ヒポクラテス像
ヒポクラテス像は、西洋医学の祖として度々描かれる画題。洋画風に描かているため、各パーツのバランスが変かも?
49.酒井抱一 / 亀田鵬斎 賛 猛虎図
風の強い月夜の晩に、鋭い眼をしたトラが描かれている。このトラは光琳風ではなく、長崎派など多様な学習によるものらしい。
64.酒井抱一 「緒方流略印譜」
抱一編集による、光琳他の印譜。知っている<伊年>、<方祝>以外にも様々なものがあったが、文字が読めなかった。
72.尾形光琳 飛鴨図
「光琳百図」(後編上)にも掲載された図。のちに山口蓬春が入手した。2羽の飛ぶ鴨が上下に描かれていて、2羽の鴨は同じデザインで、反転したもの?
75.酒井抱一 青楓朱楓図屏風
金地の六曲一双の屏風。右隻に青楓、左隻に朱楓が描かれていて、歩きながら見ると時に移り変わりを感じる作品。左右の楓のバランスが絶妙で、青楓は朱楓の2~3倍で若々しく、逆の朱楓は少なくして色で主張しているような気がした。
78.酒井抱一 八橋図屏風
メトロポリタン美術館にある尾形光琳の「八橋図屏風」を模した作品。『伊勢物語』第9段東下りの八橋のくらりに因む図様。
41.<燕子花図屏風>の風を感じた淡い感じと違い、連続する燕子花の群生がインパクトあり。来年4月?に根津美術館で展示する尾形光琳の<八橋図屏風>と並べて見たいと思った。
87.酒井抱一 風神図
風神のみが描かれている巻物?(縦に巻かれている)落款は晩年のものだそうです。もしかしたら、このような作品で雷神のものもあるかも?
97.酒井抱一 画賛 雪月花扇面画賛文台
2枚の扇に桜、月を描き、四季に因む4首の俳句を配した文台。桜は胡粉を盛り、月は木の白さをいかし、外隈で表しているそうです。
153.酒井抱一 白蓮図
これは、何度も見ていて、大好きな作品。「本図は、草花図といういより鎮魂、再生を願う祈りの花といえよう。」と解説に載っていました。
156.酒井抱一 四季花鳥図巻(※画像は、一部分です。)
2巻にわたり花鳥が描かれた巻物。色んな花が咲いているが、燕子花と、デザイン化したような朝顔?が良かった。しいて言えば、全部を見たかった。
160.酒井抱一 兎に秋草図襖
襖の4面全体に、薄い板を斜めに重ね貼りして金泥を刷き、地とする珍しい作品で、その斜めに貼った板が強風に見えてきて面白い。
162.酒井抱一 十二ヶ月花鳥図
2月・1月
4月・3月
6月・5月
8月・7月
10月・9月
12月・11月
12幅の掛軸で、右側から1月の順に展示。終幅に「文政葵未年」と年記があり、63歳の作品。2点づつ対峙する構図で描かれている。6月の紫陽花と立葵?が1番良かった。
163.酒井抱一 十二ヶ月花鳥図屏風
六曲一双の屏風。右から1月と順になっているようだが、5月に梅雨、7月にひまわり、8月に薄など、現代とは1カ月ずれているように思うが、当時が旧暦って考えると、時期は合ってくる。1番良かったのは11月で、モコモコしたフクロウが可愛かった。
167.酒井抱一 桜に小禽図・柿に小禽図
これは、双幅の掛軸で、ともに同じ構図で、対角に枝を伸ばしている。飛んでいる場所は違うが、色違いだが小禽も同じように描かれていた。
173.酒井抱一 十二ヶ月花卉図豆画帖
小さな丸い画面に描かれた画帖。直径5センチもない小さなもので、どのような用途で作ったものなのか疑問?(スケッチ用?)
177.酒井抱一 下絵 / 原羊遊斎 作 四季草花螺鈿蒔絵茶箱
箱の上部と前面の花の盛り上がりが凄い。たぶんこれは、漆?(灰?)を何重にも重ねたものだろう。
185.酒井抱一 下絵 / 古満寛哉 作 亀蒔絵三組盃
作者の古満寛哉(こまかんさい)は、柴田是真の師だそうです。
215.鈴木其一 群禽図
30歳後半以降の作品だそうです。左右に26羽、違う種類の鳥が描かれています。双幅の丸で囲んだ木の枝(幹)がこの作品の額のように見えてくる。
216.鈴木其一 蔬菜郡虫図
なんとなくだが、若冲を思い出す作品で、きゅうりと、小ぶりな茄子が美味しそうに描かれていた。若冲の作品を見て、描いたのかも?
223.鈴木其一 藤花図
解説に「光悦の孫、本阿弥光甫(こうほ)による藤図に構想を借りる。」と書かれていました。藤の花の3つの房が美しく、長く伸びた蔓の動きに遊び心を感じる。
244.鈴木守一 白衣観音図
作者は其一の嫡男、守一。中廻しに紺地金泥経に見立てて書き、掛け軸の地(下)の部分には、白い蓮の花も描かれている。なので、描かれている白衣観音は、地(下)の描かれた蓮の花から生まれたような感じに思えてきた。
247.鈴木守一 楓桜紅葉図
双幅。右幅の石灯籠に照らされた楓の一枝のみ、鮮やかな朱(赤)で描かれていて、他の光の照らされていない楓は、影のシルエットのみ。このような描き方は、初めて見たかも?
249.市川其融 水辺菖蒲図
双幅。右には青と白、左には様々な色の菖蒲が咲いている。それは普通なのだが、背景の水(水流)の動きが大胆で面白い構図だった。
256.酒井鶯蒲 寿老図
寿老人が腰を曲げているように見えるので 3頭身くらいで可愛らしいおじいちゃんといった感じ。
「鶯蒲(1808~41)は、市ヶ谷浄栄寺の二男で、12歳のときに妙華尼の養子に迎えられ雨華庵2世となりました。」と書かれていました。
260.無款(酒井鶯蒲) 浄土曼荼羅図
色鮮やかで、細かくびっしり描かれていて単眼鏡が必須です。
270.池田孤邨 大黒図
大黒様というより、閻魔様?って思えるくらい怖い感じの大黒様が描かれている。
285.鈴木其一 朝顔・夕顔図
朝と夕を対照とさせたもので、朝顔、夕顔の構図は反転させたものとなっていた。用途は分からないが、かなり小さな作品でした。
311.鈴木其一 三十六歌仙図
以前見たもの?掛け軸の天(上)と地(下)の部分にも、幾つもの扇が描かれていて派手な感じだった。
335.山本光一 狐狸図
双幅。キツネとタヌキの化かし合いではなく、キツネがタヌキを読んでいて、タヌキがおびえているような感じがした。
あと、<夏秋渓流図>も良かった。(一部の画像)
今回、酒井抱一だけでなく、鈴木其一や江戸琳派の絵師たちの作品をたくさん見れて良かった。11月1日からの3期には、酒井抱一、鈴木其一の<風神雷神図屏風>が両方展示したり、重要文化財で尾形光琳の<風神雷神図屏風>の裏に酒井抱一が描いた<夏秋草図屏風>なども展示するので、ぜひご覧になってください。
巡回情報
細身美術館 2012年4月10日(火)~5月13日(日)
ぼくらも 『第3期』わ 絶対に見に行くのだ
↓これわ 以前 トーハク(東京国立博物館)の常設展示の時に撮った 酒井抱一の<夏秋草図屏風>なのだ
左隻と 右隻 別々にも撮ってみたのだ
左隻
右隻
↑これも展示なので 楽しみなのだ
第3期に見に行った感想を載せるのだ
http://blog.goo.ne.jp/dolci_ekou/e/7b7405d61e299ba09a147f501677842e
今回も素晴らしい作品を見ることが出来たし 美味しいものを食べれて良かったのだ
ありがとうございますなのだ
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