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ゆうゆう職場

地方公設試験研究職を勤めあげ?、70歳ころまで溶接技能検定にタッチすることができました。間質性肺炎に悩まさる欲張りです。

金属方面のお仕事ぶり

2006-05-12 22:25:58 | Weblog
を紹介しましょう。
 まず写真。およそ400倍の光学顕微鏡写真です。鉄鋼を熱処理して作った部品の断面です。日本刀で見るように鉄鋼は熱処理の焼き入れで非常に硬くなります。時代劇ドラマ・映画で日本刀がポキリと折れるのは焼き入れしたままだからです。現代の工業製品がこのような脆いモノでは一大事です。乗用車のギアがポキリと逝ってしまうように脆いモノならうかうか遠出もできません。そこで焼き入れ後すぐに”焼き戻し”を行ってタフにします。
 写真の品物もその処理がなされたことは明かですが、最表面に白っぽく見える別の相がありました。写真中の四角形はビッカース硬度計の圧痕です。柔らかければダイヤモンドの圧子が深くめりこんで大きな圧痕が作られるのです。写真では最表面が異常に柔らかいことを示しています。最初はこの白い相は何らかの操作で特別に作られたモノかと考えてしまいましたが、このように柔らかくなってしまったのは焼き入れの熱処理工程で鉄鋼を酸化させてしまった としか考えられません。熱処理屋のミスです。
 ところでこの欠陥相も白く見えますが、日本語で白がつくとどうも劣っていることを表すようです。降参の白旗、白子、白癬、白痴、白を切るなどなど。なぜでしょう・・・でも勇猛な白虎隊、源氏の白旗 は力強いのかなぁ・・・・・

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