崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

米軍駐屯

2009年12月08日 05時11分13秒 | エッセイ
世界的に米軍が散在、駐屯しているが今日本では沖縄の米軍普天間飛行場の移設問題が政治的な問題になっている。沖縄には空軍、海軍、海兵隊があり特に飛行機の騒音が問題になっている。韓国の我が故郷の東豆川には戦後最大の米軍基地が設けられいて、未だに大部隊が駐屯している。私は時々朝鮮戦争後米軍によって「売春村」になる過程について書いたように、それは戦争の産物である。東豆川は38度線南側の地点であり、対北戦略地の米軍は平和の象徴として存在している。主に陸軍の軍人は独身者であるので売春、性暴行などがたびたび発生して社会的問題になっている。しかしその部隊の移動には住民は反対する。それはすでに古くから定着していることと経済効果が大きいからである。
 日本にもそれと似ている米軍駐屯の理由がある。日本はアメリカ真珠湾攻撃によってアメリカへも大きい被害を与えて敗戦した。それでもアメリカはその日本に38度線のような悲劇的分断を設けず天皇制を認め、戦災から再建させ、そして民主主義国家作りに主力を注いていた。それは戦前日本が戦争や侵略などで占領して植民地としたのとは全く違うものであった。戦後日本人はその恩を知らず、あってはならなかった原爆ではあるが、それに対する怨念ばかりのような態度をとっている。憲法9条にも感謝すべきある。日本が軍隊を持たず米軍を駐屯させ経費の一部を負担するのは当然と言えば当然であろう。沖縄の住民に言わせると戦争に多く犠牲になり、さらに米軍による騒音に耐えらられないという。戦争の罪は大きく、深く、長い。まだ戦争賠償も完全に終わっていない。日本国民は敗戦を痛感すべき、本当の敗北主義によって平和な民主国民として生まれ変わるべきであろう。
 

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