崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

朝鮮学校問題再考

2008年10月21日 07時13分26秒 | エッセイ
 昨夜ある集まりで韓国の牧師が在日「朝鮮学校」に関して日本政府への政策提案が発表された。在日研究者が多い中、韓国からの発表ということで意味があった。学校制度と差別の問題を別にすることはできないように日本での朝鮮学校の事情に触れた。しかしそれは簡単ではない。本欄でも時々指摘したように根本的な問題は正規教育と特殊教育の差をどうするかという問題点にぶつかる。朝鮮学校は6,3,3年、正規の教育課程をもって行っている。日本政府が朝鮮学校を特殊な民族教育といって正規の学校と認めないというなら中国など外国の正規教育を認めて編入や留学も認めている現状とは矛盾する。公正とはいえない。
 ちょうど今朝の新聞には政府が各種学校を含めて認めるような教育法を改善すると報じられている。この際日本政府はこのさい在日朝鮮学校の実態を認めるべきであると私は期待する。一方朝鮮学校の側も闘争ばかりの激しさと暗さから方向を変えて差別とは別な次元で客観的な話に耳を傾ける態度を取ってほしい。そして長く持ち続けた民族教育を共生や国際化に調和する教育を行って欲しい。

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1 コメント

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多文化共生と民族教育 (鍬野保雄)
2008-10-22 01:03:26
「この際日本政府は在日朝鮮学校の実態を認めるべきであると私は期待する。」「長く持ち続けた民族教育を共生や国際化に調和する教育を行って欲しい」
韓国人牧師であり教育家からの提起に崔先生からのまとめとして受け止めたいと思います。お忙しいところをおいでいただきありがとうございました。
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