崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

ソウルの清渓川と明洞

2007年12月30日 07時53分34秒 | エッセイ
 3年ぶりに行ったソウルで一番変わったのは清渓川の復元である。以前工場から廃棄物や排便などによって黒紺色の水泡が浮かび、悪臭の強い川であったと、私はそのイメージを持っている。川には李朝時代の石橋が掛かっていた。その橋はいつの間にか将忠壇公園に移され、川は覆蓋、高架道が作られた。李明博大統領当選者がソウル市長の時この川を復元して綺麗な水が流れるようにしてソウルの観光名物になったという。公害からの環境政策として成功物語りであろう。東京都知事の美濃部氏の東京から富士山が見えるというキャッチフレーズのように韓国でもこれは先進国の政策として評価される。夜の清渓川をみに出かけた。人波には驚いたが、より異様な風景があった。それは川辺に設置されて光っている。日本の神戸で見たネオンのルミナリエのような同じものである。人波に乗せられて明洞まで歩いた。日本語で書かれた看板が多くみられ、日本語の客呼びの声も聞こえた。「ツルハシ」「まつり」という店名もみえた。間違いなく日韓は近づいている。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿