崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

李恢成の本『地上生活者』6巻(講談社)

2020年03月03日 06時27分12秒 | エッセイ

孟友李恢成の本『地上生活者』6巻(講談社)が届いた。大きいな手紙。毎年、年賀状を交換していたが今年は無消息、懸念していた。厚い本の副題が「最後の試み」となって終わりかとめぐってみると「未完」となっている。作家生活を続けていくことに心から拍手を送りたい。「在日」から「人間」へという生き方、私は尊重している。1935年生まれ、広島でも下関でも彼を招請して講演をしていただいたが、下関の在日の人びとはほぼ無反応で残念であった。朝鮮総連と民団は否定的であることが分かった。それを乗り越えて生きる作家としての魅力ポイント、我が家に泊まり、唐戸市場で野外での海を眺めながらの朝食、彼は良い印象として語ってくれた。あれからすでに大部時間が流れ、互いに高齢になった。彼はまだ健筆、私も執筆を続けている。執筆より読書が難しい。

 

 


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