崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

悪政

2006年06月29日 06時13分00秒 | エッセイ
 いわば横田めぐみ事件と直結する母子再会が昨日金剛山ホテルで行われた。悲劇から喜劇への瞬間であった。親子の再会の映像を私は純粋に愛情として見て感動した。しかし重なって送られた解説には北朝鮮の政策と謀略などのことばが加わっていた。生死も分からなかった子供に本当に会えた瞬間の喜びを含むいろいろな思いで本当に涙なくして表現できない姿である。 戦争などの時代的喜劇は実は数人の指導者や政治家によるものである。しかしそれは天災のような悪運と思われる傾向がある。恨みは個人と個人の関係でより強く感じる。横田事件は国家間の関係になっているが実は「金正日への恨み」として大きく問題になっている。戦争や植民地などに埋没された悲劇は多くある。そもそも悲劇の主役は政治家、指導者による悪政であることを認識しなければならない。

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