崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

時差

2008年09月04日 06時30分10秒 | エッセイ
 時差とは標準時間との差であり、ここイギリスは日本時間より8時間遅い。人が時差の話をすると自慢の話のように聞こえることもあるが、今はそれがただ辛い。時差を通して自分の身体がいかにリズム化されているかを大きく感ずる。単純に身体が明暗に反応するならば植物のように明暗と直接的な反応をするであろう。ただ暗くなったら寝るということになるであろう。しかし生活の時間的なリズムは明暗に合わせるのは難しいのは明るい昼と暗い夜によってリズムが形成されただけではない、自分の生活のリズム、つまり単純に明暗によるものではなく、時間の間隔によって形成された文化的リズムがあることに気が付く。人によっては自分の生活パターンがたとえば夜に仕事をして昼に寝る人もいる。ナイトクラブや夜間警備員などは明暗を超えてリズムを作る。それは明暗という自然現象に反して文化的なリズムを作っていることになる。いま時差で辛いのは自分が文化的なリズムを自然的な明暗に合わせ、新しいリズムを作っていくようなものである。夜早く寝る習慣の私はもう一つの文化的な生活リズムを作っているようなものである。

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