崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

ナイトクラブになった教会

2008年09月03日 05時30分43秒 | エッセイ
 イギリスのリーズ大学Leeds Universityで二人の方に会った。一人はギリシャ出身のリーズ大学の博士課程の学生で本欄で一回紹介したことがあるioannis gaitanidis 氏である。もう一人はリーズ大学のアフリカフランス植民地研究者のJ. House先生である。長時間のインタビューの後、彼らは本屋や図書館などを案内してくれた。私は時差もあり、朝2時間も歩いたこともあり、大変疲れたが喜んで歩いた。その途中で大学の建物の説明をしながら、ハウス先生は教会の建物を指しながら古くは教会であったが大学が売って今はナイトクラブになっているという。私は興味深々追跡質問をした。彼は教会も一つのビジネスになったように説明してくれた。
 韓国で教会を売ったとか、沖縄で墓を売ったとかいう話に嫌な感じがしたことを思い出した。歩く途中not Wealth, only Life(富ではなく、人生)と書いてあった掲示板を見たが教会の企業化と矛盾しているようである。イギリスでカトリックから「半分世俗化」して国教の聖公会が作られたが、今では「まったく世俗化」して飲屋になったのではないだろうか。イエスは「教会の中で金銭的な商いをしてはいけない」といわれたがそれはただの空虚な箇所にすぎないようになったのである。

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