崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

3.1記念式

2010年03月02日 04時57分47秒 | エッセイ
 山口県民団本部主催の3.1記念式に来賓として参加して紹介された。1919年3月1日、日本植民地に反抗して独立運動を起こした記念日である。その発端は2月8日東京YMCAであった。これは反植民地、民主主義の運動であった。式典では「独立宣言書」と在日韓国人の地方参政権への「決議文」が朗読された。その後日本に来て1年くらい住んでいる韓国人数人と歓談をした。彼らは日本での生活から日本文化論のように日本を語った。まるで40年ほど前私が日本に来て住み初めて感じた新鮮さのようなものが伝わった。
 彼らは日本の社会をマニュアル、規制、規定、法律などに縛られている官僚主義社会であり、外来の新鮮な文化が入りにくく、これからの発展は難しい国であるという。韓国に比べてスピーディーな変化が見えないという。彼らは韓国パワーを誇った。私も同感した部分が多かったが、韓国の交通事故死亡率の高さと社会福祉などの遅れを指摘した。私は上記のことが早く改善されることを常に願っているからである。
 昔日本人論の3段階とも言われている説があった。日本に来て初めは文化衝撃をうけて日本の良い点が目に入りやすく、次の段階には欠点を感じやすく、最終段階で両方ともバランスの取れた見方をするというものである。私はその段階をはるかに過ぎて鈍感な時期になっていると強く感じた。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿