崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

弟子に騙された人の話

2007年05月17日 05時44分45秒 | エッセイ
 元教員であった年輩の女性の話である。昔の彼女の学生であったという女性が尋ねてきた。突然の弟子の訪問に彼女は嬉んだ。そして古い話で師弟関係が復元され盛り上がった。その時弟子(?)の女性が先生の糖尿病について心配しながら良い治療寝具である41万円の敷き布団を売り込もうとした。先生は笑顔で弟子を帰らせたが騙されたと腹を立てた。その次の日、私は古い弟子からその事例と似ている電話を受けた。
 社会的に何かをしようとしたら何かの関係によって行動するのは人間関係の基本である。ただその子弟関係が持続している内に贈与関係や授受関係が成立する。切れた関係でその関係だけを利用する時不当な関係になりうる。この事例のように彼女が騙されたと不快感を持つのは当然である。

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