崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

復活とは

2012年04月08日 05時10分02秒 | エッセイ
 今日はイースター、復活節である。キリスト教において二大祝祭、クリスマスと一対になっているものである。イエスがユダヤ人とローマ政府によって棘冠を被せられ、十字架を背負わされゴルゴダの丘まで引っ張られ、十字架に釘付けられ犠牲になってから生き返った残酷な記念日である。そのイエスが死んで3日の後復活したという日である。死と復活、つまり死んでも死なないという不滅の信仰の根本である。古い民族宗教のユダヤ教から生まれ育ったイエスが愛、平和、信仰の世界宗教を訴えて反逆者とされ、殺された恨みの根源である。このような残酷な物語りのようなキリスト教を信仰することはなぜであろうか。釈尊のように悟って長寿した仏教とは性質が異なる。そして日本にはキリスト教がなじまない。
 復活信仰の意味は深い。不義と正義の戦いの信仰は生き方に大きい力をいただくようになる。われわれはこの世でさまざまな不義と戦わなければならない。自分では正しいと思って、信念持って行動をしても人は解ってくれない、誤解されることが多い。失望と恨みをもって悩む人が復活信仰によって救われることがある。科学的な合理的な現代人は宗教から離れる傾向があり、宗教といえばイスラムの原理主義、オーム真理教のようなことと思う人が多い。しかし世俗社会の悩み、不条理などは科学によっては救われない。復活の意味を考えてみるのも良い。
絵http://www.micnavi.jp/report/report.php?reporter_id=3&id=175
 

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