崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

草野仁講演

2015年02月09日 05時54分18秒 | 旅行
 35年ぶりに韓国から教会を訪ねて来られた夫婦を迎えて午餐中、教会のある女性が麻薬法違反の容疑者について話をした。一気に緊張して聞いた。釜山門のある在日通りの文氏といえば在日であろう。文健二氏は逃走している。彼の通名は文沢であるが、容疑者としては文氏(56)となっている。在日は通名と本名がある。彼らは使い分けをする。民族を誇るような時は本名、日常的には通名を使っている。その慣習は創氏改名時代から一般化されている。ある在日は言った。日本人の在日の名前の呼ぶにも使い分けがある。普段は通名で呼ぶが、今「文沢」を「文」と呼ぶのは在日差別だろうと解釈した在日がいた。暗い話を聞いてから明るい話を聞きに行った。
 一昨夜いただいた招待券をもって草野仁の講演会を聞いた。この冬もっとも寒い日に人は少ないだろうと思ったが意外に多い。少なくとも私の目安で7~800人ほどであろう。NHKアナウンサー出身、今はTBSの「不思議世界発見」の司会者である。私はスピーチ話術を学びたかった。90分一瞬も切れず続いた話はやはりアナウンサーであると感じた。取材記者を希望したがアナウンサーとして合格採用、地方アナウンサーから抜擢されて中央のニュースのアナウンサーまでの過程、ニュース進行の過程、長寿番組「不思議世界発見」と黒柳徹子氏の話、日本人の良さ、健康な社会活動へのメッセージなどであった。話が上手い。視聴者は話に魅了されたようであった。ただ考える隙間は一つもなかった。一緒に考える「不思議発見」ではなかった。 

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