崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

広島大学時代の教え子

2013年09月04日 05時12分56秒 | エッセイ
 昨日広島大学時代の教え子のダンバー有美(旧姓 佐々森)がロンドンから訪ねてきた。2003年広島大学大学院国際協力研究科の後イギリスに渡りリーズ大学で修士課程を終え、現在大学で働きながらマンチェスター大学博士課程で勉学中である。その間イギリス人のダンバ氏と結婚して、現在はロンドンのグリニッジ近くに住んでいる。雨の中,家内と一緒に彼女を迎え、海辺で昼食をとり、満殊荘でお茶を飲みながら談話した。時々私が中心の話者になったような感じになり彼女に質問をした。
 彼女の研究題目は戦争などを学校教育でどのように教えているか、生徒たちは何を学び取っているのか、その現場を調査し、分析するという。私は当然イギリスでは戦争をどう教えているのか質問、彼女はイギリスでは歴史は時間の流れ軸で教えず、あるトピックとして様々な見方で議論するのが普通だという。授業にもネットや画像・映像などを多く使っているという。イギリスで働いて、イギリスは新しいものを挑戦的に取り入れる傾向が強いと。伝統や歴史を大事にするというイギリスと思った私には意外な話。私の頭の中ではイギリス植民地から見たイギリス観と絡み合った。彼女の夫とは去年訪ねて来た時、初めて会ったが、今度はイギリスで留守番だという。彼は大学で教員のVirtual Learning Environment(VLE)授業のサポートと開発の仕の事をしている。この話は私の研究室で櫛田学長とも同席して大学教育へのシステム改革の面から話題になった。長い時間、弟子との楽しい有効な時間であった。

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