崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

円高と文化交流

2008年10月30日 04時52分51秒 | エッセイ
 9月のイギリスとアイルランドの調査旅行では日本円が弱く、日本のビジネスホテルの値段くらいで、特にロンドンではトイレとシャワーの共有の安いところでしか泊まれなかったが、目下アメリカの経済の影響により円高で海外旅行が楽になったようである。このような為替の変化は株価などにはもちろん影響し、人の交流の人波も変えていく。最近円安により韓国からの観光客が多かったが、急減している。一昔前までは長い間円高時代が続き、日本は物価が高いといわれた。円高ドル安傾向にある時、海外旅行ブームを引き起こした。日本は「高級シャンパン」のイメージさえあった。日本に往来する韓国人が少なかった時を反日感情があるからだといわれたこともあってが、韓国から人波がおし寄せてくるようになると日韓関係の良い時期などと言われた。しかし為替相場の動きが国際関係を左右するのである。文化云々といっても、経済が圧倒的な影響力を持っていることが分かる。「韓流」とか「逆韓流」とか文化的な交流より経済がはるかに強力である。物が精神を支配するという唯物論的なことにも思い付く。ただ経済とはいってもそこには精神文化も含まれていることを勘案しなければならない。

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