崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

私の教育信条

2009年02月19日 06時38分44秒 | エッセイ
少子化現象によって大学経営が難しくなっている。学生募集はもちろん、エリート教育などはほど遠く感じる。周りの多くの教員は学生の質の低下云々という。中には教育を放棄するような発言をする人もいる。しかし私は小人数の質高い教育をするチャンスでもあり、そうすべきだと思っている。まず中高の受験勉強式の成績による偏差値はそれほど信用しないからである。つまりそれは人間教育としては不十分な暗記教育が中心になっていると思っているからである。したがって大学でゼロからモチベーションづけ、対話式教育によって立派に学生は育つと思う。
 私は韓国で以前、地方の大学で一時試験に失敗した学生が大部分である大学で勤めたことがある。私はその学生たちに偏差値のようなものを信用しない、「皆さんは優秀な学生であり、十分可能性がある」と勇気を与えて指導と学習を行った。その学生から50人以上の大学教員、また多くの研究者が出て韓国や日本で活躍している。また、社長やその他のそれぞれの場においてリーダーとして活躍している。その成果は私も期待以上であり、嬉しく思っている。私は今も教壇に立っていて、その教育信念は変わりはない。その信念を学生募集にも表現したいがそれを理解してくれる人は少ない。

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