崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「善戦」

2018年09月22日 05時24分45秒 | エッセイ

 下関出身の安倍氏が総理に三選された。選挙を戦い、戦争に比して語り、石破氏に「善戦したね」と言った人が多い。それに石破氏から「どこが善戦か」と反問された。この「善戦」とは敗者を慰める「頑張りましたね」である。聖戦の歴史の長い日本で今度の選挙は戦いとはいえない。もし選挙が戦い、戦争に比するなら敵がいるはずである。よい戦争(?)は将棋のように「卒」も戦い、勝利と敗北が宣言されるものである。卒なしの王様、将軍同士の戦争はなりたたない。日露戦争や日中戦争に参戦した軍人の日記を読むと敵意識がない。軍人はただ命令に従うだけである。今、私が精読する火野の戦争従軍記でも中国で苦戦、悪戦をするがなぜ戦うか全く知らない。日本で人気のある将棋から「善戦」の意味を知って欲しい。自民党内の内部調整、政治ショー、そして長期執権の布石に過ぎない。敵(野党)のない選挙の本当の善戦はない。国民を巻き込んでいない選挙は政治的なショーに過ぎない。


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2 コメント

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Unknown (黒羊)
2018-09-23 00:36:00
>敵(野党)のない選挙の本当の善戦はない。国民を巻き込んでいない選挙は政治的なショーに過ぎない

気に入らない奴が三選した八つ当たりとしか読めません。民主党政権時の、国民を巻き込まない代表選には何の文句も言ってないのですから
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Unknown (崔吉城)
2018-09-23 05:52:50
どの党を問わず、二大政党的な交代が欲しいですね。
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