崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

厳粛な卒業式

2015年03月22日 04時33分09秒 | 旅行
朝,下関港へ韓国から来られる二人のお客さんをお迎えのため行った。数年前送ってくれた留学生たちの卒業式に参加するのために来られた方々であり、一日を共にした。翰林高等学校の校長の林氏は「静かな厳粛な卒業式だった」といっておられた。林校長は50代前後(写真左)であり、経営と教育の両面において広く深い知識と信念を持っておられ、先生たちと留学生をまじえて一日さまざまな行動を一緒にしながら有益な時間を過ごした。私は学校教育を含めた広く社会化のために幼児教育の「躾」という言葉を紹介した。林氏は学父兄の教育の重要性を語った。PTAなどとの関係が難しいという。お祖父さんが設立者であり、学校経営の歩みが蓄積されていることを感じた。訪ねて行ってみたい。案内役韓国側の入試処長の崔氏(写真右)によって私の訪問が実現できるかもしれない。
 帰宅後、ハート出版からぶ厚い荷物を受け取った。拙著らの広告掲載新聞資料である。北海道から沖縄まで読売新聞、産経新聞など全国紙や地方紙など40紙以上に載ったものである。それはただの宣伝だけはない。情報発信である。私は出版社の温かい支援だと感じている。著者である私が「中立派人類学者」とされているように、私はそれを以て対置対立している日韓関係を和らげることを期待する。また、私が経験した朝鮮戦争の悲惨さの思い出話ではなく、そこから平和を読み取ってほしい。私は今、ドナルド・キーン氏の『日本人の戦争』を照らし合わせて読書三昧中である。

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