崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「臭い納豆」

2015年07月18日 04時30分25秒 | 旅行
 先週の講義の留学生たちの感想文には日本人はなぜ魚を生で食べるのか、モンゴル人は魚は食べない、魚を生で食べるのは嫌い:食中毒、非衛生的、フグの猛毒などの意見があった。また私を含めほぼ全員が納豆は好きではないという発言が多い。納豆は嫌という理由は粘り気と臭いである。モンゴルの留学生のトルバト君は納豆は食べ物がない時代に豆が腐ったものを食料としたところから食品化したのではないかとも言った。牛乳文化の中のチーズの発生のように考えたのかもしれない。そこで15日NHKの「クローズアップ現代」の映像を流し、日本で納豆の消費が減る一方、海外への輸出が増えていくことを紹介した。味、粘り気、臭いなど抵抗のある日本食の納豆が海外へ進出する力は何だろう。粘り気を無くし、臭いが消された納豆、それは日本人にとっては美味しくないものになる。しかしそれが海外から迎えられているのはなぜだろう、学生たちに答えを迫っていった。
 日本は長寿の国、健康に良いという栄養学的な点であった。日本のイメージ、日本文化そのものが商品となったと言える。日本は黄砂やPM2.5の中国とは対照的に清潔、長生きの国というイメージが強い。今中国産が世界に溢れる中、日本商品が生き残る道が見えてきた。例えば中国産Made in Chinaと日本産Made in Japanを対照的に並べることである。中国産と対照的に日本製の優秀性を示すのである。量と質の競争である。今TPPで話題になっている日本のコメもそうである。昨夜今日の講演のために来られた中国の国際政治研究者の崔戈氏*写真に日本の安保法について意見を求めた。それは今日の講演で聞けると思う。(本日14時から東亜大学13号館、無料)関心のある方はぜひ参加を願う。

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