崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「強行採決か」

2015年07月16日 05時13分05秒 | 旅行
 昨夜生放送のプライムニュースに野党議員の話では自民党の横暴、強行採決を批判する熱論が続いた。自民党の片山氏は守勢の態度であった。番組の終わりに近いところにある視聴者から届いたファックスを読み上げた。民主主義の選挙によって選ばれた議員たちが多数決で採決したものがなぜ「強行採決」か。野党議員たちの困った表情のまま番組は終わった。ある韓国のタクシー運転さんが言った言葉を思い出した。「黙っていて選挙の時に人を変えればよい」。自民党に希望を持てずに民主党へ変えたが、更に自民党に復帰させたのは日本国民の意思によるものである。今日与党が単独で法案の採決を強行して可決しても独裁とは言えない。それに不満を持つなら選挙で野党を絶対多数にして平和法案を作ればよい。
 今の争点は憲法違反か否か、という。それだけを以て今度の法案を「戦争法案」と非難する人が多い。違憲か護憲かは法律の解釈の話である。法律が作られた以前の心が平和か、戦争かにも注意すべきであろう。日本ではイエスが非難した律法主義が横行しているように私は感ずる。国民に説明するという首相は法律を超えて考えてほしい。軍=戦争ではない、法=真理ではない。日本の憲法は日本のアジア侵略と植民地、戦争の加害者という反省と責任から与えられた貴重な宝物である。それを磨いて平和を保ってきたのである。しかし隣国などはそれを覗き、弱みとして武力刺激を与えてきた。日本国民が危機感を感じたのは事実である。防衛のためにある法律を検討するようになったのは理解できる。中国や韓国に言って置きたい。東アジアの平和のために戦争はしない日本の憲法を日本が守れるように、それを両国も見守って欲しい。

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