崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

メディアの知的レベルアップ

2016年02月21日 06時14分24秒 | 旅行
私は正確には師範学部の(韓国)国語教育学科出身高校2級教師免許を持って国語を4年以上教えたことがある。また日本の国際交流基金の日本語研修を終了した。言葉を教えること、読本の講義ではまず知らない単語などを調べ、センテンスの意味、そしてパラグラフの要点、初めから結論への進行、作者の意図などを分析して解読するように、学んでまた教える。今は会話中心の言語教育が中心になり以前とはかなり異なるが、読解の教育も必要であろう。特にメディアの妄言類の騒動を見ると、その多くは読解力が足りないところから起きるのではないかと思うことが多い。最近は自民党議員の不倫と妄言が騒がされている。生活純化には悪くないが、地名を読めなかったと大臣辞職云々とするのは可笑しい。丸山和也議員が人種差別的な発言をしたというので、私は国語教師(?)として発言の全文を読んでみた。公人であるオバマ大統領を例にして黒人が大統領になった「ダイナミックな変革をしていく国」と述べている趣旨の文章であると感じた。
 この文(語録)が非難されるようになったのはなぜだろう。まず私よりも日本語の読解力の足りない人、好き嫌いで判断する人、政治政党に偏りをもった人であろうと思った。それだけの話ではない。世相に氾濫する人気の本などもほぼ以上のような文脈から見てよいだろう。特にメディアの知的レベルアップがもっと必要である。彼らの多くは学校教育を真面目に受けなかったことを語る、またそのことを自慢話でいうことが多い。教育は広義では「社会化である」と言われている。しかし社会がモデルではない。今のような浮世を真似するのではない。社会への影響力を発揮させることに当たるかもしれない。

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