崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

『硫黄島の奇跡』

2020年02月25日 06時06分23秒 | エッセイ

 コロナ危険、人の往来にも気を使う中、山本達夫氏が私の嗜好物を持って突然訪ねて来た。隣の研究室でナチス研究をしていた元同僚、いつも変わりなく親しく付き合っている。彼ら父子と一緒に韓国へパンソリ旅行をしたのが10年ほど前。私が入院した時は慰問に来てくれた。職場と縁が切れても私たちの縁は切れない。彼はポジティブな性格の人物。彼にきた奥さんからの電話を横取し、実は初めての挨拶なのに久しぶりのような気分であった。彼のお父さんの英文学者の山本孝夫氏は昨日88才の誕生日。家族が集まると言っていた。その記念に相応しく文芸社から『硫黄島の奇跡』が出た。家族史、地域史、太平洋戦争史が分かる。これからも読書と執筆を続けるという。一読を薦めたい。