崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「鯛は頭から腐る」

2020年02月13日 05時34分46秒 | エッセイ

 面白さは常にある。国会中継では批判、非難、ヤジがあって面白くなる。棒読みの口演ではなく口喧嘩のような審議会がより面白い。昨日偶然見たのが面白い。辻元清美氏が安倍氏の面前で「鯛は頭から腐る」と、上層部が腐敗していると延々非難して巧に終わる。私には聞こえなかったが総理がヤジを飛ばしたという。野党が反発、一時中断、紛糾した。何が起こったのだろう。
 審議というのは国民代表(上)から政権者へ聞く、追及という(下から)構造、つまり質問者は何を言っても良いという言いたい放題のアンバランスの対話構造であろう。しかし直接対話式ではバランスのとれる会話構造である。辻本氏は前者の、安倍総理は後者の論理構造に立っている。論理の混同、会場紛糾は口演から劇場化、面白くなる。写*写真は毎日新聞