崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

アジアのシュバイツアー

2020年02月08日 06時38分01秒 | エッセイ

本日東亜大学で収録した中村哲先生の講演会の映像を上映することは以前にも触れたが、こような行事は多く行われているが、当研究所では彼の貢献の意味をより普遍的な点から考えようと少数でも集い、議論しようとした。しかし反響があり、教室を大型教室13号館の102号に変更して行う。
 私は大学生時代からシュバイツァーを尊敬し、小さい奉仕活動をしたことがある。中村哲医師の名前を知ってからシュバイツァー博士・牧師のようだと思っていた。シュバイツァーは1910年代アフリカ・ガボンで貧しく、病気の人々を救う為に30歳ころから医者としてアフリカで医療活動と人道支援を行った。オルガンのコンサートを開催してヨーロッパ中を回って資金をあつめた。
 中村医師はその1世紀後になるが「アジアのシュバイツアー」と言ってもよい。先生はアフガンで医療と人道支援を行いながら銃弾で亡くなり悲劇的であるが彼の業績は追悼で終わってはいけない。より普遍的な人類愛運動として継承すべきである。