崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「解放から奴隷へ」

2019年02月27日 05時16分31秒 | エッセイ

 昨日日本で就職を希望する二人の韓国からの留学生と対話した。彼らは日韓関係の最悪さには無関心、政治家の問題にすぎないという。テレビを見ないと、私は安心、以前私は日本語と日本文化の勉強にテレビ視聴を勧めたが今はそうしない。テレビはプロパガンダ的であるからである。韓国の学生は卒業と結婚まで親が主導する。韓国経済のレベルアップが近代化と盲信する人が多いが、実は結婚観や家族観の核は李朝時代の儒教思想的であり、それほど変わっていない。
 昨日は二つの国の栄光の映像がダブって流れた。ベトナムのハノイでは独裁王国の3代王者金氏の行列、日本では皇国125代の天皇の儀式の場面が同時間台で報道された。CNNでは前者をトランプショーshowに俳優player金氏の演技だと言っていた。私は韓国の民主主義に憂いを持つ。北朝鮮は植民地から解放されて禁断の独裁国に、「解放から奴隷へ」と繰り返す皮肉な歴史を民衆はどう思うのだろうか。