長い演説を聞いた。アメリカのトランプ大統領施政一般教書演説。内容は「私の就任以来、アメリカ経済は倍近いスピードで成長している」と。私は彼のスピーチスタイルに注目した。棒読みの日本の国会演説とは如何に対照的に異なるか。彼は生の声でメモもみない感じ、虐められた子供、愛国勇士の旧軍人、ナチス強制受容者などを紹介し、拍手を求めた。ショー的な「トランプ劇場」であった。その際には反対の野党委員たちも立って拍手をした。せざるを得なかった。日本でいうと「・・・ハラ」に当たる言葉もあった。私は生の言葉での演説は新鮮だと思う。
気になる投稿があった。同僚の友人の金田晉教授が私のフェイスブックに「ぼくは、大学院の学生になった頃から、ことばに生の感情をのせるふしをつけるのがいやになった。ことばは文字に刻むものしか認めたくなかった」という。「言葉には感情をのせない」と、私は「これだ」と思った。日本人の言語生活の特徴が分かる気がする。