崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

旧正名節

2019年02月05日 05時58分08秒 | エッセイ

本格的な寒さを味わうことなく立春、迎春などで時間は流れる。昨日昼食は韓国から来られたご家族とともに、夕食は宇部教会の牧師の奥さんの教え子李茂玉氏から旧正名節の贈り物の肉を食卓上で焼いた。旧正を思い出す。アジアで旧正つまり陰暦のお正月を祝うのは広い。日本だけは新正、西洋暦の名節にしている。日本の「脱ア」の象徴的なものである。私は韓国で中高生時代から開化派、新正派であった。当時韓国では新正が開化時代から始まって、日本植民地、さらに戦後の長い期間続いて居ていた。開化派と守旧派のような二分、二項対立的な「二重過歳」になっていた。新正派が優勢と思った時、ナショナリズムが強くなり、旧正を「我がソル」とし、新正を「倭のソル」と叫んで、旧正に戻った。それを反新正、民族主義に乗った選挙標語としたノテウ大統領によって旧正になった。韓国が中国文化へ傾いた韓国民族主義の産物である。同僚の金田晉教授が日本でも新旧暦の併用を主張してメディアから注目される。今日留学生たちと旧正祝いの行事が大学で予定されている。覗いて見るつもりである。*写真は留学生たちに奨学金授与