崔吉城との対話

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牛山純一監督出演のドキュメンタリー映画

2019年02月15日 06時25分33秒 | エッセイ

 昨日本欄で触れた3・1記念日と関連して牛山純一監督出演のドキュメンタリー映画を思い出した。彼が映像に残した水原の提岩里教会の虐殺事件に関する証言者とのインタビューがある。「夜中に佐坂が下関日本人5人ほど連れて入って」(밤중쯤 되니께 좌판이 하구 일본 사람 댓 데리구 들어오더니 …)という証言の中から日本の警察の名前「佐坂」を全国的に検討し、下関菊川の人であることに至った。下関のその子孫から謝罪を韓国被害者子孫へ見せて和解をする過程が映像とされた。私は感動して、2回も佐坂氏のお宅を訪ねて、警察本人の写真をみた。しかし写真を撮ることは控えた。最悪の状況から和解へ至る役割を牛山氏が行った。
 民団中央本部の団長のの呉公太氏が慰安婦と関連して発言したの拙著『慰安婦の真実』に引用したが、もっと驚きの発言は「韓国は祖国、日本は母国」と言った在日の方がいる。それも山口県民団団長の林氏、慰安婦問題や島根県・竹島を巡る問題などではぎくしゃくした関係が続く。在日コリアンが多く暮らす下関市にある韓国民団県地方本部の林源玉団長(71)に、両国の20年を振り返ってもらった。「(慰安婦問題を巡る2015年末の)日韓合意について、韓国側から破棄しようという議論が出た時、韓国民団は『合意を白紙に戻すのはおかしい』と韓国の新聞に意見広告を出した。韓国内からは批判もあったが、我々は本国にただ従うだけの組織ではない。在日の権利を守りながら、祖国・韓国と母国・日本の懸け橋となるのが役目だ (2018年10月5日読売新聞・白井貴久)。このような団長がいる限り在日は健全である。