崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

無脳時代

2016年08月22日 08時48分42秒 | エッセイ

 どこでもスマートフォンが一般化されている。便利な文明の利器であるが頼り過ぎの現象がある。研究会に参加した人に意見を求めたらスマートフォンの画像を見せてくれる。あなたの意見を聞きたいというと「これが正確だ」と返事をする。そのような人の文章もそうであるように人の脳の代わりに電子のサイバーの時代になった。無脳の無能な人間が量産されている。自分で感じて考えることが稀な人間社会は魅力がない。しかしその時代に生きているのは事実である。情報を通して知識を増やすことはよいが、それを持って考えて判断し、信念を持って実行する。そして心を通わせる大事な人間関係が必要である。サイバー人間は無関係、空しく感ずる。スマートフォンはあくまでも利器という認識をすべきであろう。