崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

朝鮮赤松

2010年10月30日 05時16分40秒 | エッセイ
夏が終わりの台風が寒さと共に上陸する恐れもあるというニュースが流れている。最低気温が15度以下が続くのでベランダや玄関に置いた寒さに弱い鉢物を室内に入れた。最近展示会で購入した赤松の鉢はベランダにそのまま置いた。日本では黒松が多いが、韓国では朝鮮赤松が多い。鉢代にもならない位、安く買ったものではあるが赤松の魅力を見たい。
 ビニール袋に入れてぶら下げて会場を歩いている私に売主が走ってきた。何故か。水を頻繁にやらないようにと注意事項を言ってくださり、もし分からないことがあったら電話をくださいと名刺(山中氏)をくれた。売ったものが枯れるかと懸念したのであろう。その人は物を売るようで愛情を配るような天使にも思われた。わが夫婦は犬の子を人にあげる時、その人の人柄まで深く考えてからあげたことを思い出す。娘が結婚する時の親の気分に似ているであろう。これらの気持ちが愛情であろう。赤松の盆栽が愛情物のように立っている。この冬を青松として堂々と元気にベランダに立ってこの冬を耐えきるだろう。