崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

続米軍基地問題

2010年04月20日 05時41分01秒 | エッセイ
 米軍普天間飛行場の移設問題で、鹿児島県徳之島への移設案が報じられて住民15、000人の反対デモが起きている。日本「でも」「デモ」が起きているが、民主主義的かは疑わしい。敗戦、日米条約などを軸として平和安全のために米軍が存在していることは全く話題にはせず、北朝鮮が一貫して主張しているように米軍撤退だけのことのように聞こえる。前にも触れたように韓国では火葬場の設置を住民たちが反対しても必要性を出張し、理解、合意して定着したのである。
 軍に対しする戦争、騒音、危険など否定的なことばかりのイメージを持っているのは短見であろう。平和と安全の社会的福祉機関的な機能も持っている。私は若い時陸軍士官学校の教官としてアメリカのウェストポイント陸軍士官学校のカリキュラムで軍は命を守る社会福祉的な存在だと言う存在説明に感動したことがある。
 政府は米軍基地が住民との協力関係などの付加価値を最大限にすることと存在の意味を説明する積極的な姿勢を見せるべきであろう。メリルランド大学、住民採用、軍施設の一部公開、利用など国際化のセンター的な活用などを含んだ案をもって住民とアメリカ側に交渉すべきである。政治は交渉と調節が要であることの認識が足りないと思う。今の転々と流行的な反対デモはタイなどの民主化デモとは思えない。単なるおねだりのようなものに過ぎない。