崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

私の講演録を読む

2007年04月25日 06時13分05秒 | エッセイ
 去年(2006)10月東京の法政大学で「韓国における親日・反日から考える」という題で講演したものを原稿用紙5枚分で要約したものが送られてきた。その講演録を読みながら講義をした。その内容は韓国の反日感情は戦後の作り物であるとして、その理由をあげて説明した。その三つの理由の一つを「日本の経済的繁栄が勧善懲悪という倫理観から見て容認しがたい」となっている。この文章では読者が理解しにくいと思う。それは日本が隣国を植民地化したのは悪いはずなのに、むしろ悪いほうが経済的に発展したことは韓国人の善=富の倫理観から日本の経済発展に対して矛盾を感ずるということを説明したものである。長い説明が必要な文章である。