崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

家内の誕生日

2007年04月13日 05時36分42秒 | エッセイ
 日本では誕生日のお祝いはそれほど盛んに行われていない。むしろ死んだ日「命日」を重要視する。西洋ではイエスの誕生日のクリスマスが代表的で、個人の誕生日を祝うのが生活習慣にもなっている。私がよく調査地として歩いたシベリアやサハリンでは食堂を借り切って誕生日を祝うために一般客が食事が出来ず、私も困った時も多かった。
 昨日4月12日は家内の誕生日だった。夫の私が祝ってあげようと食堂で昼食をとることにした。そこに家内が敬愛する教会の方を秘かに招いた。私は遅れながら「この午餐会は家内の誕生日のためです」といって祝ってもらった。しかし中には家内の誕生日を予め知って祝うために手つくりのバースデーケーキを持ってきた方がいたのでこちらが驚いた。家に帰えるとお祝いの留守電や数枚のはがきが届いている。はがきには牧師以下5人それぞれのお祝いの言葉が書かれてあった。ソウルの姉からはキムチや餅等が届いた。嬉しくなったのはいうまでもなく、感謝であった。