崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

東京都知事選石原氏当選

2007年04月09日 04時58分49秒 | エッセイ
 日本最大の選挙区である東京都知事選で石原氏が当選した。国会議員の選挙区の大きさとは比較にならほど大きく、多くの人から選ばれた知事である。それにしても戦う人物像があまりも貧弱な感じがした。石原氏が「やる」という肯定的な考え方に「やらない」というイメージを持った人が並んだ。もちろん彼らも他に「やる」とも言っていたが相対的に弱く感ずる。負けるのは決まっていると思った。韓国初代大統領の李承晩氏に野党が「もう生きられない、変えよう」という否定的ではあっても、むしろ変えようとする積極性が超国民的人気を集めたことを思い出す。
 私の経験では日本の官僚たちには否定的な考え方が定着しているように思える。なにかを提案したらすぐ出来ない要因をならべて反対する傾向がある。反対より積極的に肯定的な案を出す力が弱い。今度「反」石原側の人たちからも否定的な考え方が強く見受けられた。これから東京都の行政が肯定的に進展していくことを期待している。