崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

戦場が原で花見

2007年04月03日 06時35分00秒 | エッセイ
 昨日、下関市街が見下ろせる戦場が原で花見をした。下関のように人口の少ない市にこんなに立派な公園があるとは思わなかった。平日の午後でも人は多く出店まであり、にぎやかであった。群れの桜樹の満開花を群れで観るのが久しぶりで、気持ち良かった。日和公園の桜の樹は高すぎて遠くから見るのは良いが、やはり桜の花見は背を低めて歩きながら、あるいは手が枝に届くほど低くい方が良い。桜の木の下で人々は花見をしている。花屏風に囲まれた花嫁のような気持ちになった。数時間も花を観て自然の美しさを考えた。また、お花の好きな同行した方といろいろな語らい、そして季節ごとにいろいろな花を見に行くことを約束出来たことも嬉しいことである。この美しい花の下でそれぞれのグループは何を語り合ったのだろうか。それぞれにいいお顔であった。一つ残念がことがあった。子供連れの若い母が桜の枝を切って子供たちにあげている。戦前なら非国民といわれたかもしれない。花を愛すること、「愛する方法」を教えなければならないのに…。