崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

神になった人びと

2006年07月25日 07時20分23秒 | エッセイ
 小松和彦教授著『神になった人びと』(知恵の森文庫)が届いた。序文とまとめには靖国の神について触れてはいるが今のホットな話題には直接答えていない。しかし読者にとっては靖国に祭られている神やその形式はそれほど特殊なものでもなく、近代国民国家には共通するものであると述べている。分祀についても抽象化しており、分割は観念的に無理なこと、たたり信仰などによって必ずしも良い使者だけで祭られているわけではないことなど同感であり、私に親しみのある著者ではある所為かスムースに読んでしまう。