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一日一句(5373)







七色の影さす茶碗秋彼岸






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一日一句(5372)






天仰ぐ九月は雲の國なれば






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一日一句(5371)







天に太陽地に百日紅あうん






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往還日誌(212)







■9月19日、木曜日、晴れ。

南区上鳥羽のメーカー、「ねぎの吉田」の刻み九条ねぎが、便利で助かる。

味噌汁に、スープに、納豆に、即使えるので便利。

時間に余裕のない身には、どうやって、料理の時間を短縮するかは、かなり切実な問題。

9月18日付の『JAMA(アメリカ医師会雑誌)』が、「フラボノイド豊富な食品と認知症リスク、および遺伝的リスク・高血圧・うつ病との相互作用」という記事をアップしている。

※Flavonoid-Rich Foods, Dementia Risk, and Interactions With Genetic Risk, Hypertension, and Depression(JAMA、2024年9月18日)


この論文のキーポイントは、

問題:フラボノイドが豊富な食事は、英国の成人における認知症リスクとどのような関連があるか?

結果:このコホート研究では、英国バイオバンクの121,986人の参加者を対象に、特に紅茶、赤ワイン、ベリー類の摂取が多い人は、認知症のリスクが低いことが示された。リスクの低下は、遺伝的リスクが高い人、高血圧のある人、うつ症状を持つ人で、より顕著だった。

意味:これらの結果は、フラボノイドが豊富な食品を毎日摂取することが、特に高リスクの集団において認知症リスクを低下させる可能性があることを示唆している。

アブストラクトの結論部分は、こう書かれている。

「結果:サンプルには12万1986人の参加者(平均年齢56.1歳、55.6%が女性、882人が認知症を発症)が含まれていた。フラボダイエットスコアの最も高いグループと最も低いグループを比較すると、フラボノイド豊富な食品を1日あたり6食分多く摂取することは、すべての参加者において認知症リスクの低下と関連していた。遺伝的リスクが高い参加者やうつ症状がある参加者でもリスクの低下が観察された。

特に、1日あたり5杯の紅茶、1杯の赤ワイン、0.5食分のベリーを2つ以上摂取する参加者は、これらを全く摂取しなかった参加者に比べてリスクが最も低かった。

また、アントシアニン、フラバン-3-オール、フラボノール、フラボンといったフラボノイドのサブクラスの高い摂取も、認知症リスクと逆相関することが確認された。

結論と意義:このコホート研究では、フラボノイドが豊富な食事の遵守度が高いことは、認知症リスクの低下と関連し、その効果は特に遺伝的リスクが高い人や高血圧、うつ症状がある人で顕著だった。これらの結果は、日常的に摂取されるフラボノイド豊富な食品や飲料の摂取を増やすことで、認知症リスクが低下する可能性があることを示唆している」。

英国人は紅茶文化と切っても切れないが、英国人が、他の民族よりも、際立って、認知症の発症リスクが低いという議論は聞いたことがない。

そもそも、フラボノイドは、植物に広く存在する天然の化合物で、ポリフェノール類の一種。植物が紫外線や病害から身を守るために生成する抗酸化物質で、人間がこれを食品から摂取することで、さまざまな健康効果が期待されている。

フラボノイドを含む食品は、たとえば、

紅茶や緑茶:フラボノイドの中でも「フラバノール」が豊富。

ベリー類(ブルーベリー、ラズベリーなど):アントシアニンが豊富。

赤ワイン:ポリフェノールが豊富で、特に心臓病の予防効果が注目されている。

柑橘類:ヘスペリジンやナリンギンといったフラボノイドを含む。

ダークチョコレート:フラボノールを含み、血管健康に良い影響を与える可能性がある。

珈琲:クロロゲン酸(ポリフェノールの一種)を含む、アルカロイドと呼ばれる別の化学物質であるカフェインも、認知症やアルツハイマー病のリスクを低下させる可能性があるとされている(ただし、適量というのがあり、一般的に1日2~3杯程度が推奨されている)。

こうして見ると、日本文化と緑茶は切り離せない。うちの叔母など、毎日大量に緑茶を摂取していた。にも関わらず、アルツハイマーで晩年は苦しんだ。

要するに、フラボノイド(ポリフェノールの一種)を「唯一解」と捉えると、間違うということだろう。

つまり、認知症というのも、典型的な「a wicked problem」(複雑な問題、やっかいな問題)の一つで、認知症の発症には多くの要因が関与する。

たとえば、遺伝的要因、生活習慣、食事、社会的環境、運動環境などが複雑に絡み合って発症すると見た方が現実的なんだろう。

私見では、その要因の一つである食事を統制するときの参考として、フラボノイド(ポリフェノール)の多めの摂取を考えるといいのだと思う。

ただ、珈琲で典型的なように、「適量」というものが食品ごとにあるはずので、ほかの要因と調整されていない、単なる大量摂取は、別の疾病を引き起こすことにもなりかねない。

「a wicked problem」の全体性を常に意識することが必要なんだろう。


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一日一句(5370)







美しき無音の音を月見かな






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一日一句(5369)







この刹那月新しき御空かな






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一日一句(5368)







木の翳に悲鳴があがる御所の月






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一日一句(5367)







蚊が鳴いて無杯でめでる御所の月






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一日一句(5366)







目つむれば廃墟のうへの月見かな






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一日一句(5365)






人類をいま生きてゐる月見かな












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