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RICHARD WRIGHTの俳句(44)

■旧暦10月12日、水曜日、

(写真)無我 是れ仙郷

漱石の漢詩集を読んだ。このところ、諸々の理由で元気が出ない。そういうときには、漱石の文章やオーデンの詩が効く。写真のタイトルは漱石の詩句から。

石狩鍋を始めて作ってみた。評判は上々。レシピには、野菜はキャベツとジャガイモ、えのきしか書いていなかったが、甘みを出すためにたまねぎも加えた。ネギや大根を加えるレシピもあるが、たぶん、それでは、キャベツとジャガイモの調和を乱すだろう。石狩鍋は新鮮な鮭がポイントだが、鍋に入れる前に、水分を取って、軽く湯通ししておくと、生臭さが消える。酒と醤油が隠し味。




(Original)
A man leaves his house
And walks around his winter fields
And then goes back in.



(Japanese version)
男が家から出てきて
冬野を歩く
そしてまた家に入る



(放哉)
雪の戸をあけてしめた女の顔


■ライトの句も放哉の句も、なぜか、可笑しい。二人の描き出した男女の行為は、生活の余白である。だからこそ、半ば無意識で行動している。同時に、その行動は、止むに止まれぬものを感じさせる。トイレから見た庭の景色のように、これらの句は、二人にとって、不意打ちだったに違いない(to the English-version site)。
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